壁に取り付け、間接照明としてお部屋をオシャレに演出してくれる「ブラケットライト」。ホテルなどでも取り入れられている照明器具ですが、自宅でも取り付けてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、種類がたくさんあるので、どれを選べば良いのか悩んでしまうものです。
本記事では、ブラケットの選び方について、設置したい部屋に合わせたポイントなども含めてご紹介します。ブラケットライトでお部屋をアップデートしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ブラケットライトとは?
「ブラケットライト」とは壁に取り付ける照明のこと。玄関や階段、廊下、枕元などの間接照明として利用されることが多く、ホテルなどでもよく使用されています。
部屋のメインで使われる照明器具と比べて明るさが抑えられていることが多く、光と影のコントラストを効果的に使ったさりげない光が、お部屋をオシャレな印象に仕上げてくれることが特徴です。
ブラケットライトを使えばオシャレな印象になるだけでなく、影を利用してお部屋に奥行きを出せるというメリットもあります。インテリアとして上手く取り入れるとお部屋のイメージをアップさせることが可能です。
内玄関をおしゃれに照らす スフィアシリーズ 球状ランプΦ65mmが3灯ついたブラケットライト
コンパクトでミニマルな直径6.5センチ球状の乳白フロストガラスより、やわらかな灯りを発し空間をリズミカルに演出するブラケットライト。天井や壁の色に合わせて、ベース部分を黒か白のどちらかお選びください。
ブラケットライトの取り付けには工事が必要?
お部屋にブラケットライトを取り付けたいと思った時、まず気になるのは工事が必要かどうかですよね。できれば、手軽に付けられるとうれしいものです。
結論から言うと、ブラケットライトには工事が必要なものと必要でないもの、どちらのタイプもあります。壁に埋め込むタイプのブラケットライトは基本的に取り付けに工事が必要です。その理由は、壁に埋め込むので、配線工事が必要だからです。配線工事をするには「電気工事士」の資格を持っていなくてはなりません。そのため、一般的には、ブラケットライトを設置したいと思ったら専門の業者に依頼する必要があります。
しかし、配線工事が不要で簡単に取り付けられるタイプのブラケットライトもあります。工事が必要なものと不要なもの、両者のメリットやデメリットを比較した上で選択しましょう。
ブラケットライトを選ぶポイントについては、この後詳しく紹介します。
ブラケットライトの選び方
ブラケットライトにはさまざまな種類があるので、どれを選んで良いのか悩んでしまうと思います。そこで、選び方のポイントを解説します。
工事が必要かどうか
前述したとおり、ブラケットライトには工事が必要なものと不要なものがあります。どちらにもメリットやデメリットがあるので、自分に合ったブラケットライトを選びましょう。
○取り付け工事が必要な「埋め込みタイプ」
ブラケットライトは工事が必要な壁に埋め込むタイプが主流のため、商品の選択肢は埋め込み式の方が多いです。これから新築する場合や、すでに壁にブラケットライト用の配線がある場合はこちらを選ぶことをおすすめします。
現在の家に配線はないけれど埋め込みタイプのブラケットライトを付けたいという場合は、取り付け工事をすれば設置可能。その場合は、一般の方がDIY感覚で設置することは法律で禁止されているので、専門の業者にきちんと依頼しましょう。
○取り付け工事が不要の「コンセントタイプ」
配線工事不要でコンセントに差し込んで使用するタイプのブラケットライトもあります。コンセントに差して、本体はビスなどで壁に固定すれば設置できるので、本格的に工事するより簡単に取り入れられますよ。
しかし、壁に埋め込むタイプと比べてコンセントタイプの商品は少ないため、選択肢が少ないのがデメリットです。また、設置したい壁の近くにコンセントがない場合は、このタイプを選択できません。
