ここ数年目にするようになった「苔玉」。園芸ショップで見かけるのはもちろんですが、お洒落なカフェやお洋服屋さんなどでもディスプレイされていることがあります。お部屋のインテリアとして飾っても素敵な苔玉ですが、一体どんなものなのでしょうか。今日は
苔玉について詳しくみてみましょう。
苔玉とは
苔玉はもともとは盆栽の鑑賞方法のひとつである「根洗い盆栽」が起源と言われています。盆栽では鉢に植えられてからの時の経過を「持ち込む」「持ち込みが古い」と表現しますが、この持ち込みが古い状態で根がしっかり土と絡まり、鉢から抜いても崩れなくなった状態で水盆などにおいて鑑賞することを根洗い盆栽と言います。この根洗い盆栽の土台となる根の部分に苔を巻いて簡略化したのが苔玉ということのようです。
苔について
苔玉には苔が欠かせません。この苔とはどんな生き物なのでしょう。暗い森などの湿った場所に生えている、というイメージがありますが、それくらいしかわからないという方も多いのではないでしょうか。知っているようで意外と知らない苔についてもう少し深く掘り下げてみましょう。
苔の種類について
通常わたしたちが「コケ」という時には木や石など何かの表面にはりついている小さな緑色などをした生き物の集合体のことを指しますよね。分類学上、苔といった場合にはコケ植物のことを指します。コケ植物とは維管束つまり水分や養分を通す管を持たずに胞子で増える植物のことを指しセン類・タイ類・ツノゴケ類のことを意味します。実は「◯◯コケ」というように名前の中に「コケ」と含みながら実際はコケではない生き物も数多く存在しているのです。例えば小さなシダ植物や種子植物、菌類のひとつである地衣類、水槽などに生えてくる藻類、きのこ類などです。とても小さな存在の「コケ」ですが、実はとっても多様な世界の生き物なんですね。
苔の生えている場所
湿った場所に生えているイメージの強い苔ですが実際は乾燥に強いものが多く、日陰を好むもの、日当たりの良いところを好むもの、湿気を好むものなど多様な種類があり、水分と日光などの光があるところであればどんな場所にもいる生き物です。
苔玉の作り方、必要なもの
苔について学んだあとは、苔玉の作り方を調べてみましょう。ホームセンターなどでは完成した苔玉が売っていますが、基本の材料から揃えて自分好みの苔を選び苔玉を作れば愛着もひとしおです。
苔
苔玉必須アイテムの苔ですが、どのような種類が適しているのでしょうか。それぞれが好む環境や、色や形状であったり、いくつもの種類があるので悩んでしまいますが、初心者向けには育てやすく丈夫なシノブゴケやハイゴケなどがオススメです。苔の入手先にはホームセンターや通販などがありますし、採取して育てる事もできます。採取してくる際には、一度採取すると元の状態に戻るのに時間がかかること、採取場所の許可が必要な場合や採取禁止のケースがあることなどから、採取先についてきちんと調べ確認してから採取しましょう。
土台
苔を生やすための土台はどんなものが良いのでしょうか。ケト土と呼ばれる粘土質の土に赤玉土などを混ぜて使うのが一般的です。土をこねて丸め、球状にして苔玉の土台にしますが、配合する土の種類や割合は作る苔や植え込む植物の種類などによって変えることもできます。配合済みのものを使うと手軽で簡単です。
植え込む植物
苔玉には基本的にお好みの植物を植えることができますが、保水性があるためサボテンなどの水はけの良い土を好む植物には不向きです。ガジュマルやコーヒーの木、パキラなどの観葉植物やシダ植物などは相性が良いのでオススメです。もちろん苔の和風テイストを生かした楓なども侘び寂びを感じさせて風情があります。自分の好きな植物と苔の相性を調べながら組み合わせると良いかもしれません。
設置する場所
苔玉を置く場所に最適なのは直射日光の当たらない風通しのよい屋外ですが、植え込む植物が好む環境に配慮することも大事です。屋内であれば通気性の良い場所のほか、日照時間の少ない場所には照明を使うなどして光を補うことも大切です。
作り方とお手入れの仕方
材料を揃えたら、まずは土台になる土を球状にしお好みの植物を植え込みます。用意した苔をテグスや木綿、麻などの糸で巻き付けます。天然繊維であれば時間の経過と共に土に吸収され目立たなくなります。苔玉は触ってみて乾燥しているようなら水の中に漬けて給水させます。春先や秋口などの生育期にはハイポネックスなどの液体肥料を加えた水に漬けて肥料を与えます。日照時間が短い冬にはできるだけ日が当たる場所に、反対に真夏には早朝の短い時間、半日陰に置くなどして植物の状態をみながら光の当たり方や風通し、水分の様子を整えてあげて、植物に適した環境にしてあげることが大事です。
苔玉や蘭にぴったりな木製のLED植物育成ライトで苔玉を育ててみよう
お部屋のインテリアにもぴったりの苔玉。MotoMではそんな苔玉作りにおすすめの照明があります。オススメポイントを3つご紹介します!
