クリスマスの時期にきれいな花を咲かせてくれるクリスマスローズ。
咲いているものを購入するのも良いですが、とても栽培しやすい植物なので種まきをして自分で育てるのはいかがでしょう?
今回は初めてでも失敗しないクリスマスローズの種まきから育て方までをご紹介します。
今年のクリスマスは自分で育てたお花でおうちを飾ってみましょう!
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水と液体肥料だけで植物を育てるので面倒な土づくりをする必要が無く、汚れる心配や難しい経験・知識も必要なく、畑や庭に行く手間や時間も削減できて楽ちん。土でお部屋が汚れる心配も虫が湧く心配も少なく、室内でも安心して育てることができるので初心者や忙しい人でも気軽に始めることができます。
目次
種まきや育て方を知る前の基本情報!クリスマスローズの花と種のお話
みなさんはクリスマスローズのお花ってどんなものかぱっと思い浮かびますか。
種まきや育て方について知る前に、まずはクリスマスローズのお花についてのお話をちょっとだけご紹介していきますね。
そもそもクリスマスローズってどんな花?
クリスマスローズは、名前にローズとついていますが実はバラの仲間ではありません。
アネモネやクレマチスなどの仲間で、正式にはキンポウゲ科ヘレボルス属(クリスマスローズ属)に分類されます。
クリスマスローズはヘレボルス・ニゲルという原種の英語名で、イギリスでクリスマスのころに咲くバラに似た花という意味でつけられたものと言われています。
日本ではこのヘレボルスの仲間全部をクリスマスローズと呼んでいます。
ローズなのにバラじゃないだなんて、なんだか不思議なお花ですね。
クリスマスローズってどのくらい種類があるの?
クリスマスローズの原種と言われているものは現在はだいたい20種類くらいあります。
特に人気が高いのはクリスマスローズ・ニゲルと呼ばれる種類の花で、もともとは白系のお花しか咲かない品種でした。
現在は改良が重ねられピンクや黄色など色とりどりのお花を見せてくれるようになっていますが、不思議なことにクリスマスローズは同じ種から育てても去年咲いたお花と同じものが咲かないことがあるというこれまた不思議なお花なのだそうです。
交配を重ねたり、複数の親株から育てることで去年とは違った形や色を見せてくれるクリスマスローズ。
どんなお花を咲かせてくれるのか考えただけでワクワクしてきますね。
クリスマスローズの種の大きさってどのくらい?
クリスマスローズの花の種の大きさは花の種類によって少し違ってきます。
リビダス・ニゲルなどは種の大きさが一番小さく2~3mm程度。
ガーデンハイブリットと呼ばれる種類のものは3~5mm程度。
ヴェシカリウスなどには種が最も大きく6~7mm程度。
種の大きさが違うように、一つの花からとれる種の数も違っていて、種が大きいものほどひとつのクリスマスローズの花からとれる種の数は少なくなってきます。
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クリスマスローズの種まきをしてみよう
クリスマスローズの花と種のことが少しわかったところで、今度は育て方についてご紹介していきます。
まずは植物を育てるために最初にする土づくりや鉢の選び方など基本的なところから見ていきましょう。
クリスマスローズの種まきはいつ頃?
クリスマスローズの種まきは9月下旬から10月中頃までを目安に行います。
花が見ごろになるのは12~2月頃ですが、栽培は2年前の秋からスタートさせないときれいな花を見ることができなくなってしまいます。
種をまく時期が遅くなってしまうとせっかく準備をしていても根が出てしまい、土に入れる前に根から種の中にばい菌が入って腐ってしまう恐れがあります。
しっかりとタイミングを見て種まきをするようにしましょうね。
クリスマスローズの種まき 種をまく前にやることは?
クリスマスローズの種は土にまく前にしっかりと殺菌処理をして給水してあげないと上手に発芽させることはできません。
クリスマスローズの殺菌に必要なもの
・大き目のタッパー
・ダコニールかベンレート(園芸用の殺菌剤)
・水苔
・茶こし袋
<種の殺菌の手順>
①まず初めにクリスマスローズの種を茶こし袋1つあたり20~30個入れたものを用意します。
②次にタッパーに水苔を敷き詰め、そこに500~1000倍に薄めたダコニール(orベンレート)をしっかりしみこませます。
③水苔にしっかりと薬液がしみこんだら、種を入れた茶こし袋を水苔でくるみ、2日ほど風通しの良い日陰に置いておきます。
この時、水苔が乾燥しているようだったら少し水をかけてあげると良いですよ。
少し手間ですが、この作業はきれいなクリスマスローズのお花をみるためにとても大切なので、手を抜かずにやっていきましょう。
クリスマスローズの種まきのポイントは?
