LED電球の選び方とブラケットライトを白熱電球60wからLED電球に変える時の注意点

ブラケットライト

LEDとは「Light Emitting Diode」の頭文字で、「光る半導体」のことをいいます。
LED電球は寿命が長く、少ない消費電力で明るく点灯するため省エネ性能が高いなど多くのメリットがあります。
そこでここでは、LED電球の選び方について見ていきましょう。
また、白熱電球からLED電球に変える場合、いくつか注意点も発生します。
白熱電球60wを使用したブラケットライトをLED電球に変える場合を例に、その注意点についても一緒に確認していきましょう。

ブラケットライトをLED電球に変える場合の電球の選び方

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今自宅で使用しているブラケットライトを白熱電球からLED電球に変える場合の選び方について紹介します。
まず、大前提として白熱電球の器具の場合、LED電球に対応しているかどうかメーカーに確認しなければなりません。
もし、器具が対応していない場合はLED電球を使用することはできません。
その場合、ブラケットライト自体をLED電球対応のものにしなければならないので、必ずメーカーに確認するようにしましょう。

球状ランプΦ65mmが2灯ついた ブラケットライト MBK036W(B)-2

球状ランプΦ65mmが2灯ついた ブラケットライト MBK036W(B)-2

ミニマルな直径65mmの乳白フロストガラスにより、やわらかな灯りを発する「スフィアシリーズ」の壁面ブラケットライトです。お好みに応じて縦横、どちらの向きにも設置していただけるので、居室空間にあかりのリズムが生まれます。

口金のサイズを確認

口金とは、照明器具に取り付けるための電球の金属部分の名称です。

ブラケットライトにLED電球を取り付ける場合は、照明器具の取り付け口にあったサイズを選ばなければなりません。

口金のサイズは、以下のような種類があります。

  • E26口金(直径26mm):メインライトとしてよく使われているサイズ
  • E17口金(直径17mm):ミニクリプトンなど小型の電球によく使われているサイズ
  • E12口金(直径12mm):ナツメ球に使われているサイズ
  • E11口金(直径11mm):ハロゲンタイプの電球に使われているサイズ

口金のサイズは定規で測定すればすぐに判明するので、ブラケットライトに取り付けられている電球の口金サイズをまずは測ってみましょう。

電球の種類を確認

ブラケットライトに使われている白熱電球にもさまざまな種類があり、その種類によって使用できるLED電球が異なってきます。

白熱電球使用できるLED電球
シリカ電球(ガラス球の内面に光の透過、拡散性に優れた白色塗料を塗布した電球)一般電球タイプ(E26口金サイズ)
ミニクリプトン電球(原子量の大きいクリプトンガスを封入し、ランプ効率を向上した明るい小型電球)小型電球タイプ(E17口金サイズ)
クリア電球(裸電球、透明なガラスを通したキラキラした輝きを得られる電球)クリア電球タイプ
シャンデリア電球(先の尖った細長い電球)シャンデリア電球タイプ
ボール電球(ボールのような形をした電球)ボール電球タイプ
レフ電球(電球内部に反射鏡が取り付けられていて、四方八方に散らばる光を1つの方向にまとめて照らす電球)レフ電球タイプ
ミニレフ電球(レフ電球のE17口金タイプ)ミニレフ電球タイプ
ハロゲン電球(フィラメントを高音にして光を発する電球)ハロゲン電球タイプ

上記のように、電球の形も口金サイズもさまざまな種類があるため、使用している照明器具に合った電球を取り付けるようにしましょう。

器具に備わっている機能を確認

照明を安全に使用するためにも、照明器具や使用場所に適したLEDを選ぶ必要があります。

  • 調光機能付き器具の場合は、必ず調光機能対応タイプのLED電球を選ぶこと
  • ダウンライトのように断熱材施工器具に取り付けて使用する場合は、必ず断熱材施工器具対応LED電球を使用すること
  • 浴室や洗面台によく使われるカバーで覆われた照明器具の場合は、必ず密閉型器具対応のLED電球を選ぶこと
  • 屋外の照明に取り付けて使用する場合は、必ず屋外対応のLED電球を選ぶこと

上記のように、同じLED電球でも使用する場所に対応したものを選ばなければなりません。

どれを選べば良いか迷う場合には、購入先のホームセンターなどで相談してみると良いでしょう。

電球サイズを確認

LED電球の大きさによっては、カバーに当たって取り付けられない可能性もあります。

事前にどのくらいの大きさであれば、照明器具に取り付けられるか、電球の外径と長さを測っておくようにしましょう。

電球の明るさを確認

LED電球の明るさは、lm(ルーメン)で表記されています。

数値が高ければ高いほど明るいです。

LED電球のパッケージに白熱60W形相当など、白熱電球の明るさの目安が記載されていますので、白熱電球からLED電球に取り替える場合は、電球に表記されている明るさと同じものを選ぶようにしましょう。

