コロンと丸い形が魅力的な苔玉栽培の人気が最近高まっています。
苔玉栽培を初めてみたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、苔玉はどのようにお世話したら良いのかわからないという方も多いです。
そこで本記事では、最近人気の苔玉の作り方から水やり・育て方について解説していきます。
苔玉栽培をしてみたいけど始め方がわからない方は、ぜひ参考にしてみてください。
27最近人気の苔玉の作り方!水やりや育て方について紹介
Akarina10は、お部屋の中で多肉植物・サボテン・小物などをライトアップして楽しむLED植物育成シェルフ。鉢植えのサボテンでも水耕栽培サボテンでもどちらでも栽培可能です。人気の苔玉、鉢植えの小さい蘭もライトアップして育てることもできます。
苔玉って何?
苔玉とは、土で丸く固めた植物の根っこ部分に苔を巻きつけたものです。
歴史はまだ浅く、平成に入ってから少しずつ人気が高まってきました。
コロンと丸くて可愛らしい見た目をしており、部屋のアクセントとして取り入れる方も多いです。
苔玉は長く育てると、寿命を迎えて苔が枯れてきます。
この場合、2〜3年に1回程度は枯れた苔を新しいものに取り替えることで、より長く育てることが可能です。
苔玉の作り方
苔玉の作り方を解説していきます。
①準備物を揃える
まずは準備物を揃えましょう。
今回用意するものは、以下のものです。
- 植物植え込み用の培養土
- 苔
- 植え込みたい植物
- 苔を固定するテグスか木綿糸
これらの準備が完了したら、早速苔玉作りに取り掛かります。
②土玉を作る
苔玉の土台となる土玉は、水はけ水持ちが良い水苔と、排水性・通気性に優れた赤玉土、保水力に優れたケト土を組み合わせて作ることが多いです。
今回は、ケト土、赤玉土、水苔を2:1:1の割合で混ぜ合わせ、水を少しずつ足しながらこねていきます。
耳たぶくらいの硬さになったらボール状に形成しますが、この時の大きさは作りたいサイズの苔玉よりも一回り小さいサイズにしてください。
土玉の中央に窪みを作ってお椀のような形になったら土玉の準備は完了です。
③植物を植え込む
次に窪ませた部分に植物と培養土を入れて植え込みます。
植物の根回りが大きい場合、株分けしておいてください。
根が伸びすぎていると植え込みにくいので、根を軽く丸めておくと植えやすくなります。
④苔を貼り付けて固定する
軽く洗って水を切っておいた苔を土玉に丁寧に貼り付けていきます。
貼り付けても苔はすぐに離れてしまうので、テグスで固定しながら貼り付けていってください。
十分に苔を貼り付けたらテグスを結んで結び目が見えないように土の中に隠しましょう。
テグスではなく木綿糸を使う場合は、目立たないように黒色の糸を使うことをおすすめします。
最後に出来上がった苔玉をお皿に飾ったら完成です。
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苔玉作りのポイント
苔玉作りをする際のポイントについて紹介します。
- 苔玉を置くお皿は水がたまらない物を選ぶこと
- 苔玉作りは春が最適
それぞれのポイントについて解説します。
苔玉を置くお皿は水がたまらない物を選ぶこと
まずは、苔玉を置くお皿についてです。
穴の空いた浅い盆栽鉢を使うのがおすすめです。
富士砂や麦飯石などの多孔質の砂利を敷いた上に苔玉を置きます。
盆栽鉢がなければプラスチックの受け皿に穴を開けて代用するのでも問題ありません。
余分な水が穴から流れ落ちて水がお皿にたまらないようにすることが大切です。
苔玉作りは春が最適
苔玉作りは、3〜4月の春が最適です。
苔は、湿度や温度が高くなり始める春から初夏にかけて成長します。
夏が来る前にしっかりと苔を成長させることで、乾きに強い苔に成長します。
夏の暑さを乗り越えられる丈夫な苔玉を作りたいなら、春に苔玉作りをしましょう。
苔玉の水やり・育て方のポイント
続いて、作った苔玉の水やり・育て方のポイントについて解説していきます。
- 置き場所は屋外の風通しの良いところがベスト
- 水やりはたっぷり与える
- 月一程度でソーキングを行う
- 肥料はやりすぎに注意
