前々回のブログで照明器具の寿命について触れましたので、今回は実際にお家で使っている照明器具がいつ作られた物なのか確認方法を説明したいと思います。
照明の種類はペンダントライトやシャンデリア、シーリングライトやブラケットライトなど言い切れないほど種類が豊富にあります。さまざまな種類がある照明器具ですが共通しているもの・・・それは仕様が表記された「器具銘板」というシールです。自分はどういう照明器具なのかを証明する名刺のようなもので器具のどこかに必ず貼られています。
銘板に表記された内容は会社名、製品の品名、製造年、製造ロット、この4種類は大体どの製品にも共通して表記されています。そのほか、照明の種類や作りによって適用ランプの種類や消費電力、周波数など内容が変わってきます。
今回注目して見ていただきたいのは製造年です。
製造年を確認することで現在お使いの照明がいつ生産されたものなのか誰でも判断することが可能です。この画像を例で言うと「19年製」イコール「2019年」に製造されたもので、現在2020年なので1年経過していることがわかります。
では実際に器具銘板は照明のどこに貼り付けられているのか?
器具銘板が貼付けられた位置は製造業者やメーカーにより違いがあり、一律な場所は言えませんが、MOTOM製品で一例を紹介したいと思います。
まず、ペンダントライトは引掛シーリングタイプ、ダクトタイプともに下部の点灯部分ではなく上部のカバーに貼付けている場合が多いです。
ブラケットライト、シーリングライトは取付け位置が壁と天井で違いがありますがフランジの内面にある場合が多いです。
いずれもパッと見て分かりづらい場所か見えない位置に貼られている場合が多いですが、それは外観や照明のデザインを重視しているからです。
すぐに見つからない場合は電源や配線に近い場所に貼られている場合が多いので確認する際は必ず主電源を切り、十分に安全を確保してから作業して下さい。また、ブランケットライトやシャンデリア、ペンダントライトの照明のタイプによっては直接配線されているタイプもございます。危険ですので配線には触れないよう確認しましょう。
さて、もし確認した際にお使いの器具が10年を過ぎていたら・・・今すぐに!とは言いませんが早めの買い換えをおすすめします。
JIS(日本工業規格)では、交換の目安を約10年としています。そのまま使い続けることで器具の劣化が進むと故障や事故につながる可能性が急激に上がるのでとても注意が必要です。外観は綺麗でも内部の劣化は見た目で判断できない場合が多いです。ランプはもちろん照明器具も長い目で見れば消耗品です、適切に使用することが求められます。
今回確認して「使い始めたばかりだから」「まだ10年経ってないから」まだまだ大丈夫と安心してはいけません!
使用環境の状態(極端に暑かったり、寒かったり)や長時間の連続使用などによって寿命は短くなる場合があります。10年はあくまで「目安」です。日頃の点検、チェックが大事になってきます。・・・とは言っても毎日チェックするのは大変なので、日頃確認するのはスイッチを入れたときに点灯しない場合や光のちらつきがあるなどちょっとした変化を見過ごさないこと、最終的に点灯したからといって放置しないことが大事です。そのほかに少なくとも年に1回はホコリを落とすついでに照明の定期点検もしてみてください。
身近に当たり前にあるものなので上手に付き合っていきたい照明の寿命の確認方法でした。