日本のあかり文化では、天井付けのシーリングライトなどで「広く全体を照らす」形が一般的ですが、ここで紹介したいのは、海外ドラマや映画でよく目にする”おしゃれ”なライティングテクニック。
海外で多く見られるのは「使うところを、ポイントで照らす」というあかり文化。
シーリングライトひとつで、お部屋を照らすのではなく、ポイントを照らすペンダントライトや、間接照明をいくつも点在させて、空間にあかりを散りばめ、陰影をつくり、空間に奥行きや広がりを生み出す。
そうすることで、海外ドラマで目にするような、明るすぎず、暗すぎず、適度なあかりで、居心地のいい素敵な空間が演出できるのです。
クリアガラスと電球のフィラメントが綺麗な3灯LEDペンダントライト
落ち着きのある真鍮古美メッキとクリアなガラスセードがポイント。真鍮古美メッキカラーのアーム部分とソケット、ビンテージテイストのクリアセードが、程よいヴィンテージ感を演出。
目次
ペンダントライトと間接照明のライティングテクニック
ペンダントライトとは
天井に直接取り付け、全体を照らすシーリングライトと違い、チェーンやコードなどで、天井から吊り下げた照明のことを、「ペンダントライト」と言います。
高さが調整できるものがついていることが多く、好みの長さに調節できます。
使用する場所や広さによって、大きさや灯数を変えれば、メインの照明としても、サブの照明としても活用できる、汎用性の高いライトなのです。
また、天井に直接取り付けるシーリングライトに比べ、吊り下げるタイプのペンダントライトは、照らす範囲が狭くなり、陰影がつくられるため、おしゃれでムードのあるインテリアが演出できるのも魅力的ですね♪
間接照明とは
「間接照明」とは、その名のとおり、光源から間接的に放たれる光のことで、
天井・壁・床などに光を反射させて、周囲を照らします。
直接、光が目に入ってこないので、眩しく感じることもなく、優しい雰囲気で心地よく過ごせます。
柔らかい光が空間に広がり、リラックスできる雰囲気を演出してくれますよ。
最近の住宅は、リビングはもちろん、寝室や玄関までも、間接照明を使っているところが多く、大変人気です。
間接照明の配置
ペンダントライトや、間接照明を使って、奥行きや、リラックスできる空間を作るには、光の当て方に注意したりなど、意識しなくてはならないポイントがあります。
まず、間接照明は、光源となる照明器具を隠す工夫をするのが、基本テクニック。
テレビの裏や、観葉植物の裏など、インテリアの裏に隠せば、大がかりな施工工事などしなくても、レイアウトを変えずに間接照明の魅力を引き出すことができます。
間接照明は、人に対して直接光を当てないので、光源を隠して、光がぼんやり見えるようにするのがポイント。
そうすることで、空間に柔らかい印象を与えることができますよ。
ペンダントライトの明るさ
リビングなどの広い空間に、ペンダントライトを、メイン照明として設置する場合、ペンダントライトひとつでは、暗く感じてしまうことも。
なので、ペンダントライトと間接照明を点在させて、お部屋を暗すぎず、明るくすぎない、心地よい明るさの空間にするよう意識して、照明を配置してみてください。
ただし、メイン照明は、シーリングライトで「広く全体を照らす」ことに慣れてしまっている日本人には、どうしても、ペンダントライトでは暗いと感じてしまう場合もあるかもしれません。
その場合は、1つのライトに3~4灯ついているタイプを選んだり、天井にライティングレールを設置して、そこにペンダントライトを複数つけ、多灯使いをするとGOOD。
そうすることで、海外ドラマで見るおしゃれな照明使いの雰囲気を崩さず、明るさを足すことができますよ♪
北欧風 木調セード ペンダントライト MPN046
直径32.2㎝の大ぶりなセードは、食卓をあたたかく包み込むような光で広く照らしてくれます。セードの素材は鉄ですが、茶色塗装後、木目模様を転写して木調に仕上げています。ナチュラルテイストなお部屋や、北欧風のお部屋にもマッチするペンダントライト。セード内側を白色にすることで反射効率をアップさせ、よりダイニングテーブル上を明るく照らします。
ポイントを照らして、空間に奥行きを
間接照明の光をどこに当てるかも、とても重要なポイント。
ここでは3つの、照明を照らすポイントを紹介します。
照らす場所①:天井
間接照明を、リビングなどの天井に照らすことで、光が柔らかく広がり、明るさも確保でき、解放感のある空間を作り出すことができます。
照らす場所②:壁
部屋を囲んでいる壁。
この壁に光をあてることで、空間に広がりを演出して、部屋を広く見せる効果が期待できますよ。
さらに、いくつかの照明を壁に当てることで、陰影ができ、空間に立体感も生まれ、ムードある雰囲気に♪