それぞれのポイントを見ていきましょう。
置き場所は屋外の風通しの良いところがベスト
苔玉は、基本的には屋外の風通しの良いところに置くのがおすすめです。
また、地熱の影響を受けにくくするためにベランダや庭に直置きせずに棚に置くようにしてください。
でもせっかく作った苔玉をお部屋に飾りたいという方もいるでしょう。
室内に苔玉を飾る場合も風通しの良いところに飾るようにしてください。
また、室内に飾るのは3日程度で、時々屋外に出して外の空気に当てるようにしましょう。
苔玉は室内で育て続けるのが難しいです。
なぜなら、高温で風通しが悪く、湿気が溜まりやすい場所に苔玉を置いていると蒸れやすくなるからです。
苔玉が蒸れると根腐れを起こしてしまったり、カビやウイルスなどが付着する可能性があります。
定期的に外の風通しの良いところに置くようにして、蒸れにくくすることも苔玉を育てるのには大切なことです。
また、苔玉は直射日光に弱いですが、適度に日光に当てることも大切です。
水やりはたっぷり与える
苔玉は毎日水やりをする必要はありません。
苔玉の表面を触ってみたり持ち上げてみて、乾いて軽くなったと感じた時にたっぷり水を与えるようにしてください。
ただし、霧吹きだけでの水やりだと苔玉がしっかりと中まで水が染み込まず、水不足になる可能性があります。
ジョウロを使ってたっぷりと水をかけましょう。
月一程度でソーキングを行う
ソーキングとはバケツに貯めた水につけ込むことです。
通常の水やりだけでなく、月に一回程度はソーキングを行うようにしましょう。
バケツに貯めた水に30分程度沈めて、苔玉の内部までしっかりと水を吸い込ませてください。
肥料はやりすぎに注意
しっかり栄養を与えたいからと肥料を与える人もいますが、肥料をやりすぎると苔が枯れてしまうこともあります。
植物の成長が盛んな時だけ、液体肥料を通常よりも薄めて少しずつ与えるようにしてください。
苔玉の飾り方アイデア
最後に、苔玉の飾り方のアイデアを紹介します。
様々な飾り方ができるので、お部屋のインテリアとしても大活躍します。
- お皿・花瓶に置く
- テラリウムにする
- 吊るす
- 盆栽と一緒に飾る
それぞれのアイデアについて見ていきましょう。
お皿・花瓶に置く
お気に入りのお皿や花瓶に置いて飾ると、それだけでも可愛らしくなります。
苔玉の下敷きとして白い砂利などを置くとよりおしゃれになります。
水が貯まると蒸れてしまうため、定期的に水を捨てるようにすることだけは注意しましょう。
テラリウムにする
テラリウムとは、ガラスなどの透明なケースに植物を育てることです。
密閉されたガラスの中だと水分が循環するため、長期間水を与えなくても植物を育てられるというメリットがあります。
最近では苔テラリウムも人気です。
苔玉を透明なガラスに入れて飾ることで、お部屋の癒しにもなるでしょう。
吊るす
苔玉を吊るして飾るのもおすすめです。
苔玉に使われる水は保水力が高いので、適切に水やりをすれば吊るしていても水が滴り落ちることはありません。
植物のグリーンには癒し効果も期待でき、お部屋に爽やかな雰囲気が感じられるでしょう。
盆栽と一緒に飾る
苔玉は好みの植物を植え込むことができるので、盆栽の一部として取り入れることも可能です。
桜の木を植え込めば、和の雰囲気が感じられてとても魅力的になりますよ。
まとめ
苔玉の作り方、水やりや育て方について解説しました。
苔玉は、アイデア次第でとてもおしゃれなインテリアにもなります。
ただ、蒸れには弱いのでずっと家の中に置いて置くのではなく、3日に1度程度といった具合で外に出すことも必要です。
長く大切に育てるために、月に一度のソーキングが必要になるなど、多少のお手入れの手間があります。
ただ、水やりだけしっかりと注意してもらえば、育てるのが大変すぎるということはないかと思います。
植物の種類や飾り方で自分のオリジナリティも出せるので、苔玉はとても魅力的です。
毎日お世話をして観察していると、小さい芽やつぼみがついてきて、小さな変化が楽しめます。
これまで解説したことを参考に、苔玉栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。