【簡単！】土を使わずにんにくを水耕栽培で育てる方法

にんにくはビタミンやミネラルが豊富で健康食品のスーパーフードと言われています。美味しくて体にいいですし、料理のアクセントにもなってくれて便利な食材ですよね。そんなにんにくを手軽にボリュームアップさせ、栄養もより摂れる方法があるのはご存じですか？水を使って「スプラウトにんにく」を育てれば、丸ごと調理することができ、食後の気になるにおいも減らしてくれます。栽培なんてしたことがない方でもご安心ください。失敗なく、室内で簡単ににんにくを育ててみましょう。

水耕栽培でにんにくを育てる方法

水耕栽培とは？

土を使わず水だけで野菜や草木を栽培する方法です。節約方法として知られている、スーパーで買った豆苗をくり返し育てる方法も水耕栽培です。土を使わないので作物が病気になるリスクが低いことも初心者にはおすすめのポイント。LEDライトも使えば天候や気候に左右されることもありません。デメリットとしてはLEDを使った方法だと初期費用や電気代がかかってしまいます。また、水耕栽培では根菜類は育てにくいです。すべての野菜を育てられる訳ではありませんが、水耕栽培キットを使えば部屋の雰囲気も損なわず、失敗なく栽培することができます。

にんにくのいいところ

栄養満点のにんにくですが、その効果は健康から美容までさまざまです。体のバテやすい夏場から風邪を引きやすい冬場と、1年中摂取するのがおすすめです。では、具体的にどのような効果があるのか、その一部をご紹介します。

・疲労回復

にんにく特有のにおいのもとであるアリシンやビタミンB1が疲労を回復してくれます。寝てもとれない頑固な疲れに効果的です。また、殺菌作用があり、体内にウイルスや細菌が侵入するのを防いでくれます。

・血行促進

血液をサラサラにする成分が含まれていて、高血圧の対策や動脈硬化の予防に繋がります。体を温め、血の巡りをよくしてくれるので冷え性の改善も期待できます。新陳代謝がよくなることによりダイエット効果も。

・生活習慣病の予防

体内で酸素を使うことにより発生する活性酸素は、さまざまな生活習慣病の原因になります。この活性酸素を抑えて糖尿病や動脈硬化のリスクを減らしてくれます。血糖値や血中コレステロールの上昇も抑制してくれます。

・美肌効果

活性酸素を抑える抗酸化作用は、血液だけでなく細胞にも影響を与えます。金属のサビを防ぐように老化を防ぎ、アンチエイジングとしても効果が期待できます。肌のターンオーバーを促進して、きれいに生まれ変わらせてくれ[2] ると言われています。このようにたくさんのメリットがあるにんにくですが、体にいいからと食べすぎてしまうと胃腸に負担がかかってしまいます。1日4辺を目安に摂取しましょう。

水耕栽培のやり方

水耕栽培で育てられるにんにくは2種類あります。芽から根っこまで食べられるスプラウトにんにくと、伸びた芽を繰り返し食べることができる葉にんにくです。スプラウトにんにくは1辺につき1回しか育てられませんが、丸ごと食べられる分、栄養価はとても高いです。食べごたえもあり、充分満足して食べることができます。葉にんにくは身を食べることはできませんが、2～3回収穫できて、ニラのように炒めるなどアレンジの幅が広いです。香りが強くなく、甘みがあって食べやすいです。どちらを育てたいかによって栽培方法は変わりますので、参考にしてみてください。

1.LEDライトと水

スプラウトにんにくであればLEDライトと水だけで簡単に栽培が可能です。栽培キットを使って効率よく始めてみましょう。スーパーで売っているにんにくも使えますが、芽が出ないように処理されたものが多いです。

収穫後2～3ヶ月は休眠状態になっていて発芽自体もしにくいので、直売所で手に入る採れたてのものや、種にんにくを使いましょう。用意したにんにくを栽培キットにセットします。薄皮まできれいに剥き、とがっている方から芽が出るので上にして、1粒ずつ置きましょう。おしり部分の、根が出るところまで水を入れたら準備完了です。水は毎日入れ替えてあげてください。LEDライトを当て続け、1週間から10日ほどで芽がどんどん伸びていきます。葉の長さが5～10cmほどになったら食べごろです。

Akarina06を使えばにんにくを1辺ずつ入れる栽培パネルがついているので、うまく上を向けて育てることができます。ナチュラルなデザインが部屋の雰囲気を損なうこともありません。キッチンに置いて毎日の水の入れ替えも手軽にできます。育ったスプラウトにんにくは、素揚げやホイル蒸しにして丸ごと食べることができます。もちろん、ペペロンチーノなどのにんにく料理の代用としても使えます。葉や芽まで使うことで、そのまま食べるより栄養価が高く、特有のにんにく臭も抑えられます。

2.日光と植え込み材

日光に当てることで栽培キットを使わずに育てることができます。水がこぼれない容器と「ハイドロボール」という人工の土を準備しましょう。ハイドロボールは無臭で、水の管理がしやすいのが特徴です。にんにくが上を向くように1粒ずつ仕切りがあった方がいいですが、ハイドロボールを敷き詰めてお尻の部分を少し埋めればうまく立たせることができます。水は少量で大丈夫です。ハイドロボールが乾いたら水を足してあげましょう。あとは日当たりのいいところに置き、葉が10～15cmでスプラウトにんにくとして、15～18cmで葉にんにくとして収穫ができます。葉にんにくは根元を1cmほど残して収穫すればまた育てることも可能です。

にんにく以外もおすすめ

家庭菜園の経験がなくても始めやすいのが水耕栽培のいいところです。

とくに初心者におすすめの野菜がいくつかあります。

・レタス

・水菜

・小松菜

・バジル

・大葉

葉物野菜は手間がかからず、枯れる心配も少ないです。慣れてきたらハーブなどを始めてみるといいでしょう。パセリやバジルは香りづけに使えるので料理の幅が広がります。

にんにくを水耕栽培以外で育てる方法

家庭菜園を試してみたい方におすすめ

土を使った栽培をしてみたいけど、できるか分からないのにプランターなどを買いそろえるのは勇気がいるものです。まずはペットボトルを使って簡単ににんにくを育ててみましょう。

ペットボトルを使った育て方

2Ⅼのペットボトルを上下に分けてカットし、注ぎ口が底を向くように重ね合わせます。

キャップは外しておきましょう。アルミホイルを巻いておくと藻の発生を防ぐことができます。

土と水を入れて、にんにくの芽が出る方を上にして埋めていきます。完全には埋めず、少し出るくらいで大丈夫です。

密集栽培ができるので、6個ほど埋めることができます。

土が乾きすぎないように水やりをおこない、日当たりのいい場所に置いておきましょう。

葉が伸びたら1cmほど残して収穫します。

続けて育てることができます。

バルコニーでも簡単に栽培をすることができます。

まとめ

水耕栽培は初めての方でも簡単に野菜などを栽培することができます。とくににんにくはスプラウトにすることで栄養価も高まり、気になるにおいも軽減してくれます。手間もかからないのにメリットがとても大きいです。水耕栽培キットは初期費用がかかりますが、1つあればにんにくだけでなく、いろんな野菜も育てることができます。室内に置くことで育つまでの様子を観察しやすく、子供と一緒に楽しめます。ぜひ、水耕栽培デビューをして料理の幅を広げてください。LEDを照射して育てる場合は天候に左右されることがないが、部屋で普通に育てる場合はそんなに早く育たない。れると言われています。