和といえば日本人なら誰もが思い浮かぶ和室空間。そんななじみのある和室の要素を取り入れてつくる和モダンインテリア。最近は旅館やホテルなどにも取り入れられることも多く外国人にも人気のインテリアです。
今回はそんな和モダンインテリアについてライトも含めてお伝えします。
印象的な和モダンインテリアにするライトについて
和モダンインテリアの演出には内装はもちろんですがライト選びもとても大切です。和モダンインテリアにお勧めライトの具体的な商品についても最後に紹介します。
和モダンとは
和モダンインテリアとは洋室に和風の要素を取り入れてつくるシンプルなインテリアのことです。日本ではなじみある和ですが洋室にどう組み合わせていけばよいのでしょうか?内装材、照明計画と和モダンにするポイントをみていきましょう。
照明の基本について
インテリアを作るうえで大切な照明計画。まずは照明の基本をお伝えいたします。最近主流となっているLED照明ですが照明の光色は昼白色~温白色~電球色と用途によって光色が選べます。
・昼白色:さわやかなあかり。作業や勉強をする場所や明るさ重視の場合におおすすめ
・温白色:ニュートラルで自然なあかり。温かさと明るさを両立したい人におすすめ
・電球色:温かみのあるあかり。落ち着いた空間を好む方におすすめ
商品によっては光色が変更できる調色タイプやあかるさを変更できる調光タイプがあるのも特徴です。また、照明の光色には時間帯と勉強や食事などのシーンにふさわしい光色と明るさのバランスがあります。
・昼間:昼間は昼白色であかるくさわやかな空間に(料理する、勉強するなど)
・夕方:夕方にかけて徐々に光色を温白色から電球色で徐々に落ち着いた空間に(家族だんらん、食事など)
・夜から消灯:夜は落ち着いた電球色で落ち着いた空間に。(くつろぐ、心地よく眠る)
時間やシーンに合わせてふさわしい明かりと光色を選ぶと心地よく過ごすことができます。和モダンにお勧めの色については後ほど詳しくご説明します。
和モダンインテリアの作り方とポイント
◎床材
ベースの床材は自然素材の無垢の床材などの木の風合いで空間を印象づけましょう。また、床材の一部に畳を使用することもおすすめです。畳は昔ながらの畳の縁があるタイプではなく、最近人気のモダンな雰囲気が演出できる畳の縁がない畳がベストです。畳表の素材もイグサではなく和紙の商品も最近は人気です。イグサと比べると和紙は色が変色しにくい、メンテナンスしやすい、ダニやカビが発生しにくいなどのメリットもあります。カラーバリエーションも豊富なので、まさに和モダンインテリアにぴったりな商品です。マンションなどの方は後から床材の上に置ける置き畳もありますので、置き畳を使って和モダンのインテリアを仕上げてみましょう。
◎壁仕上げ
壁の仕上げは珪藻土やしっくいなどの塗り壁がおすすめです。塗り壁やしっくいは自然素材なので調湿効果なども期待でき、塗りの模様や色のバリエーションも豊富に選ぶことができます。ただし、しっくいや珪藻土はコストが高いため少しでもコストを抑えたい方はクロス仕上げでクロスの中でも珪藻土入りのものや少し和紙調の模様が入ったものを選びましょう。クロスの模様を変えるだけでも和の印象を演出も可能で、コストも抑えられるのでおすすめです。
◎カーテン
一般的な両開きで準備する場合はカーテンの生地は和を連想させるような模様がおすすめです。柄であれば草木模様のもの、もしくは障子を連想させるように横ラインを強調したデザインもよいでしょう。そのほか、プリーツスクリーンなど障子をイメージした商品もおすすめです。プリーツスクリーンとはファブリック生地にプリーツ加工を施したたみ上げるように開閉を行うプリーツの水平ラインがきれいなアイテムです。和室の雪見障子を連想させる和モダンにとても相性のよい商品です。
◎家具