種の殺菌と水を含ませる作業が終了したらいよいよ種まきの開始です。
クリスマスローズの種まきに必要な材料
・クリスマスローズ種
・発芽用ポット(3号以上の大きさがおすすめ)
・種まき用土(赤玉土の小粒、軽石、パーライトorバーミキュライトなど)
<クリスマスローズの種まきの手順>
①初めに種まき用の用土を作ります。赤玉土に軽石とパーライトorバーミキュライトを1~2割ほど入れ、しっかりと混ぜておきます。
②次にポットの7分目くらいまで用土を入れ、手やスコップで平らにならしたら水をかけてしっかり湿らせます。
③土の上にクリスマスローズの種を15~20粒ほどまき、その上から用土を1cm程度かけて、再度平らにならします。
④下から水が出てくるまで水あげをして種まき終了です。
クリスマスローズの種まき後 発芽から花が咲くまで
クリスマスローズは種まきが完了したらあとは花が咲くまでじっくりと待つ時間が続きます。
種まきをしてから花が咲くまでの2年以上の間、クリスマスローズはどのように成長していくのでしょうか。
今度は種まきから花が咲くまでの過程を見ていきましょう。
クリスマスローズは種まき~発芽までの期間は長い
種まきが終わっても無事に発芽するまではドキドキの期間が続きますね。
クリスマスローズは種まきをしてから発芽までの期間がなんと半年ほどかかるというとても気の長い植物です。
クリスマスローズの種はとにかく乾燥と雑菌を嫌います。
種まき前にもしっかりと殺菌と給水を行いましたが、種まき後も油断せず、水あげとともに3~4週に一度は種まき前の殺菌をしたときに作った殺菌用の液を水にかけてあげましょう。
こうすることで土の中で雑菌が繁殖することなく、大事に大事に土の中で少しずつ成長していきます。
寒さには強いので基本的には雨の当たらない外の風通しの良い場所に置いておくのがベストです。
雪の降る日など寒いときには玄関先など寒さをしのげる場所に移してあげた方が発芽する数が多くなるかもしれませんね。
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クリスマスローズは発芽したら植え替えよう
種まきをしてから約半年ほど経つと、クリスマスローズの小さいかわいらしい芽が出てきます。
発芽して1か月半ほど経ったらまずは一度目の植え替えの作業を行います。
2回りほど大き目のポットに赤玉土の小粒と腐葉土、軽石や鹿沼土などを6:3:1の割合で混ぜて土を作り、苗を植え替えていきます。
クリスマスローズの成長に合わせて春、夏、秋と3回ほど株分けをしながら植え替えを行います。
植え替え後、1週間程度たったら必ずリン成分の多い液肥か固形肥料を追肥することを忘れずに。
植え替え後も水やりをしっかりし、風通しの良い場所に置きましょう。
春から初夏までは少し日の当たる場所に置く方が成長が早くなりますが、クリスマスローズは暑さにとても弱い植物なので暑くなってきたら日の当たらない場所へと移してあげるとよいですよ。
クリスマスローズは開花後も楽しみが続く
種まきから2年数か月。
長い時間をかけていよいよ待ちに待ったクリスマスローズが開花します。
クリスマスローズは一度種まきをして開花をさせてしまえば、花が終わった後に再び株分けをすれば次の年もまた花を楽しむことができます。
また今年咲いた花の種をしっかり保存しておけば、翌年にまた種まきをすることができるので、一度育て始めてしまえば長く楽しむことができる植物です。
同じ株からできた花でも今年と来年では違う花が咲いたり、同じ花からとった種でも色が違ってくることもあるので本当に育てがいがあります。
今年の花の写真を撮っておいて、来年のクリスマスローズの花と見比べてみるというのもとても素敵ですね。
まとめ クリスマスローズの花は種まきから長く楽しめる
クリスマスローズは種まきをしてからどんな花が咲くのかワクワクする素敵なお花ですね。
毎年毎年いろいろな顔を見せてくれるクリスマスローズ。
みなさんのご家庭のクリスマスに色を添えるインテリアにもなる素敵な花をこの秋からぜひ育ててみてはいかがですか。