照らす場所③:アイテム
落ち着いた色味だったり、かわいい小物、観葉植物など、お気に入りのアイテムに光を当てると、そこに視線が誘導され、空間がほっこりした印象に。
お気に入りのものがクローズアップされるので、住んでいる人の人柄や個性も垣間見れて、素敵ですね。
ホワイト一色のシンプルなフロアスタンド[MST019]
ホワイト一色で統一されたシンプルデザイン。どんなお部屋にもなじむホワイト一色のフロアスタンドライト。シンプルながらスタンド部分が灯部に向かって湾曲している遊び心あるデザインが特徴です。セードがついている照明はセードが向いている方向により光が集められますが、このフロアスタンドライトはセード素材が布のため、照射方向だけでなくまわりの空間も優しく照らしてくれます。
シェードで光が変わる
間接照明の種類は、フロアライト、テーブルライト、ブラケットライトなど様々ですが、ペンダントライトとの相性はバツグン。
どの照明も、光源を覆うシェードで光源をコントロールすることが、ポイントになります。
注目したいのは、光の「見え方」と「方向」。
これは、シェードのあり・なしはもちろん、素材によって、特徴が違います。
主に、シェードの種類を3つに分けて、それぞれの特徴を紹介します。
①裸電球(シェードなし)や、クリアガラスシェード
電球をそのまま生かしたライト(裸電球)や、クリアなガラスシェードのライトは、光がすべての方向に等しく拡散します。
そのため、リビングなど、暗く感じてしまう場合に、こういった全体に光が広がるタイプの照明を使用すると、空間が明るくなるので、良いですよ。
②布・紙のシェード
布や紙のシェードを通した光は、ふんわり優しく、柔らかい光が、ほんのりと空間を照らします。
眩しさも軽減され、リラックスできる空間を演出してくれますよ。
③金属・陶器・木のシェード
スチールやアルミなどの金属や、陶器、木などの光を透過しない素材でつくられたシェードは、空間に光は広げず、ダイニングテーブルなど、ポイントを照らしたい場所にもってこいです。
また、光があるところと、影になるところができるのが、この照明の特徴。
そのため、光のコントラストがはっきりと分かれます。
中には、上部と下部が開いているデザインのものもあり、その場合は、床と天井を照らしてくれて、影の部分もでき、空間に陰影ができるため、お部屋に広がりや奥行きをもたらしてくれますよ。
おすすめペンダントライト
ガラスセード 真鍮メッキ 3灯LEDペンダントライト GPN010-3 ¥51,920
真鍮古美メッキカラーのアーム部分がなんともレトロな雰囲気で素敵なペンダントライト。
クリアガラスのシェードも相まって、ヴィンテージテイストがおしゃれですね。
まるで、ヨーロッパのカフェのような、雰囲気のある素敵なデザインの照明です♪
北欧風 木調セード ペンダントライト 引掛シーリング MPN046 ¥11,528
優しい雰囲気の北欧テイストのペンダントライト。
直径32.2cmと大きめなシェードが、存在感がありますね!
形が丸み帯びている素敵なフォルムなので、ポイントを照らしつつ、ダイニングテーブル全体をやわらかく包み込むような光を放ってくれます。
さらに、シェードの内側が白色に塗装してあるので、光を反射して、明るく照らしてくれますよ♪
おすすめ間接照明
ホワイト一色のシンプルなフロアスタンドMST019 ¥11,528
どんなお部屋にも馴染みやすいオールホワイトのフロアスタンドライト。
湾曲したスタンド部分が、変わったデザインで魅力的♪
シェードがついているので、光源が向いている方向をポイント的に照らしますが、シェードの素材が布なので、うっすらと光が透過し、照射方向だけでなく、空間全体を、ふんわり優しい光で包み込みます。
灯部は角度調整が可能ですよ。
木と金属のツートン LEDテーブルランプ ¥4,928
ウッドと金属のツートンの見た目がおしゃれな卓上ライト。
ヴィンテージ感があって、とっても魅力的♪
光を通さない素材のシェードなので、部分的に照らして、陰影がつくられ、空間に広がりが作りやすくなりますよ。
こちらは、白木ナチュラルと木製ダークブラウンの2色展開。
どんなお部屋の雰囲気にも合わせやすいデザインなので、インテリアに合いそうな色味をチョイスしてみてくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
メイン照明をペンダントライトにして、間接照明で、光を補助することで作り出した空間は、まるで海外ドラマに出てくるような、ムードがあってオシャレな空間になりますよ♪
今回紹介したテクニックを参考に、素敵な照明空間を創り上げてみてくださいね。