皆さんには好きな色はありますか?
ずっと同じ色が好きという方もいれば、年齢や生活が変わって好きな色が変わったという方もいるでしょう。
心を元気にすることも気持ちを穏やかに癒すことも出来る「色」の力。
生活のいろいろなシーンに存在する「色」は気づかないうちに人の心を動かしています。
様々な色がある中で、今回は色と癒し関係やカラーセラピーについてご紹介していきたいと思います。
色が持つ癒しの力とは一体どんなものなのでしょうか。
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世界と色のお話 皆が知っている癒しの力がある色とは
お花や洋服、雑貨、建物、車、食べ物。
世界中にはたくさんの色があふれています。
色は不思議な力を持っていて、人を元気にする力や心を癒す力も持っています。
色って世界中にたくさんあるけれど、実際にはとてもシンプルなことを知っていますか?
まずは世界の色についてのお話と世界に共通する人を癒してくれる色のお話を見ていきましょう。
世界にある色の種類とは
学生の頃に光の三原色や色の三原色について勉強したことがあると思います。
色の三原色は青緑(シアン)・赤紫(マゼンタ)・黄(イエロー)。
世界にある色は全てこの三原色を混ぜ合わせて出来ているのです。
人の目は日常生活の中でも180万色以上の色を認識していると言われていますが、光の当たり方や環境が変われば見え方は変わってきます。
また同じ赤い色を見ていても、実は人それぞれに見え方は少しずつ違っているそうです。
世界共通の色とは
小学校で使っている絵の具や色鉛筆はだいたい12色~24色というものが多いですね。
白・黒・赤・青・黄・緑・ピンク・橙オレンジ・茶・灰・紫。
この11色が世界共通の色。
子供たちが使っている絵の具や色鉛筆の色はその多くがスタンダードカラーとして世界中で認識されている色なのです。
覚えておくとちょっと人に自慢できるかもしれませんよ。
心を癒してくれる色といえば緑
緑という色を想像した時に皆さんはどんなイメージを頭に描きますか?
植物や森、山や渓谷などをイメージする方もいるかもしれませんね。
世界共通の色があるように、人種やこと言葉が違っても色に対するイメージも世界共通のものが多いのです。
自然をイメージさせる緑とはリラクゼーションや若さ、新しい命、平和を表すことが多く、様々な国で大切な色として扱われています。
森にあることで心身を癒すということを治療の一環として取り入れている国もあります。
緑という色は世界のたくさんの人を癒すために役立っているんですね。
癒し=緑ではない国もある!?
緑は人の心を癒す色、と先ほどご紹介しましたが、実はこの考えとはまったく異なる国もあることをご存じでしょうか。
たとえば中国では緑は不貞の色とされています。
ゾンビ映画でゾンビの血が緑色で表されているように、欧米では緑は毒物というイメージもあるようです。
国によっては緑は人の心を癒してくれない場合もあります。
特にプレゼントをする時にはちょっと注意した方が良いかもしれませんね。
色の持つイメージと癒しの力とは
赤やオレンジ、黄色などの明るい色は人を元気にしてくれるイメージ、黒は落ち着いたイメージ、灰色は曖昧なイメージ。
それぞれのイメージと色の持つ力はとても似ています。
色にはそれぞれに人の心を動かす力があります。
緑については先ほどご紹介しましたが、その他にも癒しを与えてくれる色があることを知っていますか?
