在宅ワークは、自分のペースで作業できる一方で、長時間のデスクワークが目に負担を与えることもあります。そんな中、デスクスタンドは、作業環境を快適にするために重要な存在です。
しかし、具体的にどのようなメリットがあるのか、どのように設置すればいいのか、どのデスクスタンドを選ぶべきなのか、といった疑問や悩みも多いでしょう。
そこで、この記事では、デスクスタンドの設置方式や選び方などを詳しく解説します。
これを読めば、在宅ワークをもっと快適に、また効率的に進めることができるようになるでしょう。
デスクスタンドを設置するメリット
デスクスタンドの設置は、在宅ワークの生産性を高めるというメリットがあります。
その理由は、明るく照らされた作業環境が、視覚的なストレスを軽減し、より長時間にわたる集中力を維持するのに役立つからです。
また、デスクスタンドは、特定の範囲だけを照らすことも可能なため、家族が眠る夜間などでも、他人を気にすることなく作業を続けることができるというメリットもあります。
デスクスタンドの設置方式は?
デスクスタンドの設置方式はスタンド式、クランプ式、クリップ式の3種類があります。
ここでは、それぞれの設置方式にはどのような特徴やメリットがあるのかについて詳しく説明します。
スタンド式
スタンド式は、その名の通り、自立する形状のデスクスタンドを指します。
スタンド式の最大の特徴は、その設置や移動が容易であることです。机上にスペースを確保する必要がありますが、その分、持ち運びが容易なのが特徴です。
また、土台がしっかりとしたスタンド式は、安定性も高いと言えます。
これらの特徴から、スタンド式は使い勝手の良さから、デスクスタンドとして最も一般的に利用される設置方式となっています。
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スリムテーブルランプは、シェードの高さ約45cm、折りたたむと約4.5cmとスリムでパソコン横に置けて便利。JIS照度 AA形相当の明るさがあり、仕事や読書にぴったり
クランプ式
クランプ式のデスクスタンドは、スタンドを机の縁に挟み込み、ボルトで締めて固定するタイプのものを指します。
この方式の最大のメリットは、設置に必要なスペースが非常に少ないことです。そのため、デスク上のスペースを最大限に活用することが可能になります。
ただし、この方式のデスクスタンドは一度設置すると移動がやや面倒というデメリットもあります。設置場所を変更する際には、ボルトを緩めてスタンドを取り外し、新たな場所に再度固定する必要があります。そのため、頻繁にレイアウトを変更する人には向かないかもしれません。
その一方で、安定性とスペース効率を重視する方にとっては、クランプ式のデスクスタンドは非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
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ブルーライト45%CUT(当社比) で目の負担が少ないです。クランプタイプだから、場所をとらないので机を広く使えます。
クリップ式
クリップ式のデスクスタンドは、机の天板をクリップで挟んで固定するタイプです。
ライト部が小型であることが多いため、設置スペースをあまり取らず、また、脱着が容易なため設置場所の自由度が高いです。そのため、作業場所を変えることが多い方にオススメです。
その一方で、クリップ式のデスクスタンドは安定性に欠けるというデメリットも存在します。設置状況によっては、意図せずに外れてしまうこともあります。
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クリップ付きだから、棚などに挟んで設置が可能。また付属の木ネジや両面テープを使って設置することができます。台座裏と本体の裏部分はマグネット式になっています。マグネットが付く場所はどこでも、それ以外の所には両面テープか木ネジで台座を固定できます。
在宅ワークで使うデスクスタンド選びで気を付けるポイント
在宅ワークをより快適に、そして効率的に進めるためには、デスクスタンドの選び方が重要です。しかし、単に見た目や価格だけで選んでしまっては、後悔してしまうかもしれません。
そこで、ここではデスクスタンド選びにおけるポイントを詳しく解説します。
集中できる光の色を選ぶ
デスクスタンド選びで重要な要素の一つが、光の色です。
