壁付照明は、空間を美しく演出するための重要な要素です。しかし、その選び方や設置場所、注意点については十分に理解していないと、理想の空間を作り出すことが難しいでしょう。
そこで本記事では、壁付照明の選び方から設置場所、そして設置する際の注意点までを詳しく解説します。
壁付照明の選び方
壁付照明を選ぶ際には、多くの要素を考慮する必要があります。ここでは、壁付照明の選び方について詳しく解説します。
電気工事の有無で選ぶ
一般的に、多くの壁付照明は電気工事が必要となります。これは、電源を確保するための配線を壁の中に埋め込む作業が含まれるためです。このような形で設置すると、壁から直接電気が供給され、見た目もスッキリとします。また、安全性も高まります。
一方で、電気工事が不要な壁付照明は、コードが見えてしまうなどのデメリットがあります。見栄えの問題はもちろん、コードが引っかかったり、子供やペットがいたずらをするリスクもあります。
光の色・明るさで選ぶ
壁付照明を選ぶ際には、その光の色や明るさが大きな要素となります。特に、照明の色は空間の雰囲気を大きく左右します。一般的に、壁付照明の色としては電球色がよく用いられます。電球色は、その名の通り電球のようなやわらかなオレンジっぽい光で、暖かみのある空間作りに適しています。
また、壁付照明の明るさも重要な選択基準の一つです。空間全体を明るくしたい場合や、特定のエリアにスポットライトを当てる場合など、用途によって適切な明るさは異なります。壁付照明の明るさは、照明器具のワット数やLEDのルーメン数で決まります。
ビンテージテイストのブラケットライト
落ち着きのある真鍮古美メッキとクリアガラスセードがポイント。ビンテージテイストのセードが、程よいヴィンテージ感を演出します。壁に設置するライトで、電気工事が必要です。
壁付照明の設置場所
壁付照明の設置場所は、その効果を最大限に引き出すための重要な要素です。適切な位置に照明を設置することで、部屋の雰囲気を変えることが可能となります。ここでは、壁付照明の最適な設置場所について詳しく説明します。
リビング
リビング用の壁付照明を設置する際には、まずそのレイアウトを考えましょう。ソファやテレビ、本棚などの家具の配置を考慮に入れ、どの場所に光が必要なのかを明確にします。照明の配置は、リビングの全体的なデザインや機能性に大きく影響します。
また、壁付照明の種類やデザインも重要です。リビングのインテリアスタイルに合わせて選ぶことが求められます。例えば、モダンなリビングにはシンプルで洗練されたデザインの照明が合いますし、クラシックな雰囲気のリビングにはアンティークな照明が適しています。
寝室
寝室での壁付照明の設置場所は、その使用目的や部屋のレイアウトにより異なります。一般的には、ベッドの両側やヘッドボード上部に設置することが多いです。これは、読書やリラクゼーションのための照明として、適切な光をベッド周辺に提供するためです。
また、壁付け照明を使用することで、天井照明だけに頼ることなく、落ち着いた雰囲気や特定の空間を強調することも可能となります。
階段
階段の壁付照明の設置は、安全性とデザイン性の両方を考慮する必要があります。まず、安全性について考えてみましょう。階段は転倒や滑りやすい場所であり、適切な照明がなければ危険です。つまり、階段上を移動する際に足元がはっきりと見えるような照明が必要となります。
一方、デザイン性については、壁付照明の設置は階段の空間をより引き立て、豊かな雰囲気を醸し出します。しかし、壁付照明を階段の一歩ごとに設置すると、明るすぎて眩しい場合もあります。そのため、階段室全般の明るさは目安として50lx程度を心掛けることが重要です。
また、壁付照明の設置位置については、床面から2000mm前後が目安とされています。この位置に設置することで、必要な光を適切に照らすことが可能です。さらに、壁付照明の設置場所は、掃除をしやすいように階上や階下、踊り場など床面が平らな場所を選ぶことが推奨されます。
