店舗で照明を設置する場合、売り出す商品やサービスに合わせて照明を選ばなければいけません。また、照明のデザインが店内の雰囲気にも影響するので、お店のテイストに合っているかも考慮する必要があります。

店舗照明によってお客様に与える印象も変わるので、なるべくお店に適した照明を選びたいものです。しかし、店舗照明を選ぶ基準やおしゃれに照らす方法が分からないと効果は期待できません。

この記事では、店舗照明の特徴やおしゃれに店内を照らす方法、種類、そして店舗ごとの照明の選び方について紹介します。経営している、勤務している店舗の照明を変えたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

店舗照明の特徴

店舗照明といっても、家庭で使われるような照明と大きな違いはありません。設置した空間を明るく照らし、見えやすくするという役割は同じです。

ただ、店舗照明の場合商品やサービスを売り出しているので、プライベートで使用する証明のように｢自分が居心地よければいい｣といって照明を選ぶわけにはいきません。店舗を訪れるお客様が商品を見やすくなるような照明の明るさや色を選ぶ必要があります。

また、デザインについても同様です。自分が気に入った照明だと、店舗のテイストに合っていない照明を選ぶ可能性があり、それが違和感になってお客様が居心地悪くなってしまうかもしれません。特に雰囲気を重視するバーや喫茶店などでは、お店のテイストに合わない照明が気になってしまうでしょう。

店舗照明は一般的な照明と変わりませんが、選ぶ際には照明で商品やサービスの見え方、お客様が持つ印象に大きく影響することを把握しておきましょう。そのため、店舗照明選びは慎重に行わなければいけません。

おしゃれに店内を照らす方法

店舗に設置する照明にこだわることで、店内のイメージアップが期待できます。そのためには、店舗ごとに合わせたおしゃれで居心地良く店内を照らす必要があります。

お店のイメージアップにもつながるような、おしゃれに店内を照らす方法については以下の4点を考慮する必要があります。

1，光源

光源にはいくつか種類がありますが、LEDが一般的とされています。光源によって商品の見え方が変わるので、商品の魅力を最大限引き出せるように光源を選ぶ必要があります。

LEDは種類も豊富で自然の光に近い明るさを演出してくれます。さらに寿命も長いので費用を抑えることもできます。

2，光束

光束とは光源から発する明るさの度合いを示すもので、ルーメンという単位で示します。

光束の度合いが強い、つまりルーメン値が高いほど光源から強い光を発しているので、店内や商品を明るく照らします。しかし、放出する光量が多いと寿命も短くなりやすく、長時間営業を行う店舗に設置する場合定期的な取り替えが必要になります。一方でLEDの場合、白熱電球や蛍光灯と比べてルーメン値が低く、省エネで長時間照らすことができます。

光束の度合いによってお客様に与える商品やサービスの印象は変わるので、ルーメン値にも注目して店舗照明を選ぶようにしましょう。

3，照度

照度とは商品や店舗の床、壁を照らしたときの明るさの度合いを示し、ルクスという単位で示します。

照度は商品やサービスの見え方だけでなく、店内の雰囲気にも影響を与えます。飲食店で暗い照度の照明を設置したり、落ち着いた雰囲気を演出したい空間で明るすぎる照明を設置したりすると、客足が遠ざかってしまいます。

照度については国家規格があり、学校やオフィスは150~200ルクス、診療室や厨房は500ルクス以上という数値が推奨されています。規格については守らなくても違反とはなりませんが、店舗ごとに適した照度があるので参考にしてみましょう。

4，光色

光色は光の色を示し、昼白色や昼光色、電球色などがあります。

ケルビンという単位で数値化され、数値が高いほど青白く強烈な明るさになり、数値が低いと柔らかい暖色になります。そのため、店内の雰囲気を演出するために光色は重要な役割を果たします。

カフェやおしゃれなレストランなど落ち着いた雰囲気にしたい場合は、電球色のようにケルビン値が低い光色を選びましょう。一方で医療現場などはっきり見えるようにしたい場所では、昼光色のようなケルビン値が高い光色がおすすめです。

光色についても店舗ごとに適したものは異なるので、演出したい明るさを事前に決めておきましょう。

店舗ごとの照明の選び方

店舗照明におけるポイントや特徴について紹介したところで、店舗ごとの照明の選び方について解説します。

1.飲食店

飲食店の照明選びでポイントになるのは、料理がより美味しそうに見られるかという点です。

飲食店では料理を楽しんでもらうことが重要になります。そのためには、提供する料理が美味しく見えるような工夫が必要です。料理がはっきり見える上で、鮮やかに演出してくれる照明を選びましょう。

