シーリングライトとは、天井に直に付ける照明の事で、部屋全体をまんべんなく明るくしてくれる器具を言います。部屋のメイン照明として使われる事が多いので、その器具選びも重要になります。こちらの記事では、今主流となっているシーリングライトの種類の説明と、選び方などいくつかのポイントもご紹介しますね。
小国和紙 LOG(ログ) シーリングライト 12畳用 MCL012-WA
MotoM オリジナルシーリングライト「LOG(ログ)」のセード部分に潟県長岡市で作られる伝統工芸『小国和紙』を用いました。
一体型の照明器具とは何?
シーリングライトには以下の種類があります。
①ランプ交換型タイプ
②一体型タイプ
①ランプ交換型タイプ
一昔前までは、蛍光灯や白熱灯ランプなどの照明器具が多く、ランプの寿命が切れては交換するというのが主流でした。
しかし、今はランプを交換しても、10年を過ぎれば照明器具も劣化し続けるため良くないとされています。例えば、器具内の部品(安定器やソケット・電線など)が絶縁・劣化し発煙事故になる場合があります。
②一体型タイプ
LEDランプと照明器具が全て一体となったタイプです。
LEDランプでもアダプター(天井に差し込むコンセントのような部品)が器具と分かれているものもありますが、一体型シーリングライトはアダプターも含め本体一体となっているので、取り扱いが楽なタイプです。
近年販売されているシーリングライトは、ほとんどが一体型タイプと言って良いでしょう。
とりあえずランプだけLEDランプに交換したいと思われるかもしれませんが、古い蛍光灯器具へLEDランプに交換したい場合は注意が必要です。照明器具も劣化している場合が多く、また元々は蛍光灯用に製造されている器具ですから、相性が悪く発煙・発火の恐れがあります。
直管LEDランプの焼損例
照明器具が10年程で交換時期を迎える事も考えると、その頃にLEDランプへ器具ごと交換するのがおすすめです。
LEDランプの特徴から見た一体型シーリングランプ
●寿命が長い
●消費電力が少ない
●虫が寄りにくい・周りのものの色あせがしにくい
●光源色の種類が多い
●デザインが豊富
●水銀を使っていないので環境にやさしい
初期費用は従来の一般ランプ交換型に比べると少し高い傾向がありますが、近年はモデル数が増えたためその費用差も小さくなってきています。
LEDシーリングライトを購入した場合、従来の交換用蛍光灯シーリングライトを購入するのに比較すると、およそ3年で費用の元を取れるという事も言われています。従来のシーリングライトはランプ交換代と電気代がかさみます。
安全面・費用面その他のメリットを見ても一体型シーリングライトをおすすめします。
癒し空間をつくる可愛い球状ランプ3灯がついた シーリングライト
灯具のつく水平アーム部分は上下と横向きで位置を変えられるため、オリジナリティのあるアレンジが可能。コンパクトでミニマルな乳白フロストガラスにより、やわらかなあかりで空間をリズミカルに演出します。
進化している一体型シーリングライト
人はできるだけ自然に近い光を浴びて生活する事で、心地よい目覚めができ、日中のパフォーマンス性を上げ、夜は質の高い睡眠をとる事が出来ます。
屋内で活動することの多い現代人の生活では、光の量(明るさ)や光の色(色温度)を調節できる照明によって自然の光環境に近づけることが、心身ともに健康に過ごすために有効だと考えられます。LED照明はまさにそれを実現してくれる照明です。
光の色はK:ケルビンの単位で表されます。
この数値が高いほど青みがかった光の色(昼光色)で、数値が小さいほど赤みがかった色み(電球色)となります。
特にリビングでは、家族が様々な用途、時間帯で使う場所なので、時間帯や使用シーンに応じて適正な色みに調光(明るさの量を調節)・調色(色みを調節)できる一体型シーリングライトがある事が好ましいです。
子ども部屋も同様で、勉強する時とくつろぐ時、就寝時で光の量、色みを調光・調色出来る環境がよいでしょう。
現在は調光・調色出来るシーリングライトで部屋をまんべんなく照らし、局所照明や間接照明でペンダントライトやブラケットライトなどを用いるなどの一室多灯使いがすすめられています。
また最近はリモコンが付いているタイプも販売されており、スマートフォンからBluetooth経由でリモコン操作が出来る商品もあります。
調光・調色をタイマーで作動させたり、明るさ自働感知機能で作動させる商品もあります。
就寝時でも手元で操作が出来ますし、高齢の方も動作少なく安全に操作が出来ます。
一体型シーリングライトの選び方
一体型シーリングライトは取り外し・交換が簡単なのでおすすめです。下のような順序で行います。
まずは現在のお住まいの部屋に、以下のような引掛シーリングボディが付いているか確認しましょう。
天井に上記のような配線器具がついている場合は、自分で取り付けることができます。
①照明のスイッチは切っておく。
②照明器具側についているアダプターごと(本体ごと)2つのツメにはめ込む。
③右周りにカチッと音が鳴るまで回して完了です。
