寝室こそ照明が大事
寝室は、一日の疲れをとる睡眠の場所としてとても大切です。適切な睡眠のために寝具にこだわることはあると思いますが、心地よく入眠するために、実は照明選びが重要なポイントだということをご存じでしょうか。ここでは寝室照明について詳しく解説します。適切な照明を選び、寝室をより快適な空間にしましょう。
寝室の照明計画ポイント
寝室の照明選びには、いくつかポイントがあります。ポイントを抑え、照明を選ぶ参考にしましょう。
明るさ
寝やすい明るさは個人によって異なり、真っ暗でないと眠れない方や、昼間のように明るくても眠ることができる方がいます。ですが、基本的に寝室の明るさはほんのり明るいくらいがベストとされています。作業には500~750ルクス程度の明るさが良いとされていますが、眠気を誘うメラトニンの分泌には150ルクス以下が良いと言われています。個人差はありますが、あまりにも明るいと、室内灯であっても体内時計が遅れてしまい、睡眠の妨げになる恐れがあるので注意しましょう。明るさをその時によって変更したい場合は、調光機能の付いた照明を選ぶと良いでしょう。
光の色
光の色には主に「電球色」「温白色」「昼白色」という3つの色があります。電球色はオレンジ色で、昼白色に近づくごとに青白い色へと変化していきます。作業や勉強を行う際、集中力をあげるのは昼白色が効果的ですが、寝室には向いていません。電球色は人によっては暗いと感じる光の色ですが、寝室には電球色がおすすめです。
照明の位置
照明は天井につけるだけのものではありません。寝室における照明の位置には様々なバリエーションがあります。
枕元に
就寝前に読書などを楽しむ方もいるでしょう。その場合、天井の照明から明るさを確保するのではなく、枕元に読書灯を設置してみてはいかがでしょうか。読書灯は手元をスポット的に照らしてくれるため、同室で眠る人の睡眠を妨害する心配が少ないです。また、光は手元を照らすため、光源が直接目に入ることが少ないため、能が冴えてしまうことを抑制してくれます。
足元に
眠るときは光源が目に入らない場所が良いとされています。その為、ベッドの足元を間接的に照らす照明の設置もおすすめです。足元の光であれば、入眠後につけっぱなしにしていても気になりにくく、夜中に起きてしまった場合には足元を見る手助けにもなります。可能であれば足元の照明は、枕元から操作できる位置に設置すると、操作の度にベッドから出なくてよくなります。
ベッドヘッドに
目に直接光源が入らない位置として、ベッドヘッドボードへの設置もおすすめです。
近年では、ベッドヘッドボード部分に既に照明が付いている商品もありますが、造作でベッドヘッドを造作し、ホテルライクな空間にすることもできます。ベッドヘッドボードへに照明をつけることは、入眠としても適切ですが、インテリアとして、空間に高級感をもたらしてくれます。
おすすめ寝室灯の紹介
寝室におすすめな照明器具を種類別にご紹介します。
リーディングライト(読書灯)
MotoMの「調光機能付き 読書灯 MBK023」はシンプルなデザインながら、十分な明るさを得ることができます。また、回転式スイッチで点灯消灯ができ、調光機能も付いています。2人で寝室を使っている場合、それぞれに設置することで、好みの明るさで過ごすことができます。台座の形状は四角だけでなく、丸形もあり、カラーも3種類あるため、部屋に合う商品を選びやすくなっています。設置はコンセント給電で設置できますが、ベッドヘッドボードに穴を開けて設置すること、コンセントの位置によってはコードが見えてしまうため、業者に依頼することをおすすめします。
ショートボディタイプ 読書灯 MBK023
特定の箇所を照らせるから心地よく作業できるリーディングライトとは、ベッドのヘッドボードに設置する照明でワンランク上のベッドルームを演出するのにのにぴったりです。上質な質感とお部屋との合わせやすさを重視してデザインしました。
2役リーディングライト
