自宅にライティングレールを取り付けて、カフェやレストランのような、おしゃれな照明を楽しむ人が増えています。
ライティングレールとは、専用の照明などを接続できる、横長の配線器具のことです。
本記事では、ライティングレールの概要や仕組み、種類や取り付け方法などを紹介しています。
そのほかにも、セルフや賃貸で取り付けできるライティングレールやおすすめの専用照明の紹介もありますので、ぜひ参考にしてください。
ライティングレールとは?
ここでは、ライティングレールの概要や別名、仕組みや種類について紹介します。
ライティングレールは配線器具
ライティングレールとは、主に照明を接続するために、天井へ設置する横長の配線器具のことです。
接続した照明は、ライティングレールの範囲内であれば、自由な位置で着脱したり、移動したりできます。また、複数照明の接続も可能です。
ただし、ライティングレールごとに許容ワット数や許容重量などが決まっています。
もともとライティングレールは、照明の模様替えを頻繁に行う、次のような施設で主に使われていました。
- 店舗
- 舞台
- 美術館
しかし近年、自宅の天井にライティングレールを取り付けて、照明を接続する家庭が増えています。
ライティングレールには、照明のほかにも、次のような器具も取り付け可能です。
- プロジェクター
- スピーカー
ですが、接続器具の種類に関係なく、ライティングレールには、専用プラグなどが付いた専用器具のみ接続できます。
ライティングレールはダクトレールの別名
ライティングレールは、ダクトレールの別名です。また、以下のように呼ばれることもあります。
- ライティングバー
- ライティングダクト
- 配線ダクト
呼び名やメーカーに関係なく、日本工業規格(JIS)の規格に準拠するライティングレールは、専用照明と互換性があります。
ただし、専用照明も日本工業規格(JIS)の規格品の場合です。
ライティングレールの仕組み
ライティングレールは、レールの内側に電流が通っているため、レールの好きな位置に照明を取り付けられる仕組みです。
レール内側の両サイドにある給電レールが、接続する照明の電源になっています。
ライティングレール自体も、電源から給電される仕組みです。
ライティングレールは壁面に取り付けられる?
ライティングレールは壁面にも取り付けできますが、次のような条件があります。
- 床面から1.8メートル以上に取り付ける
- 壁面に対して垂直方向の取り付けはできない
- 簡易取付式ダクトレールは取り付けできない
商品によって条件が異なるため、各メーカーに直接お問い合わせください。
ライティングレールの種類
ライティングレールの主な種類は次の3種で、それぞれの取り付け方を紹介します。
直付け式 | 天井面にネジで直接取り付ける |
埋め込み式 | 天井に埋め込んで取り付ける |
簡易取り付け式 | 天井の配線器具(引掻シーリング・引掛ローゼット)に接続する |
ほかにも、コンセントに接続するコンセント式などもあります。
ライティングレールは自分・賃貸でも取り付けできるの?
ここでは、次の疑問の回答を紹介します。
- ライティングレールは自分・賃貸でも取り付けできるの?
- 簡易取り付け式のライティングレールの取り付け方法とは?
