和風に仕上げられた外観の店舗をおしゃれと感じたことがある人もいるのではないでしょうか。ここでは、和風の外観に仕上げるポイントや和風がおしゃれに見える理由などを紹介していきます。
外観が和風の店舗がおしゃれに見える理由
和風の外観の店舗はおしゃれに見えやすい特徴があります。そのため、おしゃれな店舗に仕上げたいと考えているのであれば、和風の外観にしてみてはいかがでしょうか、次に、和風の外観の店舗がおしゃれに見える理由を紹介します。ただし、デザインや見た目の好き嫌いは人それぞれであるため、全ての人が和風の外観の店舗がおしゃれに見えるわけではありません。
高級感が感じられる
和風の外観の店舗からは高級感を感じられることがあります。高品質の木材が使用されていれば、高級感が感じられやすくなります。そのため、店舗の内装や提供されるサービスも高級であると感じやすくなります。したがって高級感あふれる店舗に仕上げたいのであれば、和風の外観に仕上げることをおすすめします。しかし、内装にも和風を取り入れなければ、見た目だけの店舗になってしまい、飲食店であれば、期待外れと思われてしまう原因にもなるため、注意が必要です。
特別感がある
和風の外観に仕上げることで特別感を感じることもできます。現在、日本では和風の住宅や建物は非常に少なくなっています。特に都会に近づくに連れて「和」を感じることができにくくなっています。そのため、都会で和風の外観の店舗があれば特別感を感じつつ目立たせることもできます。店舗を利用する目的によって目立たせる必要がある場合もあるため、メリットにもなり得ます。
ただし、和風だけでは昔ながらのデザインになりやすく、現代の社会に合わないと感じてしまうこともあります。そのような時には和風と現代的なデザインのモダンを組み合わせた和モダンな外観に仕上げることをおすすめします。
昔ながらの日本住宅な雰囲気がある
和風と聞くと昔や田舎をイメージしてしまう人も多いのではないでしょうか。前述ではデメリットになってしまう可能性があることを紹介しましたが、考えようによっては昔ながらの雰囲気の店舗に仕上がることはメリットにもなります。例えば、民宿や和食を提供する店舗であれば洋風な外観や最新のデザインよりも昔ながらの日本住宅の雰囲気が味わえる和風の外観の方が雰囲気と合いやすいです。
外観を和風の店舗にするポイント
和風の外観の店舗に仕上げるためにはいくつかのポイントがあります。最近では洋風な仕上がりにすることが多いため、店舗の外観を決める時に和風にしたいことを建築業者やリフォーム業者に伝えることが大切です。一般的に業者がある程度外観のデザインを設計してくれますが、任せきるのではなく、一緒に外観のデザインを考えて決めるようにしましょう。そうしたほうが理想としている外観のデザインに仕上がりやすいです。次に、外観を和風に仕上げるポイントを紹介します。
木材を使用する
木材を外観に使用することで和風の雰囲気を出すことができます。理想は本物の木材を外壁に使用することですが、経年劣化で見た目が悪くなってしまうデメリットがあります。そのため、和風にこだわるよりもメンテナンス費用や外観工事の費用を抑えたいのであれば、木目調の外壁を採用するようにしましょう。天然の木材を使用するよりも人工の木目調に仕上げられている資材を使用するほうが安く済む場合が多く、経年劣化も抑えることが期待できます。
また、外壁だけではなく、看板や玄関アプローチに木材を取り入れることでも和風を感じることが可能です。ただし、ウッドデッキや玄関アプローチの階段に木材を使ってしまうと和風ではなく、洋風になってしまいやすいため、踏み石を玄関アプローチに取り入れて和風に仕上げるように工夫しましょう。
庭園を作る
庭園を作ることで和風の雰囲気のある店舗に仕上げることができます。本格的な日本庭園を作ることができれば、和風であることを強くアピールすることが可能です。大規模な日本庭園を作ることは難しいですが、小規模の日本庭園でも和を感じることができます。石灯籠や鹿威し、石造りの池などがあるだけでも店舗の雰囲気が変わります。ただし、庭園を作るためにはどうしても敷地が必要になってしまうため、物件によっては取り入れることができない可能性もあります。