おすすめポイント1:LED
最初におすすめしたいポイントはLED照明という点。苔玉に欠かせないのは水分と光です。今回ご紹介する商品はLED照明なので、屋内でも天候や日照時間を気にせず光を当てることができます。熱を発生しないため植物にも優しく安全な環境を作ることができます。省エネルギーで1日あたり8時間点灯した場合、約1.7円(1kwh27円で計算)と経済的です。約40,000時間と高寿命なところも見逃せません。
おすすめポイント2:置く場所を選ばない
2つ目におすすめしたいポイントが、置く場所を選ばない点。背面スイッチでオンオフの切り替えがとても簡単。幅18×奥行き18×高さ36cmとコンパクトな設計なので持ち運びもしやすく、お好きな場所に移動することができます。四角い棚になっている枠型の形状は風通しの良さも確保しやすく通気性の良さを好む苔玉向けのアイテムと言えます。
おすすめポイント3:ホワイトとブラウンの2色選べる
3つ目のポイントは2色のカラーからお部屋のインテリアやお好みに合わせて選べる点です。木目調のブラウンは植物の緑色に合わせると、自然の風景をイメージしやすくナチュラル感があります。アジアンテイストや和のイメージにも合わせやすいカラーです。もうひとつのホワイトであれば、植物の緑が引き立ち爽やかなイメージになります。苔玉という和風になりがちなアイテムも、洋風な空間に合わせやすいカラーになるのではないでしょうか。どちらのカラーを選んでもお部屋のインテリアとして癒やしの空間を感じさせてくれるアイテムになることは確実です。
苔玉や蘭にぴったりな木製のLED植物育成ライト(大)Akarina10 MAI10
Akarina10は、お部屋の中で多肉植物・サボテン・小物などをライトアップして楽しむLED植物育成シェルフ。鉢植えのサボテンでも水耕栽培サボテンでもどちらでも栽培可能です。人気の苔玉、鉢植えの小さい蘭もライトアップして育てることもできます。
まとめ
お部屋の中の癒やしの存在としてグリーンインテリアは大人気。その中でも最近特に人気のある苔玉。知っているようで意外と知らない苔ですが、胞子で増える存在であったり、神社や庭園などの特別な場所だけではなく、身近な場所にも生えていたり、実は普段の生活の近いところにいる存在です。そんな苔を使った苔玉は、いくつかの材料を揃えれば自分でも作ることができるアイテム。水分と光そして風通しの良さ、植物の相性などに注意して、好きな種類の苔や植物を選べば、世界にただひとつの苔玉ができます。あなたもMotoMの照明を使って自分だけの苔玉をお部屋のインテリアに加えてみませんか。緑の癒やしがあなたの生活をきっと豊かなものにしてくれます。