では、各回答の詳細を見ていきましょう。
簡易取り付け式なら自分・賃貸でも取り付けできる
ライティングレールの簡易取り付け式なら、天井に次のような配線器具がある場合にのみ、自分・賃貸でも取り付けできます。
- 引掛シーリング
- 引掛ローゼット
ライティングレールの簡易取り付け式は、既設の配線器具に直接取り付けるため、電気工事を必要としません。
ただし、なかには配線器具のほかに取り付け金具を必要とする商品があります。
別途取り付け金具が必要となる理由は、既存の配線器具のみでは、ライティングレールの重量に耐えられないためです。
取り付け金具を天井に設置してある配線器具の金具とネジで固定する際に、天井に穴をあけます。
つまり、ライティングレールを取り付けるためには、天井に穴をあけなければなりません。
多くの賃貸で、天井や壁への穴あけは禁止されているため、注意が必要です。
コンセント式のライティングレールも自分で取り付けできますが、天井に直接ネジ留めするため、天井に穴があきます。
簡易取り付け式のライティングレールの取り付け方法
簡易取り付け式のライティングレールの取り付け方法は、次のとおりです。
- 天井の配線器具(引掛ローゼットなど)に照明を接続している場合は取り外す
- 天井の配線器具に簡易取り付け器具を差し込む
- 3の状態のまま簡易取り付け器具のボタンを押しながら右に回す
- 取り付け金具を簡易取り付け器具の凹部から入れ込む
- 4の状態のまま取り付け金具を回転させて、横溝にはめ込む
- 取り付け金具などを同梱のネジで留めて固定する
- レールの落下防止チェーンを簡易取り付け器具に接続する
- 簡易取り付け器具とレール本体のコネクターを接続する
- レールを取り付け金具と、もしくは簡易取り付け器具と同梱のナットで固定する
- レール上部のアジャスターを回転させて、天井と水平になるように調節する
取り付け金具を取り付けない商品の場合は、手順4から5は必要ありません。
商品ごとに取付方法やパーツが異なるため、購入商品の説明書の指示に従って取り付けてください。
簡易取付型ダクトレール / 引掛シーリング対応
天井に設置されている配線器具が引掛シーリングで、ペンダントを複数台設置できなかったという方へ。この簡易取付型ダクトレールを設置すれば、ダクトレール対応器具が複数台設置できます。設置するペンダントライト(ダクトレール対応)は別途ご購入ください。
新築やリフォームでのライティングレール設置の魅力
新築やリフォームでライティングレールを設置する魅力は、以下のとおりです。
- 長さや取付位置を自由に選べる
- 直線以外の配置も選べる
- 設置方法を選べる
一般的に市販のライティングレールは、のこぎりなどでカットできます。また、基本の長さは1メートル単位ごとで、4Mまでです。
市販品の種類は直付け式や簡易取り付け式で、1本ごとの許容ワット数や許容重量なども決まっています。
配置は、直線配置が基本です。
一方、新築やリフォームの場合は、自由に長さを設定できます。接続する照明の重量やワット数に応じた、長さ設定も可能です。
ライティングレールの種類にもよりますが、直線配置だけでなく、次のような配置も選べます。
- L形
- T形
- 十字形
- ロの字形
- 田の字形
ライティングレールの主な種類は、直付け式・埋め込み式・吊り下げ式の3種類です。
吊り下げ式は、天井が高い場合に向いています。ライティングレール自体を、パイプで天井から吊り下げる方法です。
天井は高い方がよいものの、照明の高さは低くしたい場合などに適しています。
おすすめのおしゃれなライティングレール照明
ここでは、ライティングレール用の当店のおすすめ照明を紹介します。
北欧テイストの木目調スポットライト
ダクトレール用のスポットライト「MSP003D」は、LED電球専用です。
複数個設置にも適した軽量でコンパクトな設計は、メイン照明の補助照明としても活躍します。
幅広い部屋に似合う、北欧テイストの木目と単色カラーのツートンデザインです。
垂直方向に90度、水平方向に約340度と可動域が広いため、照らしたい場所を正確に狙えます。
モダンなペンダントライトMPN06
MPN06は、LEDアクリルカバーが付いた、モダンな円筒形のペンダントライトです。
スリムなシルエットのため、ダイニングテーブル上の多灯吊りにも適しています。
コードの長さ調節ができるため、天井高とダイニングテーブルに合わせた設置も可能です。
アクリルカバーの光の拡散効果により、LEDモジュールの暖かみのある優しい電球色の光が広がります。
MPN06の種類は、次の2種類です。
- 引掛けシーリング
- ダクトプラグ(レール用)
ライティングレールへ設置する場合は、ダクトプラグ(レール用)を選んでください。
オプティカルパーツがワンポイントのペンダントライト
ミニマルな円筒形LEDペンダントライト。細身な円筒形のボディと光を拡散するアクリルパーツの組み合わせが、シンプルかつスタイリッシュな空間をつくります。
まとめ
ライティングレールは横長の配線器具で、レール内部に電流が流れているため、レールの好きな位置に専用の照明を接続できます。
ライティングレールの代表的な種類は、直付け式・埋め込み式・簡易取り付け式の3タイプです。
簡易取り付け式は、セルフでも、賃貸でも取り付けられます。ただし商品によっては、ネジ留めで取り付ける際に、天井に穴があくため注意が必要です。
新築やリフォームの場合は、ライティングレールの長さや配置、種類などを自由に選べるため、自由度が高いといえます。
ぜひライティングレールとおしゃれな照明を取り付けて、さらに素敵な空間を完成させてください。