長い年月トイレを使用していると、トイレ空間が汚れてしまったり便器そのものに不調が発生したりすることがあります。ここでは、より快適なトイレにリフォームする場合、どんなポイントがあるのか解説しています。また、おしゃれなトイレ空間にする際のテクニックやDIYでもできるリフォームを紹介しています。今のトイレをよりおしゃれな空間にしたいと検討中の方は、ぜひご覧ください。

快適にするトイレリフォームのポイント

まずは、快適なトイレ空間にリフォームする際のポイントについて解説していきます。
トイレリフォームをするときのポイントを以下の4つに厳選しました。

• 便器を交換する
• トイレのドアを交換する
• 手洗い器を取り付ける
• トイレの空間を広げる

それではそれぞれ見ていきましょう。

便器を交換する

狭いトイレ空間を少しでも広くしたい場合、便器を交換するだけでも広さを確保できる場合があります。例えば、今住んでいる家のトイレがタンク付きなら、タンクレスやロータンクの便器に変えてみてはいかがでしょうか。タンクが無いだけで見た目の印象はかなりスッキリと見えます。狭いトイレを広く見せたいなら、タンクレス・ロータンクトイレのようにできるだけコンパクトなサイズのトイレや、高さが抑えられたトイレを選ぶと良いでしょう。

また、トイレ掃除を少しでも楽にしたいと考える方は、掃除がしやすい便器を選びましょう。凹凸や継ぎ目のない便器や床掃除がしやすい浮かせた便器など、様々な形状の便器が売られています。ただ、便器は座り心地や使いやすいかどうかも重要なので、便器を選ぶ際は必ずショールームに行って実物をみて選ぶようにしましょう。

トイレのドアを交換する

トイレ空間が狭いと感じている方は、トイレのドアを交換するのもおすすめです。

例えば、今のトイレのドアがトイレ側に向かって開く内開きタイプの場合、ドアの開け閉めの際に便器と扉に人が挟まってしまい、出入りがしにくくなります。

この場合、トイレのドアを外開きに変えるだけで使い勝手がグッと良くなります。

トイレを外開きにするスペースをあまり取れない場合は、折れ戸や引き戸に交換すると良いでしょう。

特に引き戸は開け閉めが楽なので、高齢の方にも使いやすくなります。

手洗い器を取り付ける

狭いトイレで設置できる手洗い器はいくつか種類があります。

• トイレのタンク上部に設置するタイプ
• システムトイレの背面に設置するタイプ
• トイレの壁などに取り付ける独立タイプ

タンク上部に設置するタイプやシステムトイレの背面に設置するタイプは、場所を取らないためトイレ空間が狭く感じることはありません。

ただ、独立タイプの手洗い器を取り付けたい場合、手洗い器がドアに干渉していないかなどの確認が必要です。

トイレの空間を広げる

狭いトイレ空間をもっと広くしたいなら、思い切ってトイレ空間そのものの面積を広げるリフォーム方法もあります。

トイレに必要な広さは以下が基準となります。

• 必要最低限のトイレの広さ0.4坪
• 一般的なトイレの広さ0.5坪
• バリアフリー・車いすに対応できる広さ0.75坪以上

一般的な家庭ではトイレの広さは0.5坪サイズになりますが、バリアフリー対応にしたいのであれば0.75坪以上の大きさにリフォームするのが良いでしょう。車椅子を利用する場合は0.75坪以上必要で、介助を伴う場合は1坪以上の大きさが必要になってきます。バリアフリーのためにトイレを広げることを検討している場合は、設計士に相談してリフォームを進めるようにしましょう。

トイレをおしゃれにリフォームするテクニック

トイレは家族だけでなくお客様も使う場所なので、リフォームするならおしゃれにコーディネートしてみてはいかがでしょうか。

ここからは、トイレをおしゃれにするテクニックを9つ紹介します。

• アクセントクロスを貼る
• アクセントウォールを貼る
• タイル腰壁を貼る
• ニッチを施工する
• 床を張り替える
• ペンダントライトを取り入れる
• 紙巻器やタオル掛けを交換する
• 鏡を取り付ける
• 間接照明を取り入れる

それぞれのテクニックを見てみましょう。

アクセントクロスを貼る

アクセントクロスはトイレのリフォーム・リノベーションでも定番のテクニックです。トイレの背面の壁にアクセントクロスを貼るだけで奥行きを感じられて、視覚的にトイレ空間を広く見せることが可能です。アクセントクロスを濃いダークカラーにして、他の3面はシンプルなホワイトでまとめるとより強調されて奥行きを感じられます。

アクセントウォールを貼る

壁の一面にアクセントウォールを貼るとホテルのような高級感のあるトイレを演出できます。臭いや湿気対策のためにエコカラットを取り付けるのも人気のコーディネートテクニックです。