そして、コンセントやコードが常に見えている状態なので、壁にすっきり収まった埋め込みタイプと比べると見た目が劣ってしまうという点もあります。
なお、コンセントを使用せず太陽光などで充電して使用できるタイプもありますが、商品の数が限られるので、好きなデザインが見つかりにくいかもしれません。
どこに設置するかどうか
設置したい場所に適したブラケットライトを選ぶようにしましょう。屋外で設置したい場合は「屋外用」の記載がある商品を選びます。
また、玄関や軒先などに設置したい場合は、雨に濡れる可能性があるので防雨・防湿タイプのブラケットライトを選んでください。防雨・防湿でなく、耐久性が低いものを選んでしまうと漏電などの原因につながりかねないので危険です。
そして、人の出入りが頻繁にある場所や、電気を消すのをついつい忘れてしまいがちな場所は、人感センサー付きのブラケットライトがおすすめ。人感センサー付きのものは、人が通ったことを検知してライトが点灯し、いなくなれば消えます。小まめに電気をオフすることができるので節電効果も期待できますよ。また、夜間などで部屋が暗い場合もすぐに点灯するので便利です。
光の照らし方や色で選ぶ
ブラケットライトには、光の照らし方や色などのさまざまなバリエーションがあります。設置する場所に向いているかどうかや、好みで選択しましょう。
屋内に設置する場合、効果的に部屋を演出できるおすすめの使い方は下記のとおりです。
○リビングの場合
リビングにブラケットライトを設置する場合、ブラケットライトにどのような効果を求めるかによって選ぶポイントが変わります。
例えば、天井や壁を照らしたい場合は上方向型や上下方向型のライトがおすすめです。柔らかい光になるので、優しく照らしてくれます。
また、スポットライトのようにピンポイントで照らしたい場合は下方向型のライトが良いでしょう。壁にかけたアートやオブジェなどのインテリアを効果的にライトアップするには、光源の角度を調整できるタイプを選ぶと、照らしたい部分を上手く照らすことができるでしょう。
○寝室の場合
寝室の場合、睡眠を妨げないようにすることが大切です。ベッドで横になった時に、ブラケットライトの光が直接顔に当たらないよう、光源の角度を調節できるものを選ぶことをおすすめします。
また、シェードで覆われているものを選ぶと落ち着いた光になるので、寝室に向いているでしょう。暖色系の温かみのある光の色の方が質の良い睡眠を得られますよ。
○廊下や玄関の場合
光が強過ぎると、かえって足元が見えにくくなるので危険です。そのため、柔らかい光のブラケットライトを選びましょう。
○洗面所の場合
洗面所ではメイクや髭剃りなどをされる方も多いですよね。そのため、なるべく自然光に近い色合いの光のブラケットライトを選ぶことをおすすめします。自然光に近いかどうかは演色性(Ra)という数値で表されているので、ライトを選ぶ時に要確認です。ちなみに、この数値が100に近いほど、自然光に近い色だと言われています。
鏡の周りを照らす場合は、ミラーライトの方が演色性が高いものが多いのでおすすめです。
サイズで選ぶ
ブラケットライトはサイズのバリエーションが多く、さまざまな商品が販売されています。好みのデザインや光の色などで選ぶのはもちろんですが、部屋全体のバランスを見て、違和感のないサイズのものを選ぶことも大切です。
ブラケットライトを選ぶ際の注意点
ブラケットライトを取り付けた場所によって、近くを通る際にうっかり頭をぶつけてしまう、という可能性があります。部屋のバランスに合った、ちょうどいい光の色のものを選択したつもりでも、動線の邪魔になると困りますよね。日々の生活の中で問題ないサイズやデザインのものを選ぶようにしましょう。
ブラケットライトでお部屋の印象をアップしよう
間接照明としてお部屋を素敵に照らしてくれるブラケットライト。設置するのに工事が必要な場合もありますが、取り付けるとお部屋の印象を確実にアップしてくれます。
ブラケットライトを取り入れて、ワンランク上のお部屋を目指してみませんか。