色の持つ癒しの力とはどんなものなのでしょうか。
ここで緑以外の癒しの力についてみていきましょう。
ストレスに強い ピンクの癒しの力とは
明るくてかわいらしいピンク。
ピンクにはウキウキした気持ちになるイメージがありますが、実は人の心を癒してくれる力もあるんです。
赤ちゃんの服やウエディングドレスにも使われるピンク。
ピンクとは幸せの象徴のような色で、人を優しい気持ちにさせる力を持っています。
ちょっと元気がない時はピンクの小物を身に着けると幸せな気持ちになって少し心が元気になるかもしれませんよ。
地味だけど心強い 茶色の癒しの力とは
土や木の色をイメージさせる茶色は一見すると地味な感じがしますね。
しかし、自然の中にあるアースカラーには人の心を穏やかにして安定させてくれる力があるのです。
茶色の中でもこげ茶色などの濃い目の色は落ち着いた安心感を与え、人の心を癒してくれます。
緊張している時にバックや靴などに茶色を取り入れることはとてもおすすめですよ。
心が落ち着く 青の癒しの力とは
空や海、水など日常的に目にする青い色。
朝起きて真っ青なきれいな空だとなんだかそれだけで元気になる時もあると思います。
青には心を落ち着かせて、怒りの感情を癒してくれる力があります。
イライラする時や考えがまとまらない時は、一度外に出て空を見てみるとはっきりと気持ちが変わってきます。
外の空気を吸うことで気持ちも一旦リセットされるのでおすすめですよ。
色で心を癒す カラーセラピーとは
色の持つ力で人の心を癒すという方法はカラーセラピーとも呼ばれ、医療や福祉の現場でも取り入れられるようになってきました。
カラーセラピーの起源は実はとても古く、なんと古代エジプト時代だったと言われています。
ここで古くから人の心を癒すことに色を用いてきたカラーセラピーの歴史について少しお話をしていきたいと思います。
カラーセラピーの始まりとは
カラーセラピーの起源は今から約5000年前のエジプト時代だったと言われています。
色のついたガラスを使って太陽の光に色をつけ、それの光を浴びる太陽療法というものが行われていました。
神殿には色ガラスやクリスタルを用いた光を浴びるための特別な部屋も作られていたそうですよ。
ガラスの他にも宝石を身にまとうことで光を身体にまとわせるという方法も取られていました。
特別な色の光を浴びることで健康になったり、美しくなったりすると信じられていたのですね。
カラーセラピーの一種 アーユルヴェーダとは
カラーセラピーの一種にアーユルヴェーダと呼ばれるものがあります。
アーユルヴェーダとは治療というよりも病気を予防する意味合いの強い療法で、健康や若さを保つために用いられているそうです。
アーユルヴェーダの起源は古代インドでこちらも5000年前に遡ります。
万物は空・風・火・水・土の5つから成り立っているという考えのもとに、自然の力と色を用いて身体と心を癒していく健康法です。
ヨガや瞑想などもアーユルヴェーダのひとつですね。
カラーセラピーの一種 五行思想とは
古代中国が起源と言われている五行思想も癒しの力をもつカラーセラピーの一種です。
アーユルヴェーダと似た考え方で臓器、感情、季節、方角と色を5つに分けて考えられています。
身体の調子が悪いとはっきりと顔色にも変化が出てきますね。
顔が赤くなると循環器の調子が悪い、顔色が黒っぽくなると腎が弱っているなど、この考え方は五行思想から来ている物なんですよ。
カラーセラピーによるの癒しの力とは
カラーセラピーの歴史に触れたところで、古代から色は人の身体や心を癒すことに用いられていたことがお分かりいただけたと思います。
では現代社会において、色を生活に取り入れることで得られる効果とはどのようなものなのでしょうか。
次に専門的なカラーセラピーを受けたり、自分自身で色をうまく取り入れることで得られる色の効果について見ていきましょう。
カラーセラピーで得られる心の癒しとは
セラピーとは薬や手術などを行わない治療法なので、カラーセラピーでも薬や外的な治療は一切行われません。
セラピストとのカウンセリングで今抱えている悩みを明らかにし、現在の感情を理解・整理することで不安を和らげていきます。
セラピストは相談者の感情や特徴を理解して、相談者の心を整えて癒すための色を一緒に選んでいきます。
カラーセラピーを受けたことで病気が治るという事ではありません。
とはいえ、病は気からという言葉があるように心が元気でないと病気も良くなりませんね。
心を癒しながら身体の不調を直す、心身ともに元気になるために色を用いるという考え方においては病気の治療にも有効な手段と言えますね。
カラーセラピーを受けてわかることとは
カラーセラピーを受けることで自分の悩みや困っていることを細かく明らかにすることが出来ます。
それ以外にも心の内を人に話すことで、自分でも知らなかった自分の長所・短所を知ることが出来ます。
好きな色や好きな物はその時の人の感情も表します。
セラピーを受けた時に選んだ色によって自分の今の感情や本当の自分にも触れることが出来るので、自分の知らない自分に出会えることもあるそうです。
カラーセラピーとは己を知ることにつながるわけですね。
カラーセラピーを取り入れることで心が癒される
カウンセリングを受けることは多くても月に数回のことだと思います。
しかし、実際にカウンセリングを受けた後に生活の中に必ず変化が出てきます。
心を癒す色。
心を元気にする色。
心を穏やかにする色。
色を生活で上手に使うことで、自分の感情を自分自身で少しずつコントロールできるようになってきます。
自分で自分を整えることが出来るようになってくれば、ちょっとした不調も自分で改善できるようになり自然と自分で心を癒すことが出来るようになりますね。
最後に 色を使って癒すこととは
いかがでしたか?
洋服や身に着けるものの色を意識することはとっても大切な事だとおわかりいただけたでしょうか。
今日選んできている服の色が実は皆さんの感情をあらわしています。
何気なく身に着けていたものの色が実は自分の潜在意識を表しているということもあるのです。
心を元気にしたい時。
心を癒したい時。
その日の感情を意識して身支度を整えると、今日の気分がちょっと変わってくるかもしれませんよ。