タイル腰壁を貼る

腰までの高さで壁にタイルを貼るテクニックもおすすめです。タイルはデザイン性に優れておしゃれなだけでなく、掃除がしやすいので飛び跳ねなどをさっと拭き取ることができます。腰までの高さで前面にタイルを張り、腰から上の壁は清潔感のあるホワイトの壁紙でコーディネートすると圧迫感も感じにくくなります。

ニッチを施工する

壁厚を利用してニッチを施工するのはいかがでしょうか。ニッチとは、壁の一部を凹ませた部分のことをいい、小物や絵を飾る飾り棚としても使えます。凹ませた部分の壁紙を張り替えてちょっとしたギャラリースペースを作るのも良いでしょう。また飾り棚としてだけでなく、トイレットペーパーを収納する収納棚として使うというテクニックもあります。収納力があるだけでなく、見た目もスッキリしてみえますよ。

床を張り替える

床を好みの床材に張り替えるのもトイレリフォームのテクニックの1つです。

タイル調のクッションフロアや木目など、トイレ空間全体の雰囲気に合わせて好みの床材を選んでみましょう。

床材に合わせて壁や照明も一緒にリフォームしてお気に入りのトイレ空間を作るのもおすすめです。

ペンダントライトを取り入れる

トイレの照明ではダウンライトやシーリングライトが使われていることが多いですが、最近ではペンダントライトを取り入れておしゃれなトイレ空間を作る人もいます。ペンダントライトを取り入れる際は、用を足している時に光源で眩しくないような位置に取り付けることが重要です。また、ペンダントライトはコードを吊り下げて設置するタイプの照明なので、頭がぶつからない程度の高さに設置しなければなりません。

紙巻器やタオル掛けを交換する

比較的簡単に取り入れられるトイレリフォームは紙巻器やタオル掛けの交換です。

紙巻器やタオル掛けはアンティークやモダン、ナチュラルなど様々なデザインのものが売られています。

トイレ空間の内装テイストに合うような紙巻器やタオル掛けを選べば、より魅力が引き立っておしゃれな空間になります。

鏡を取り付ける

ホテルのような高級感のあるトイレ空間にしたいなら鏡を設置するのも良いでしょう。独立タイプの手洗い器と共に設置することで、お客様もトイレ空間で身だしなみを整えやすくなります。また鏡は空間を映すため室内を広く見せたり、照明を反射してより明るいトイレ空間を生み出すことができます。明るく清潔感のある空間にしたいなら鏡を設置してみてはいかがでしょうか。

間接照明を取り入れる

よりムードのあるトイレ空間にしたい方は、間接照明を設置するのもおすすめです。壁や天井に光を反射させて幻想的な空間演出をすると良いでしょう。スタンドタイプの照明であれば手軽に設置できるので、それほど費用をかけずにできるテクニックの1つです。

DIYでもおしゃれにできるトイレリフォームに使えるアイテム

トイレリフォームは、DIYで手軽にできる方法もあります。DIYでおしゃれにできるトイレリフォームに使えるアイテムを紹介します。

百均アイテムで壁や床をイメージチェンジ

近年DIY人気が高まっていることから、百均でもDIYのアイテムを購入することができるようになりました。
トイレリフォームで使える百均アイテムには以下のようなものがあります。

• リメイクシート
• クッションシート
• タイルシール
• ウォールステッカー
• 転写シール

リメイクシートやタイルシールなどを壁に貼るだけでもトイレ空間の印象は全く変わってきます。床にクッションシートを貼るのも良いでしょう。少し手間はかかりますが、費用を抑えてDIYしたい方にはおすすめです。

百均やホームセンターのアイテムでできるトイレリフォーム

百均やホームセンターでは、突っ張り棒や木の板、すのこなどの材料も売られており、それらを使ってDIYする人も多くいます。突っ張り棒などのアイテムは、トイレリフォームでも大活躍します。

• 突っ張り棒と木の板で収納棚
• すのこを使ってトイレットペーパーホルダー
• キッチンボードとすのこで収納ボックス
• 網とワイヤーを使って壁掛けのペーパーホルダー

上記のように、少しの手間と工夫でトイレを快適にするアイテム作りが可能です。ペンキも売っているので、好みの色に塗装してトイレに設置するのも良いでしょう。

まとめ

トイレのリフォームについて解説しました。トイレは少しの工夫でより快適でおしゃれに生まれ変わることが可能です。壁紙を少し変えるだけでもトイレ空間は全く違う雰囲気にもなりますよ。あまり予算を掛けられないという方は、百均やホームセンターにある材料を使って自分でトイレ空間をDIYするのもおすすめです。