あまりにも簡単ですので、しっかりと落ちてこないか確認してくださいね。
器具の重量などによっては取り付けられない場合がありますので、ご購入時に確認ください。
天井に上記のような配線器具がついていない場合、お近くの電気店などへ器具の取り付けをご依頼ください。
古い住まいの場合、直結配線タイプでシーリングライトが付いていたという場合が多いです。天井からの配線に直接繋げるタイプで、その場合は触るのは危険ですので、電気工事士の資格のある人しか触る事が出来ません。一体型シーリングライトに交換する場合は、電気工事会社や家電量販店に相談しましょう。
LEDシーリングライトの 適用畳数の表示基準 | 定格光束 lm(ルーメン) |
---|---|
~4.5畳 | 2,200〜3,199ルーメン |
~6畳 | 2,700〜3,699ルーメン |
~8畳 | 3,300〜4,299ルーメン |
~10畳 | 3,900〜4,899ルーメン |
~12畳 | 4,500〜5,499ルーメン |
~14畳 | 5,100〜6,099ルーメン |
LEDペンダントライトの 適用畳数の表示基準 | 定格光束の範囲 lm(ルーメン) |
---|---|
~4.5畳 | 1,980〜2,879ルーメン |
~6畳 | 2,430〜3,329ルーメン |
~8畳 | 2,970〜3,869ルーメン |
~10畳 | 3,510〜4,409ルーメン |
~12畳 | 4,050〜4,949ルーメン |
~14畳 | 4,590〜5,489ルーメン |
出典:JLMA一般社団法人日本照明工業会HP「LED照明器具の適用畳数について」
LEDライトの明るさの単位はルーメン(lm)です。照明購入時に明るさの記載をよく確認するようにしましょう。
適用畳数の目安表が参考になりますが、8畳の部屋に10畳用の器具をつけるなど、ワンランク上の畳数のものを選んで普段は調光して使うのも賢い選び方です。
MotoMおすすめ一体型シーリングライト
LOG(ログ) LEDシーリングライト 6畳用・8畳用・12畳用
一般的にシーリングライトは、白色で丸か四角かのデザインの器具が多いですが、こちらはお部屋のポイントとなるような布セードの色と形をしています。さまざまな部屋のインテリアテイストに合わせやすいリーフグリーン・グレージュの2色で、さらにお部屋の大きさに合わせて12畳、8畳、6畳のタイプから選べます。
また、調光・調色の両方が出来ます。おしゃれな見た目だけではなく、昼光色から電球色まで色みを変えられ、光の量も調節できます。勉強したい時・くつろぎたい時などそれぞれに応じた光環境にできます。子ども部屋からLDK・和室まで、各部屋にぴったりの照明です。
【スフィアシリーズ】 球状ランプ5灯付きシーリングライト 引掛シーリング MCL010W(B)-5 間接光
こちらもシーリングライトです。直径10センチの球状の乳白ガラスが5灯ついたスフィアシリーズ。こちらは、球状のガラスグローブがついている照明で、G9口金のLEDランプを採用しています。グローブから溢れる光の色みが温かく、雰囲気を作りたいくつろぎのスペースにぴったりです。2060ルーメンの明るさですので、部分的に使用するのがおすすめです。
ランプの交換が出来るタイプではありますが、適合ランプでないと故障の原因となりますので、必要な際はそれを購入するようにしましょう。
このシーリングライトだけでは明るさが取れないため、ダウンライトなどと組み合わせてご検討ください。
白い布セードが印象的な5灯LEDシャンデリア GCH001-5SD 引掛けシーリング
こちらは2200lm(およそ4畳用)電球色のシャンデリアです。
布のセードからやわらかく漏れる明かりが、壁や天井を照らします。電球が上向きになっているので、下向きの電球照明よりも間接照明としての役割が大きくなります。電球が上向きのため、実際に4畳のところに設置すると、暗く感じますので、ダウンライトなどと一緒に設置しましょう。
引掛シーリングボディがある場合、シーリングライト以外にもペンダントライトやシャンデリアを取り付ける事も出来ます。ローゼットタイプなら10キロほどまで持つ事も出来ますが、一般的には5キロ位のモデルなら使用する事が出来ます。
装飾性を重視して、ペンダントライトやシャンデリア、その他デザイン性の高いシーリングライトを付けるのも手です。存在感のある照明があるとインテリアにメリハリが出ておしゃれになります。
ただしその場合は、部屋に対して明るさが十分でない場合や、シーンによって色みが合わない場合があります。もしそういった照明を選ぶ場合は、他のダウンライトやデスクライトなどの補助照明で、明るさや色みのバランスを取るようにしましょう。
まとめ
一体型シーリングライトを知ると、沢山のメリットがある事が分かりました。新築やリフォーム時だけでなく、現在ある照明器具の交換時期を確認・交換検討してみるとよいですね。一体型シーリングライトと、その他の照明も合わせて使うことで、より健康的で快適な暮らしを手に入れましょう。