日本は古来から畳や床に座ってくつろぎという文化があったため、目線を低くする暮らしのイメージは和モダンインテリアにお勧めです。ソファは座面の低めのタイプ、またソファのアームに無垢材など使った商品も和の印象を演出できます。ソファの貼地のファブリックも布のざっくりとした麻などが混ざった自然な風合いのもので選びましょう。最近はカバーリングといってソファの貼地を外して洗えるタイプもあるので、ちいさいお子さんがいらっしゃる方などはぜひカバーリングタイプを選びましょう。
また、リビングにはソファを置かずに無垢の一枚板の座卓を置いて印象づけることもよいでしょう。ダイニングテーブルも無垢材の天板でインパクトのあるもので空間のアクセントにすることもおすすめです。ダイニングテーブルの高さも通常の70㎝ではなく少し低めの65㎝から68㎝程度にすると和の印象を演出する効果があります。
ダイニングテーブルの高さを低くした場合はテーブルに合わせるダイニングチェアの高さも低く調整する必要があるので注意しましょう。フォルムは直線的なものが一般的ですが、和モダンの優しい雰囲気を出したい場合は少し丸みを帯びたものでも合わせやすいです。
◎照明
①和素材や優しいフィルムデザイン
和紙などの和素材やシンプルでやさしい印象のフォルムを選ぶことがポイントです。陶器や磁器の素材も和モダンと相性がよいです。柔らかい光とデザインで空間の和の落ち着きを引き出してくれます。ひかりがまわりに拡散する素材でやさしい印象をだすことがポイントです
②透過するあかりを取り入れる
障子や格子の裏側に造作器具を仕込んで間接照明として明かりを透過させることでやわらかい間接照明の光が空間に広がりをつくることができ和の優しい雰囲気を演出します。
②低い位置の灯をつくる
床置きのスタンドをおいて落ち着きある雰囲気を演出しましょう。和紙素材のぬくもりある印象的なスタンドを加えると味わい深い空間に仕上がります。
③余白をのこして間接照明をいれる
壁面があいていると何かしたくなりがちですがあえて余白のある壁面をきれいに残し、その面に間接照明をいれるだけで空間に美しい陰影がうまれます。
和モダンにおすすめの照明器具
◎MtoMオリジナルシーリングライト「LOG(ログ)」 MCL012-WA
セード部分に新潟県長岡市で作られた伝統工芸「小国和紙」を使用したシーリングライトです。原材料からこだわって作った手作りの和紙を使ったシーリングライトが和モダンインテリアにぴったりな商品です。発行面も年輪をイメージしたグラフィックが施され、点灯すると柔らかい光が空間を優しく演出します。
小国和紙 LOG(ログ) シーリングライト 12畳用 MCL012-WA
MotoM オリジナルシーリングライト「LOG(ログ)」のセード部分に潟県長岡市で作られる伝統工芸『小国和紙』を用いました。
◎磁器でできたペンダントライトMPN20
職人がひとつひとつ焼き上げたこだわりの磁器素材です。マットな磁器な質感と横縞の模様が和の印象を演出しています。消灯時と点灯したときで印象もかわり日中と夜で違った雰囲気を楽しむことができます。取付のタイプは引掛けシーリングタイプとダクトレール取付タイプと2種類から選ぶことが可能です。コンパクトなデザインなのでダイニングテーブルの大きさによっては2灯設置もおすすめです。
マットな質感 磁器ペンダントライト 直径φ11cm 引掛シーリング MPN20 ダクトプラグ MPN20D
ダイニング等お部屋のワンポイントに。清潔感あふれる純白な磁器素材を用いた照明です。自然由来の素材なので、ナチュラルな空間にマッチします。
まとめ
和モダンインテリアについていかがでしたでしょうか?コツとポイントをつかめば洋室が和の要素を取り入れたモダンインテリアが演出可能です。照明にもこだわって和モダンインテリアにぜひチャレンジしてみてください。