どうしても店舗に日本庭園を採用したいのであれば、中庭のように小規模の日本庭園を店舗内に取り入れてみてはいかがでしょうか。
樹木を植える
店舗の周りに樹木を植えることでも和風を感じることができます。しかし、樹木であればなんでも良いわけではなく、昔から日本にあった樹木を選ぶことが重要です。最近でも住宅の庭や玄関先に樹木を植えることもありますが、洋風の樹木である場合が多く間違えないようにしましょう。代表的な和を感じることができる樹木といえば松です。樹木で和を感じることもできますが、手入れをしなければおしゃれな店舗にならないため、樹木を植える前に把握しておきましょう。
外観だけではなくより和風の雰囲気がある店舗にする方法
店舗の外観を和風にする方法がいくつかありますが、より本格的な和風な店舗に仕上げるのであれば、外観だけではなく、そのほかの部分も工夫することをおすすめします。次に、より和風な雰囲気が感じられる店舗にする方法を紹介します。
内装にもこだわる
外観を和風に仕上げるのであれば、内装も和風に仕上げることをおすすめします。外も中も和風に仕上げることで統一性を出すこともできます。床をフローリングではなく畳に変更したり、扉をふすまや障子に変更するだけでも和風な雰囲気を強めることができます。例えば、和風の机や椅子を用意するだけでも和風の店舗に近づきます。そのほかにも一輪挿しの花瓶を用意したり、店舗の入口に暖簾を掛けておくことも和風さを感じさせてくれます。照明も和紙や木材のフレームが採用されているタイプを選ぶことで部屋全体の和風さがアピールされます。
服装も和服にする
もし店舗を飲食店のようにして使うのであれば、スタッフなどの服装を和服にしてみてはいかがでしょうか。店舗の雰囲気が和風であり、提供されるメニューも和食にも関わらず、スタッフの服装などが一般的なウェイトレスの制服では違和感に感じてしまいます。
外観を和風の店舗にする注意点
外観を和風な店舗にすることでおしゃれさを出したり、注目度を高めることもできます。しかし、同時に注意しなければならないこともあります。次に、店舗の外観を和風にする際の注意点を紹介します。
洋食店には合わない
店舗の外観が和風にも関わらず、店舗内の入れば洋食を提供する飲食店であれば、店舗との雰囲気がまったく合っていません。和食が食べられる店舗と思われてしまうこともあるため、できるだけ洋食店であれば、外壁も和風ではなく、洋風に仕上げることをおすすめします。
高級感を強くしすぎない
上記でも紹介したように和風の外観にすれば高級感を感じることができます。高級な和食の飲食店を目指しているのであれば、理想の外観となりますが、庶民的な店舗を目指しているのであれば敷居が高く感じられてしまいやすいです。
中古物件の場合はフルリフォームが必要になりやすい
和風な外観の店舗にする際に中古物件を購入したり、借りることが一般的です。中古物件であれば、新しく店舗を建築するよりも安く店舗を手に入れることができます。また、中古物件の外観が和風であればより活用できる部分も多くなり、費用を削減することも可能です。しかし、そうでなければフルリフォームしなければ外観を和風に仕上げることができず、費用も多くなります。外壁の張り替えだけであれば、150万円前後必要になることが一般的です。
しかし、内装にも手を加えないといけないため、予算を多く確保しておきましょう。
まとめ
外観を和風にすることでおしゃれに見えたり、日本らしさをアピールすることができます。しかし、注意しなければならないこともあるため、和風の外観にするメリットだけではなく、デメリットにも注目することをおすすめします。和を感じさせる店舗にしたい場合や昔ながらの日本住宅の雰囲気が好きな人は外観を和風に設計してみてはいかがでしょうか。