光の色を確認

LED電球には主に4種類の光の色があります。

  • オレンジ色のリラックスできる電球色
  • 落ち着いた明るいオレンジがかった白色の温白色
  • 太陽光に近く、身だしなみを整える場面に適している昼白色
  • 青白く爽やかで細かい作業に適している昼光色

電球の色は、部屋の用途によって適した色があります。

その部屋でどんな作業をするのか、どんな雰囲気の部屋にしたいかによって電球の色を選ぶようにしましょう。

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そもそもLED電球と白熱電球の違いは何?

電球のワット数

LED電球と白熱電球の大きな違いのひとつは、寿命の長さです。
白熱電球の寿命が1,000〜2,000時間程度といわれています。
対してLED電球の寿命は約4万時間が一般的です。(4万時間以下のものもあるので、注意が必要です。)
1日10時間使用したとした場合、白熱電球は3〜6ヶ月で消耗しますが、LED電球は約10年も使うことができます。
LED電球は白熱電球よりも価格は高額ですが、長期的にみると白熱電球よりもはるかに経済的です。

そのほかにも、同じ明るさでも消費する電力が白熱電球とLED電球では異なります。白熱電球で消費電力60W相当の明るさをLED電球では約8Wの消費電力で出すことができます。そのため、電気代の点でもLED電球のほうが経済的と言えます。
この寿命および消費電力の違いこそ、白熱電球とLED電球の大きな違いであり、LED電球の使用をおすすめする大きなメリットです。

白熱電球60wを使ったブラケットライトはどのくらいの明るさ?

ブラケットライト(壁付照明)

60Wの白熱電球の明るさをルーメンで表すと約800ルーメン程度です。

1畳に最低限必要な明るさは400ルーメンと言われています。約6畳程度の部屋に適した明るさは2400ルーメンですので、この場合は60W形相当のLED電球が3個必要になります。LED電球への買い替えは、この明るさを目安に交換するようにしましょう。

「60W形相当」のLED電球は白熱電球60wと何が違う?

「60W形相当」とは、「白熱電球60W相当の明るさ」という意味で、LED電球を購入する際にパッケージに書かれています。LED電球はルーメンで明るさを表記していますが、白熱電球は消費電力で明るさを表記しているため、単純に消費電力(W数)だけでは明るさを比較できません。そのため、LED電球には白熱電球から交換する際に必要な情報として、白熱電球のW(ワット)を用いて表記されているのです。

「60W形相当」は60Wの白熱電球に近い明るさのLED電球であるということがいえます。

60Wは、消費電力のことと勘違いされている方もいるかもしれませんが、LED電球に書かれている「60W形相当」は明るさの目安のことなので間違えないようにご注意ください。

「60W形相当」のLED電球を使ったブラケットライトにするとなぜ暗く感じる?

ブラケットライトの電球を、60Wの白熱電球から「60W形相当」のLED電球に変えた時に、白熱電球を使用していた時よりも暗く感じることがあります。

なぜ、同じ程度の明るさのものにしたのに暗く感じてしまうのでしょうか。

その理由を解説します。

白熱電球とLED電球では光の広がり方が違うから

同じ程度の明るさのものを選んだのに、白熱電球よりもLED電球の方が暗く感じる理由は、白熱電球とLED電球での光の広がり方が違うからです。

白熱電球の場合、ガラス部分全体に満遍なく光を広げます。それに対して、LEDは下向きに取り付けた場合、真下には光を広げますが白熱電球のように広範囲には拡散しません。この光の広がり方が、LED電球が白熱電球よりも暗く感じる原因です。

LED電球を選ぶ際は配光図をチェックしよう

LED電球にせっかく交換したのに思っていたよりも部屋が暗くなってしまった、という事態を避けるためにも、LED電球を選ぶ際には「配光図」をチェックするようにしましょう。「配光図」とは、照明器具や電球から出てくる光がどの方向にどれだけの強さで出ているかを表している図のことです。「配光図」はLED電球のカタログや、店舗で掲示している商品説明にも記載されているので確認してみましょう。

よくわからない場合は、店頭でスタッフに相談してみるようにしてください。

まとめ

LED電球について解説していきました。

LED電球は、長寿命で省エネ性能の高い電球なので、これまで解説したことを参考に白熱電球からLED電球への交換をおすすめします。

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