寝室は一日の始まりの部屋であると同時に、睡眠によって一日の疲れを癒す重要な生活空間です。
大切な睡眠が安定せず疲れが残ったままでは、晴々とした前向きな気持ちで朝を迎えることができません。
今回は就寝前の気持ちを落ち着かせる優しい照明の色や、寝室を快適な睡眠に誘う癒しの空間に演出する照明器具について見ていきましょう。
照明の光の種類
お気づきのこととは思いますが、照明の光の色は使用する場所と用途によって違います。
百貨店などの商業施設と、ホテルなど宿泊施設に入った時の印象の違いは、空間の広さや調度品からくるだけのものではなく、それぞれの施設の場所と用途に応じて選ばれた照明器具の光の演出が、受ける印象を大きく左右しているのです。
照明器具はその明るさ(lx=ルクス)や形状だけでなく、用途によって光の色を使い分ける必要があります。
LED照明の色は「色温度K=ケルビン」という単位の数値で表され、ケルビンの数値が高いほど青白い光になり、数値が低くなるほどオレンジがかった色になります。
ケルビンの数値により照明の色は「電球色」「温白色」「白色」「昼白色」「昼光色」の5種類に分類こすることができます。
それぞれの数値は電球色で3000K、温白色で3500K、白色で5000K、昼白色で、昼光色6500K程度で、この数値は照明器具を選ぶ上で重要な要素の一つなのです。
電球色のやさしい光
5つの光の種類がある照明の中で、落ち着いた空間に用いられるのが暖かみのあるオレンジがかった「電球色」の照明です。
住宅の照明で使われることが多い昼白色は、日中の太陽光に近く意識をはっきりとさせる効果があるとされ、集中力が必要な仕事部屋や勉強部屋の照明に適しています。
電球色は夕陽の光に近く気持ちを落ち着かせる効果があり、睡眠をひかえた寝室や雰囲気のあるダイニングの照明、玄関の照明などにも適しています。
間接照明でつくる癒し空間
寝室に求められる落ち着いた癒しの雰囲気を演出するには、直接的に対象を照らす照明よりもほんのりと周辺を照らす間接照明が適しています。
間接照明は全体的に均一な明かりが求められるLDKなどでは、あまり採用されない照明器具でもあります。
かつては応接間やリビングなどで天井を2段で作り間接照明を仕込むといったことが流行した時代もありましたが、近頃はフラットな天井にシーリングライトを設置するのが一般的です。
間接照明のメリットとしては、天井や壁、床方向に光が向けられている為、目に直接光が当たることがありません。眩しさを感じることがなく神経を落ち着かせ、柔らかい雰囲気に空間を演出する間接照明もまた、寝室に適した照明器具と言えます。
寝室におすすめの照明器具
それでは具体的に、寝室におすすめの照明はどのようなものがあるのでしょうか。
ここではMotoMの照明器具を例に、リーディングライトやテーブルライト、ブラケットライト等それぞれの特徴と合わせて紹介していきます。
リーディングライト(読書灯)
一日の仕事から解放され、ゆったりとした自分時間を楽しむ睡眠前の読書は、心が癒されリラックスすることができます。また読書には本の内容に集中することでストレスを解消する効果もあり、大切な睡眠の質を高めます。
こちらはベッドのヘッドボードに設置するリーディングライト(読書灯)です。
灯具部分の回転と角度調整によって、手元だけをピンポイントに照らします。
そのため直接光が目に当たることがなく、隣に人が寝ていても迷惑をかけることがありません。
電球色(色温度2700K~3000K)のやさしいLEDライトの光が、読書の後に自然で質の高い睡眠に導きます。
リーディングライトには、調光が可能なタイプやベースの間接光とスポットライトの切り替えができるタイプ、スマートフォンやタブレットの充電ができるUSBポートが備わったタイプなどもあり、用途や好みによって種類が選べる楽しみもあります。
リーディングライトの注意点としては、設置にベッドヘッドボードを施工店や工務店に製作してもらって取り付けてもらう必要があります。
調光付き LEDリーディングライト MBK042
灯具をくるっと回転して、照らす場所を好きな方向に調節できます。灯具が球状であるため角がなく、触れたり、誤ってぶつかっても、怪我の恐れがありません。
テーブルライト
テーブルライトも寝室に適した柔らかい電球色の照明器具です。
テーブルライトにはシンプルにLEDクリア電球が優しく光る素朴なタイプや、乳白色のアクリルや布地のセードで間接照明のような効果を生むテーブルライトもあります。
テーブルライトはベッドのサイドチェストや家具の上に置いて、おしゃれな常夜灯として使うのもおすすめの使い方です。
寝室でちょっとした読み書きをするのにも使うことができ、コンセントさえあれば何処でも気軽に設置できるのもテーブルライトの魅力の一つです。
ブラケットライト
部屋の壁に設置する、おしゃれなインテリアとしても人気の高いブラケットライトは、寝室の照明としてもおすすめです。
壁や床など部屋を部分的に照らすブラケットライトは間接照明の役割もはたし、雰囲気のある陰影をつけた落ち着きのある空間を作ることができます。
また壁に設置することで置き場所に困らず、同じく壁にかけた絵画や、チェストの花瓶などの近くに設置することで対象をより一層魅力的に演出します。
ブラケット照明の注意点としては、そのほとんどが設置に電気工事が必要なところです。ご購入時に確認の上、ご検討下さい。
【ビンテージテイストのおしゃれなブラケットライト】
落ち着きのある真鍮古美色のメッキを施したソケットとアームに、ビンテージテイストのクリアガラスセードがおしゃれなブラケットライトです。
かつての白熱球を思わせるLEDクリアランプを採用し、角度の調節が可能なアームにより直接照明、間接照明2通りの使い方ができます。
ビンテージテイストのブラケットライト
落ち着きのある真鍮古美メッキとクリアガラスセードがポイント。ビンテージテイストのセードが、程よいヴィンテージ感を演出します。壁に設置するライトで、電気工事が必要です。
【人気の高いスフィアシリーズ】
ブラケットライトの中でも特に人気が高い「スフィアシリーズ」を紹介します。
スフィアシリーズの照明はフロストガラスでできたφ65とφ100のおしゃれな球状のセードが特徴の照明器具です。
電球色の柔らかな明かりが広がる癒しの雰囲気は、寝室の照明にもぴったりマッチします。
スフィアシリーズには1灯で使用するタイプ以外にも、複数個の照明を不均等に並べ
たタイプやハンガーが付属したタイプなど、お部屋の雰囲気に合わせた選択が可能です。ベース部分は黒と白の2タイプがあり、インテリアの色調に合わせて選んでいただけます。
※今回紹介したブラケットライトは取り付けに際し電気工事が必要です。お近くの電気店や工務店などに設置をご依頼ください。
まとめ:寝室を癒しの空間に変える照明器具
寝室など癒しを求める空間の照明には、単に「見える」だけでなく「感じる」テイストを持ち合わせた照明器具がベターなのがお分かりいただけたでしょうか。
快適で安定した睡眠の準備を整えつつ束の間の癒し時間を楽しむ、そんな暮らしの中のちょっとした余裕が明日への活力につながります。
MotoMは照明器具を通じて、豊かな人生の彩りを応援します。