近年の注文住宅では、洗面台はメーカーの既製品を使うのではなく、洗面ミラーや洗面ボウル、蛇口などを自由に選んでつくる造作洗面台が使われることが多くなっています。
造作洗面台をつくる際、洗面ボウルや蛇口を選ぶことに力を入れてしまいがちですが、意外と重要なのは洗面ミラーの方です。
そこで今回は、洗面ミラーの選び方や洗面のレイアウト例を紹介していきます。理想の洗面をつくる際のアイデアとして参考にしていただければ幸いです。
フレーム内側から光るライト付き鏡 GBK027B
イタリアのデザイナーがデザインしたライト付き鏡。イタリアのデザイナーによるスタイリッシュなLEDフレーム付ミラーライト。フレームの内側にLEDを配し、シャープな印象を与えるデザイン。空間をよりスタイリッシュに演出します。
洗面ミラーの種類
洗面ミラーには四角以外にも様々な種類があります。自分のお気に入りの洗面ミラーを見つけてみてください。
一面鏡
洗面ミラーでもっともスタンダードなのが四角い一面鏡です。シンプルでいちばん取り入れやすい洗面ミラーです。一面鏡といっても、大きさや縦長・横長など、形状によって印象も大きく変わってきます。
二面鏡
二面鏡は、2枚の鏡が並んだタイプです。既製の洗面台でよくみられますが、壁掛けタイプなどもあります。鏡が扉になっていて裏側に収納スペースが設けられているため、洗面まわりをきれいに片付けることができて便利です。
三面鏡
三面鏡は、鏡が3枚並んでいるタイプです。三面なので大きさも大きく、鏡の裏側が全面収納になっているタイプのものが多いです。そのため収納もたっぷりあり、家族で使うことができます。
また、両側の鏡が内側に向くように開くタイプなら、メイクなどをする際に横顔までチェックすることができるので便利です。
丸鏡
一面鏡には四角以外にも様々な形状のものがあります。中でも円形の鏡はおしゃれなアイテムです。円形といってもまん丸なものから楕円のものなどもあります。
丸鏡の他にも、星型や雲型、六角形などユニークでおしゃれな形状の鏡は数多くあります。
ライト付きの鏡
鏡面にLEDライトが埋め込まれた鏡は、ミラーライトや女優ミラー・ハリウッドミラーと呼ばれています。
ミラーライトというと今までは鏡の上側や左右に照明をつけることが一般的でしたが、今は鏡面にLEDライトが埋め込まれたタイプのものが多く販売されています。このようなライト付きの鏡は演色性がよく、メイクをするのにぴったりです。
【曇り止めヒーター有り・無し】 ミラーライト 600×900 側面スイッチ 電球色 白色 MBK012 MBK013
鏡面にLEDライトが埋め込まれたミラーライトで、鏡の側面に近接スイッチが付いたタイプです。薄型でスタイリッシュなデザインが特徴で、ホテル・レストラン・エステ・ジムのパウダールームなどを気品のある空間に演出します。近接スイッチが搭載されていて直接触れなくても点灯と消灯ができます。また、設置するスペースに合わせて、ひと回り小さいサイズもございます。
洗面ミラーを選ぶ際のポイント
それでは、洗面ミラーを選ぶ際のポイントをみていきましょう。
鏡の大きさ
洗面ミラーを選ぶ際は、設置する場所にあった鏡の大きさを選ぶようにしましょう。洗面所の幅が狭い場合は小さな洗面ミラーを掛けてもかわいいですし、狭い洗面所を少しでも広く見せたいのであれば枠のない鏡を横の壁いっぱいいっぱいになるように設置してもいいでしょう。
逆に洗面所の幅が広い場合は、あまりにも小さな洗面ミラーを選んでしまうと不格好になってしまいます。壁が寂しくならないように横長の大きな洗面ミラーをつけるとよいでしょう。あまり大きな洗面ミラーをつけたくない場合は、サイドに棚を設けるとバランスがとれます。
鏡の高さ
洗面ミラーの高さを考える場合、ミラーの上端の高さは一般的に180cm前後あれば頭まで写すことができます。
洗面ミラーの下端の高さを考える場合には、水の跳ね返りのことを考慮する必要があります。ミラーの下端を洗面カウンターのすぐ上にすると水の跳ね返りが鏡にかかることになります。鏡が汚れるのが嫌だと考えて洗面カウンターから鏡を離して設置すると今度は壁が濡れることになります。
毎回鏡についた水滴を拭き取ることは大変です。そのため、洗面ミラーの下端はカウンターから15〜20cm程度離して設置するとよいです。壁が濡れてしまうのが気になる場合は、壁にタイルを貼ると拭き取りやすく汚れも目立ちません。
防湿加工や曇り止め機能付きが便利