特に在宅ワークでは集中力を保つことが重要となりますので、適切な色温度を選ぶことが求められます。
色温度は、K(ケルビン)という数値で表されます。一方で、青色の光ほど集中力を高める効果が期待できます。
そのため、オレンジ色と青色の中間である3,000K〜5,000Kの色温度が理想的と言えるでしょう。
目への負担が少ない光の量と明るさを選ぶ
目を守るためには、適切な光の量と明るさを持つデスクライトを選ぶ必要があります。
光の量と明るさはそれぞれ「lm(ルーメン)」と「lx(ルクス)」という単位で表せます。
特に、在宅ワークにはルーメンで300〜400lmの光の量、ルクスで1,000〜1,200lxの明るさが最適です。これらの数値を超えると光が強すぎて目への負担となるため注意が必要です。
まぶしすぎないものを選ぶ
明るすぎると目にストレスを与える可能性があるため、適切な輝度を持つものを選ぶことが求められます。輝度は「cd/m2(カンデラ/平方メートル)」という単位で表され、この値が高いほど光は明るく感じます。
目に優しいデスクライトとは一般的に、直下輝度が20,000Cd/㎡以下のものが推奨されます。
直下輝度とは、デスク天板に向かって照射される光の輝度のことを指します。この値が高すぎると、デスク天板からの反射光、すなわち「反射輝度」が上昇し、それが目に負担を与える原因となります。
つまり、デスクライトの選択時には、直下輝度が20,000Cd/㎡以下のものを選ぶことを心掛けましょう。
これにより、目への負担を軽減し、長時間の作業でも疲れにくい環境を作ることが可能となります。
明るさが均一なものを選ぶ
明るい部分と暗い部分が交互に存在すると、目はその変化に対応するために瞳孔を拡大・縮小させる必要があります。これが頻繁に繰り返されると、目の疲れを引き起こしてしまうのです。
そのため、明るさが均一に広がるデスクスタンドを選ぶことは、長時間の作業でも目を疲れにくくするための重要なポイントとなります。
自然光に近い光の色を選ぶ
自然光とは、太陽の光のことを指し、その色は白色に近いです。
自然光に近い光の色を選ぶ理由は、目への負担を軽減するためです。人の目は自然光に最も適応しており、そのため自然光に近い色の光を発するデスクスタンドを選ぶことで、目の疲れを軽減することができます。
自然光に近い光の色を選ぶ際の基準となるのが、平均演色評価数(Ra)という数値です。
この数値は、光源が物体の色をどれだけ自然に再現できるかを示すもので、数値が高ければ高いほど、自然光に近い光を発しています。一般的には、デスクライトの平均演色評価数(Ra)は80〜90程度が理想的です。
在宅ワークで目が疲れにくいデスクライトの使い方
在宅ワークの環境を整える上で、デスクライトの使用は欠かせません。しかし、適切なデスクライトの選び方だけでなく、その使い方も重要です。
間違った使い方をしてしまうと、逆に目の疲れを引き起こす元になることもあります。
ここでは、在宅ワークで目が疲れないデスクライトの使い方について詳しく解説します。
部屋の照明も付ける
集中力を高めるために部屋の電気を消してデスクライトだけをつける人も多いのではないでしょうか?
これは大きな誤解で、実際には目の健康を脅かす可能性があります。
なぜなら、目の明るさを調節する部分、瞳孔は、明るい場所では縮み、暗い場所では広がるため、一部が明るく一部が暗い状況では、瞳孔は常に調節を繰り返し、結果的に目に大きな負担を与えます。
特にデスクライトだけを使用すると、机の上は明るい一方で、部屋全体は暗くなり、視線をそらすたびに瞳孔が大きく収縮します。これにより、目の疲労だけでなく、近視の原因にもなります。
したがって、部屋の照明とデスクライトを同時に使用し、部屋全体の照度差を最小限にすることが推奨されます。
頭よりも高い位置に光源を設置する
視界に直接光源が入ると、目を疲れさせる原因になるため、デスクライトの光源は頭よりも高い位置に設置すべきです。
反対に、光源の位置が低すぎると、光が照射する範囲が狭くなり、デスク上の作業領域を十分に照らすことができなくなります。その結果、デスクの一部が暗くなり、作業の効率が落ちる可能性があります。
まとめ
今回、デスクスタンドのメリットから設置方法、選び方、そして在宅ワークで目が疲れないデスクライトの使い方まで詳しく解説しました。
デスクスタンドは、在宅ワークをより快適に、効率的に進めるための重要な存在であり、その設置方法や選び方を理解することは重要です。
これらの情報を活用し、在宅ワークの環境を整えてみてはいかがでしょうか。