見え方は提供する料理の種類によって異なります。飲食店の照明は電球色が一般的ですが、様々な光源や照度で試してみて、美味しそうに見えるかどうかを検討してみましょう。また、お店の雰囲気をどうするか決めてから選ぶようにしましょう。

2.美容院

美容院の場合、鏡に写るお客様の姿やカット後の髪の毛がはっきりと見えるような照明にすることが大切です。

お客様は鏡で髪の毛をチェックするので、照明が暗くて見えにくいことがあると満足いくカットができない可能性があります。また、縮毛矯正など長時間滞在する場合明るすぎる照明だと目が疲れてしまい負担に感じさせてしまうかもしれません。鏡がはっきり見える明るさを保ちつつ、居心地が良いと感じてもらえるような工夫が必要です。

美容院では他の店舗に比べて照明を明るくした方が良いでしょう。ただし、明るくなりすぎないように注意する必要があります。

3.オフィス

会社のオフィスなどの照明は、作業に集中できるように少し明るめに設定するのがおすすめです。

オフィスでは作業に取り組んだり書類を読んだりする機会が多いので、暗い照明だと作業効率に影響します。また、職場に活気がないように感じてしまい、モチベーションが下がってしまう可能性もあります。そのため、照明の明るさや色は作業効率を高めるために重要になります。オフィスのように集中して仕事する場所では、昼白色がおすすめです。

オフィスといっても業務スペース以外に休憩所や会議室などがあるので、照明を設置する部屋の用途に合わせて光色や光源、照度を調整し適切な照明を設置しましょう。

4.カフェ

カフェのように落ち着いた雰囲気が特徴的な店舗については、光色を意識して照明を選ぶようにしましょう。

カフェは照明による店内の雰囲気作りが重要になるので、暖色系でオレンジ色のような照明にすると、落ち着いた印象を与えリラックスしてもらえるようになります。

また、カフェのような雰囲気重視の店舗では、照明のデザインもおしゃれな空間を演出する要因になります。暖色系の色の照明を選びつつ、見た目もおしゃれで店内のテイストに合う照明を選びましょう。

5.雑貨店

商品が多く取り揃えられている雑貨店では、自然の光に近い照明を選ぶようにしましょう。

お客様に商品をしっかり見てもらうためには、棚に陳列する商品を満遍なく照明で照らすように工夫しましょう。商品の質感や色などを視覚的に判断し、手に取ってもらうことが必要なのです。そのため、なるべくシンプルで商品が見て分かるような自然な光を演出できる照明にするのがおすすめです。

豊富な種類の商品を取り扱う雑貨店の場合、シンプルな照明であればどの商品も均等に照らすことができます。雑貨店に設置する店舗照明は、自然の光を演出できる照明にしましょう。

スペパに特化したスポットライト｢24Vダクトレールシリーズ｣

最後に、狭小スペースでも自由自在に使うことができるスポットライト｢24Vダクトレールシリーズ｣を紹介します。

24Vダクトレールシリーズはスペパに特化したスポットライトです。スペパとは｢スペースパフォーマンス｣を指し、空間対効果のことを言います。新型コロナウイルスが流行したことでオフィスや店舗面積を縮小する会社が増えましたが、24Vダクトレールシリーズは狭い空間でも十分な明るさを確保することができます。

直径28ミリ、奥行き51ミリとコンパクトなサイズながら、明るさは白熱電球30Wに相当します。そのため取り付けに必要なダクトレールも小さくて済みます。

加えてマグネットでの取り付けも可能なので、狭い空間でも自由自在なレイアウトで照らすことができます。オフィスなどの縮小が余儀なくされている中、24Vダクトレールシリーズはスペパを実現するスポットライトとして注目されています。

もちろん店舗照明としても活用できるので、照明を取り替えたいけど場所は取りたくないという方は、24Vダクトレールシリーズを検討してみてください。

まとめ

この記事では、店舗照明の特徴やおしゃれに演出するポイント、店舗ごとの選び方について紹介しました。

店舗に設置する照明は、光の明るさや色、照明範囲によってお客様に与える印象が変わってきますので、光源・光束・照度・光色を考慮して照明を選びましょう。また、おしゃれな空間を演出したい場合は照明のデザインも重視する必要があります。

提供する商品やサービスに合わせて、適切な照明を設置しお客様に好印象を与えられるようにしましょう。