レストランを開業する場合、メニューと同じぐらい重要なのが店舗設計です。
どんなレストランにするか考えていると、ワクワクしてきますよね。
ところでオープンキッチン型の店舗デザインについては、検討されていますか?
本記事では、オープンキッチンスタイルのレストランについて取り上げます。
オプティカルパーツがワンポイントのペンダントライト
ミニマルな円筒形LEDペンダントライト。細身な円筒形のボディと光を拡散するアクリルパーツの組み合わせが、シンプルかつスタイリッシュな空間をつくります。
そもそもオープンキッチンのレストランとは
オープンキッチンとは、お客様から見えるような配置の調理場です。
ひと昔前まではお客様からは見えないクローズドキッチンが主流でしたが、最近ではオープンキッチンのスタイルをとるお店が増えています。
ラーメン屋や寿司屋もオープンキッチン
日本ではカウンター越しに、調理人とお客様が向かい合うというお店が元々多いです。
ラーメン屋さん・お寿司屋さん・居酒屋さんなどで、カウンター席があるお店は珍しくありません。
これらのお店も、立派なオープンキッチン・スタイルです。
そう考えると、特に日本人にとってはオープンキッチンはなじみが深いと言えます。
街の洋食屋でも多く見られる
このようなオープンキッチンは、和食のお店に限りません。
学生街にあるような洋食屋さんも、オープンキッチンでカウンター席がメインということが多いです。
あるいはちょっと高級な鉄板焼きのお店なども、カウンター席に座りながら目の前でお肉を焼いているところを見られるオープンキッチンになっています。
おしゃれなオープンキッチンスタイルとは
改めて考えると、オープンキッチンのお店は元から多かったのだと気付きます。
しかし最近増えているのは、レストランなのにオープンキッチンというお店です。
おしゃれなレストランは、お店の奥の厨房でシェフが腕をふるっているという印象が強いでしょう。
そのイメージを覆すかのように、お客様の目の前で調理をするシェフが多くなっているのです。
そのようなお店では、カウンター自体も洋風のデザインになっています。
明るいバーのような雰囲気を持ちながら本格的な料理を提供する、そんなオープンキッチンスタイルがおしゃれで人気なのです。
レストランがオープンキッチンを導入するメリット
なぜレストランなのに、あえてオープンキッチンにするのでしょうか?
それはもちろん、色々なメリットがあるからです。
調理がパフォーマンスとなる
料理は味一本で勝負!・・というのも、もちろん素晴らしいことです。
一方で、調理自体もパフォーマンスとして楽しんでもらうという考え方もあります。
見事な包丁さばき・フランベや炙り焼きの炎・繊細な盛り付けなど料理人のスキルを感じられる調理風景は、見ていて楽しいですし食欲もそそられるものです。
「目の前で調理してもらえる」という特別感は、通常は奥まったキッチンで作られる凝った料理であればなおのこと、お客様にとってのサービスとなります。
また料理の臨場感によって、店内の雰囲気も自然に活気あるものになるでしょう。
お客様とのコミュニケーションが生まれる
お客様が目の前にいるわけですから、ふとしたきっかけで会話も生まれるでしょう。
お客様から食材や調理法について尋ねられたり、逆にお客様へ味の好みや料理を出すタイミングを確認したり、直接のコミュニケーションが可能です。
こうしたやりとりは居酒屋のカウンターでは珍しくありませんが、レストランでは通常できないものなので、お客様も喜びます。
おすすめの料理があれば、さりげなくお勧めすることもできるでしょう。
また料理を口にした時のお客様の反応を直接見たり感想を聞いたりできるので、調理方法の見直しやメニューの開発にも役立ちます。
ホール担当が少なくてすむ
できあがった料理をカウンター越しに提供するのであれば、シェフのみの一人オペレーションも不可能ではありません。
あるいは、調理助手が料理の運び手や会計係を兼ねるという場合もあるでしょう。
いずれもカウンタースタイルのお店では、普通によくあることです。
クローズドキッチンであるレストランの場合、シェフの他に調理助手とホール係が各1名以上づつ必要です。
小規模な店舗の場合席数も限られますので、人件費を抑えるという点でもオープンキッチンスタイルは合理的です。
オープンキッチンのレストランにするときの注意点
レストランにおけるオープンキッチンも、メリットばかりではありません。
お客様の目の前という状況から、配慮すべきポイントも色々出てきます。
常に見られている緊張感
オープンキッチンだと、お客様の視線に常時さらされることになります。
手抜きをしていると誤解されそうなことはできませんし、従業員を厳しく叱るなども控えざるをえないでしょう。
調理の手際を見られることが好きでない場合は、お客様の目が気になって料理に集中できない可能性もあります。
手元の見え加減はカウンターの仕切りの高さである程度調整できますが、あまりガチガチにガードしてしまうとオープンキッチンのメリットやおしゃれ感が薄れてしまいます。
オープンキッチンはお客様から見られていることが気にならない、もしくはむしろ積極的に立ち振る舞いをアピールしたいようなシェフに向いているスタイルなのです。
調理器具や調味料なども、常にきちんと整理整頓しておかなければなりません。
汚れた食器などもこまめに洗う必要があるでしょう。
臭いや汚れの広がり
オープンキッチンも調理をする場所である以上、加熱に伴い煙が出たり油がはねたりします。
はねた油や調味料がお客様にかかることがないよう、コンロの位置やカウンターの仕切りの高さなどはあらかじめ考慮する必要があるでしょう。
また煙や臭いがお客様の方へ漂い出て不快な思いをさせることがないよう、換気扇の性能や配置も重要になってきます。
焼肉屋さんであれば最初から荷物や衣服をビニール袋へ入れていただいて対策するということもありますが、おしゃれなレストランでは興覚めになりかねません。
お店のコンセプトに合わせる
レストランに限らず、お客様をお迎えする店舗ではお店のコンセプトが大事です。
お店のコンセプトとは、簡単に言うと「どんなお店にしたいか」「どんな付加価値をお客様に提供したいか」という経営者の思いです。
コンセプトは、明確なほどお客様に伝わりやすくなります。
お店のコンセプトが伝わるとお客様の共感を呼び、リピーター獲得につながるのです。
オープンキッチンにすること自体は、決して目的ではありません。
お店のコンセプトに合わせた結果のオープンキッチンとなるよう、まずはコンセプトをしっかり考える必要があります。
「お客様との距離が近い」「調理工程自体を楽しんでいただける」というようなお店を目指すのであれば、オープンキッチンはぴったりだと言えます。
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お店やご自宅のダイニングテーブル上などに複数台設置しておしゃれな空間にします。球状のグローブくっついたタイプと合わせて設置するとさらに素敵な空間になります。
まとめ
以上で本記事を終わります。
オープンキッチンは、カウンター席スタイルの飲食店でよく見られます。
最近は、あえてオープンキッチンにするおしゃれなレストランも増えています。
お客様との距離感などを考慮し、オープンキッチンもぜひ検討してみましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。