これらを踏まえた上で、適切な位置に壁付照明を設置することで、安全性とデザイン性を両立した階段空間を創出することができます。
洗面所
洗面所の鏡の上に壁付照明(ブラケットライトやミラーライト)を設置することで、顔の影を減らし、鮮明な映りを実現します。天井照明だけでは鏡で自分の顔が見にくくなる場合もあります。その点、ブラケットライト・ミラーライトは鏡のすぐ上に取り付けるため、照明が直接顔に当たり、はっきりと自分の顔を見ることができます。
特にミラーライトは演色性が高い器具が多く、自然な色彩を再現するため、メイクやスキンケアにおいても適しています。そのため、ミラーライトは洗面所の照明として特におすすめです。
壁付照明を設置する際の注意点
壁付照明は、部屋の雰囲気を大きく左右するインテリアの一部であり、その設置方法や位置によっては、部屋全体の照明効果や見た目に大きな影響を与えます。しかし、設置には数々の注意点が存在します。
ここでは、壁付照明の設置に際して考慮すべき点を具体的に解説します。
メンテナンスのしやすさを意識する
壁付照明を設置する際には、そのメンテナンスのしやすさを意識することが重要です。例えば、電球の交換や清掃などがその一例です。
まず、電球の交換について考えてみましょう。壁付照明は天井の照明とは違い、高い位置に設置されることが少ないため、電球の交換は比較的容易です。しかし、独特のデザインの照明器具や複雑な構造のものは、電球の交換が難しい場合もあります。そのため、購入前に電球の交換のしやすさを確認することは必須です。
次に、清掃について考えてみましょう。壁付照明は、その形状や素材によってはホコリが溜まりやすいものもあります。そのため、掃除のしやすさも重要な要素となります。また、特に湿度が高い場所で使用する場合には、錆びにくい素材を選ぶことや、防錆処理がされているかどうかを確認することも大切です。
部屋に合うデザインを選ぶ
壁付照明を設置する際には、部屋の全体的な雰囲気やデザインに合った照明を選ぶことも重要なポイントとなります。壁付き照明は単なる照明器具以上の役割を果たし、部屋のデザインやインテリアの一部としても機能します。そのため、部屋の色調、家具のスタイル、テーマなどにより、照明のデザイン選びも変わってきます。
例えば、シンプルでモダンなデザインの部屋にはスリークと呼ばれる洗練されたラインとスムーズな表面を持つメタル製の照明が適しています。一方、アンティークな雰囲気を持つ部屋には、クラシックなデザインの照明が最適です。また、子供部屋には色彩豊かで楽しいデザインの照明を選ぶと、遊び心溢れる空間を作り出すことができます。
また、照明のサイズも重要な要素です。壁のスペースや部屋の大きさに合わせて適切なサイズを選ぶことで、バランスの良い空間を創出します。大きすぎると圧迫感が生じ、小さすぎると照明の存在感が薄れてしまうため、部屋のサイズや壁のスペースをしっかりと考慮して選びましょう。
さらに、壁付照明の色味も部屋の雰囲気に大きく影響します。暖色系の照明は、落ち着いた雰囲気を作り出し、クールな色味の照明は、シャープでモダンな印象を与えます。
直径Φ100ミリの球状ランプが3灯がついた ブラケットライト MBK038W(B)-3
"ミニマルな直径10センチの乳白フロストガラスにより、やわらかな灯りを発する「スフィアシリーズ」の壁面ブラケットライト。
ベース上に3灯を非対称にレイアウトすることにより、演出の自由度が増しました。お好みに応じて縦、横、上下と左右逆にも設置していただけるので、居室空間にあかりのリズムが生まれます。"
まとめ:空間を彩るおしゃれな壁付照明を選ぶポイント
今回の記事では、壁付照明の選び方、設置場所、そして設置する際の注意点について詳しく解説しました。
本記事の情報を活用して、あなたのお部屋に最適な壁付照明を選び、設置してみてください。美しい照明によって、日々の生活がより豊かで快適なものになることでしょう。