布のセードを持つブラケットライト部分と、リーディグライトが1つの商品になった、MotoMの「〈ASTRO〉1台で2役 LED リーディングライト GBK016L」です。セードからの光は枕元を中範囲で優しく照らし、まぶしさを感じることはありません。また、リーディングライトはスポット的に手元を照らしてくれるため、必要に応じて使い分けることができます。両方とも壁に設置されるため、枕元にサイドテーブルなどを置く必要もなく、すっきりとした空間になるでしょう。※在庫限りの商品となります。
ASTRO〉1台で2役 LED リーディングライト
役割の違う2種類の灯具を1台に組み合わせた機能的な器具。リーディングライトとLED電球が取り付くライト、違う役割を担う2種類の灯具を併せ持ちます。上部に取り付いた照明はセードを取り付けることでスタンドライトのように周りをふんわりと明るくし、夕暮れ時のちょっぴり灯りが欲しいときや就寝前の強い光を浴びたくないときに最適な明るさを提供します。
下部に取り付けられたリーディングライトは光角が狭くスポット的に手元を照らすことができるライトです。寝る前の読書や書き物に必要な灯りを周囲の迷惑になることなく使えます。
テーブルライト
テーブルライトはコンセントに繋ぐだけで使うことができますので、工事ができない方におすすめです。MotoMの「テーブルライト MST029」はホワイトボディがどんなインテリアにも馴染み、周囲を照らしてくれます。主張しすぎないデザインですが、その愛らしいフォルムから、点灯していない時でも優しい雰囲気の空間を作り出してくれます。
フロアスタンドライト
MotoMの「間接照明でおしゃれに LEDフロアスタンドライト MST03(-BK)」は部屋に優しい光を簡単に作り出すことができます。光源を壁に向けて設置することで、壁を照らし、間接照明となります。植物を照らしても影が映し出され、奥行きのある空間を演出してくれます。光の色も睡眠に適した電球色のため、寝室に適切と言えるでしょう。高さ53㎝と視界に入ることのないサイズ感のため、インテリアを邪魔することもありません。
間接照明でおしゃれに LEDフロアスタンドライト MST03
フロアスタンドライト 間接光 MST03 は、コンセントにつなげるだけで設置できるシンプルでおしゃれな照明です。間接光というとあまりパッとしないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、リビングルーム・廊下・玄関の壁や植物を光で照らして反射する光でお部屋の奥行きや、ほどよい暗さをお楽しみいただけます。
間接照明
間接照明を天井に作るには、専門業者による造作が必要であるため、新築やリフォーム時でないと設置することが難しいです。ただし、間接照明は光源が目に入らず、睡眠に適しているだけでなく、部屋全体の高級感を上げてくれる効果があります。また、調光機能をつけることで他の照明を設置せずとも、部屋の主照明として使用可能です。間接照明を造作することが難しい場合は、フロアスタンドライトなどで簡易的に間接照明を作り出すことも良いでしょう。
ブラケットライト
枕元の照明として、ブラケットライトを設置することで、個別に好みの明るさにできる他、ホテルライクな空間に仕上げることができます。ブラケットライトは多くのデザインがあり、中には個性的なデザインで、寝室の主役的存在にすることもできます。ブラケットライトは、壁に設置する必要があるため、必ず工事が必要な照明です。工事が難しい場合で、枕元に照明がほしい際はテーブルライトを設置しましょう。
ダウンライト
ダウンライトは天井をすっきりと見せてくれるため、寝室をシンプルに作り上げたい方におすすめです。また、ダウンライトは一度に点灯する灯数をスイッチで分けることができますので、部屋の中でも照らす範囲を決めることが可能です。スポット的に照らしてくれるダウンライトもあるため、枕元に設置することでリーディングライトの代わりにもなります。調光、調色、スピーカー機能が付いている商品もあるため、必要に応じて選ぶと良いです。ただし、ダウンライトの設置には必ず工事が必要です。自身で設置することはできませんので、新築時やリフォーム時に検討しましょう。
まとめ
睡眠環境には寝具以外にもいろいろな要素があります。今回は照明もその重要な一因であることをご紹介させていただきました。寝具をいくら変えても良い睡眠が取れていないと感じる方は、この機会に照明を見直してみてはいかがでしょうか。