水を使う洗面所は、特に風呂場に近い場所の場合は湿気が溜まりやすく鏡のふちに黒ずみが発生してしまう危険性があります。そこで、洗面ミラーを選ぶ際には、防湿加工が施されたものを選ぶと便利です。
また、湿気によって鏡が曇ることが心配であれば、曇り止め機能のついた洗面ミラーを選ぶとよいでしょう。
枠の有無で雰囲気が変わる
洗面ミラーを選ぶ際、枠の有無で洗面の雰囲気は大きく変わります。そのため、洗面ミラーの枠は理想の雰囲気にあったものを選ぶようにしましょう。
ナチュラルな雰囲気やかわいらしい雰囲気にしたいのであれば、枠のついた洗面ミラーを選ぶとよいです。ナチュラルな雰囲気なら木の枠がついた洗面ミラーが合います。
清潔感のある雰囲気やかっこいい雰囲気の洗面にしたいのであれば、枠のないシンプルな洗面ミラーを選ぶとよいです。枠がない方がすっきりとした見た目になります。
また、枠のない鏡を横の壁に接するようにつけると、鏡に壁が映りこむことで空間を広く見せることができます。狭い洗面所の場合はこのような効果を利用してもよいです。
丸型の女優ミラーMBK015 LED一体型ミラーライト 洗面室 メイクルーム 店舗 ホテル
LEDライトと鏡が一体化したミラーライト円形の鏡周りにLEDライトが埋め込まれたフラットな直径50cmのミラーライトMBK015 。飲食店・ホテルなどの洗面室、化粧台、パウダールーム、トイレなどを優しい雰囲気に演出するのにぴったりなデザインです。
おしゃれな洗面ミラーでつくる洗面レイアウト例
理想の洗面作りのアイデアとして、おしゃれな洗面ミラーを使った洗面レイアウト例を紹介します。参考にしてみてください。
家族で使える横長の大きな洗面ミラー
家族で使いたいのなら、横長の大きな一面の洗面ミラーがおすすめです。2人が並べる程度の広さがある洗面なら、片側に洗面器を置き、空いたスペースでもうひとりがメイクをしたり身だしなみを整えることができます。家族が並んで歯磨きすることもできるでしょう。
照明はダウンライトなどのメイン照明に加えて、洗面ミラー上部の壁におしゃれな壁付けのブラケットライトをふたつつけると十分な明るさを確保することができます。顔が明るく見え、身支度もしやすくなります。
洗面ミラーを木枠で囲えば、ナチュラルな雰囲気になります。さらに洗面カウンターも同じように木材で揃えるとおしゃれにまとまります。洗面ミラーの下部分の壁に小さめのタイルを貼れば、ナチュラルでかわいらしい洗面をつくることができます。
メイクに便利な三面鏡
造作洗面台では、三面鏡が使われることも多いです。三面鏡は横顔を映すことができるのでメイクをするときにとても便利です。また、鏡の裏側に収納スペースがあり、洗面カウンターの上がごちゃつくことなくすっきりと片付く利点もあります。
洗面ミラーを三面鏡にした場合は、中央の鏡の上に照明をつけると、サイドの鏡を動かした際にも影にならずに顔を明るく照らしてくれます。また、サイドの鏡に照明がついたものならさらに顔が明るく見えメイクもしやすくなります。
ホテルのような丸鏡
洗面ミラーを枠のない丸鏡にすると、ホテルやレストランのようなおしゃれな洗面をつくることができます。
洗面カウンターを白色にすると清潔感のあるホテルライクな洗面に、黒色にするとシックでラグジュアリーな洗面になります。水の跳ね返りが気になる場合は、下部の壁に大理石のような大きめのタイルを貼るとおしゃれです。
照明を壁面につけるのであれば、照明が直接見えないような間接照明にするといいです。鏡の裏側から間接照明の光が広がるようにすると、顔も明るく映り見た目にもすっきりと仕上がります。
洗面ミラーの複数使い
洗面所の幅が広いのであれば、洗面ミラーを複数並べてもいいです。洗面ボウルと洗面ミラーをふたつ並べることもできます。家族が多い場合は洗面ボウルがふたつあると便利でしょう。
また、個性的な形の洗面ミラーを複数つけると、アート作品が飾ってあるようなおしゃれな洗面をつくることができます。同じ形のミラーよりも、異なる形のミラーを不規則につけたほうがより個性的に仕上がります。六角形のミラーを蜂の巣のように組み合わせて貼り付けてもおしゃれです。
ライト付きで顔の影が気になりにくい、3倍の拡大鏡
洗面台の鏡横に補助ミラーとして設置できるライト付き角形の拡大鏡。メインの鏡だけでは、髭を剃る時、アイメイク時、コンタクトを装着する時などに便利です。
まとめ
さて今回は、洗面ミラーの選び方や洗面のレイアウト例を紹介しました。
鏡選びで洗面の印象は大きく変わります。数ある洗面ミラーの中から自分の理想に合ったものを選んで、使いやすくておしゃれな理想の洗面を作りましょう。