引越し後の新生活、ご近所付き合いがうまくいくか不安の方も多いのではないでしょうか?ご近所さんとうまく付き合うには、初めにしっかり挨拶をしてギフトを渡すことが大切です。
ここでは、引越しの際の挨拶ギフトについて、マナーや定番ギフトなどを紹介します。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
引越しの挨拶ギフトを渡す際のマナーとは?
引越しの挨拶ギフトを渡す際は、何を選ぶかも大切ですが、マナーもとても重要です。ここでは、最低限のマナーを紹介します。
挨拶ギフトはいつ渡すべき?
引越しの挨拶は、一般的には引越し日当日が良いとされています。しかし、当日は引越し作業で忙しく、挨拶に行く時間がない可能性もあります。そのため、引越し前日までに済ませておいてもOKです。時間帯は10時から18時がベストです。早朝や夜、食事時の時間帯は避けましょう。
不在だった場合は、なるべく1週間以内に改めて挨拶に行きましょう。何度訪問しても留守だった場合は、挨拶ギフトにメッセージカードを添えて、玄関のドアなどに掛けておきましょう。メッセージカードには、名前、どこに引っ越してきたか、何度も訪問したが留守だったためギフトを置いていく旨、今後よろしくお願いしますという気持ちを記載しましょう。
引越しの挨拶はどんなことを伝えるべき?
引越日より前に挨拶に行く場合は、引越し作業の騒音で近所に多少迷惑をかける可能性があるため、「引越しの日にちと時刻」を伝えておきましょう。
また、小さなお子様がいらっしゃる場合は泣き声や足音などで迷惑をかけるかもしれないということを伝えておくのがベターです。ペットを飼っている場合も同様に伝えておきましょう。
挨拶に行く時は家族全員で行くことが望ましいですが、家族の人数が多い場合は、代表して数名で伺いましょう。
相場はどれくらい?
引越しギフトはだいたい500〜1,500円くらいが相場とされています。「最初が肝心!」と無理に高いギフトを用意すると、相手に気を使わせてしまうため、高くても3,000円程度におさめておきましょう。
のしは必要?
ギフトを贈る際につけることの多い「熨斗(のし)」。引越しの挨拶の際は、必ずしもつけなければいけないものではありません。しかし、のしをつけることで相手に名前を覚えてもらうこともできます。
東日本では包装紙の外側に熨斗をつける「外のし」が、西日本では包装紙の内側に熨斗をつける「内のし」が一般的とされています。引っ越し先の基準に合わせて選ぶと良いでしょう。
水引は蝶結びのものを選び、熨斗の表書きは「御挨拶」、水引の下には苗字を記載します。
引越しの挨拶ギフト、どこまで渡すべき?
引越しの挨拶はどこまですればいいのかわからないように…という方も多いのではないでしょうか?一般的にどこまで挨拶する必要があるのか、一戸建てと集合住宅に分けてみてみましょう。
一戸建てに引越す場合
一戸建ての場合は、両隣と向かい3軒、後ろ3軒の計8軒に挨拶すれば良しとされています。後ろ側の家の方とは顔を合わせる機会がないという場合は、両隣+向かい3軒まででも問題はありません。しかし、後ろ側の家と距離が近く、生活音で迷惑をかけてしまう可能性もある場合は、今後の付き合いのためにも挨拶しておいた方が無難です。
集合住宅に引越す場合
アパートやマンションなどの集合住宅に引っ越しする場合は、両隣と真上、真下の計4軒に挨拶しておきましょう。集合住宅は壁や床、天井から生活音が響いてしまう可能性があるため、生活音が聞こえていきそうな範囲まで挨拶しておくのがオススメです。また、大家さんや管理人さんにも挨拶しておくと、今後の付き合いがスムーズになります。
一人暮らしの場合は、防犯上挨拶をしない方も増えてきています。単身者向けのアパートなどの場合、挨拶しなくてもそれほど問題はありません。
引越しの挨拶ギフトの定番とは?
では、引越しギフトはどんなものがいいのでしょうか?定番からもらって嬉しいという声が多いものまで、いくつか紹介します。
お菓子
引越しギフトで人気があるお菓子は、日持ちのする焼き菓子やチョコレートが喜ばれます。普段は自分では買わないような、ちょっと高級なお菓子が少量入っているものがオススメです。また、産地や素材にこだわって選ぶと、好印象です。
ギフト用のパッケージになっているものを選べば、見た目もオシャレで特別感を演出することができます。
お米
お祝い事のギフトの定番といえば「お米」ではないでしょうか?お米は年代を問わず、またファミリー層でも単身世帯でも喜んでもらえるギフトです。引越しギフト用にオシャレなパッケージに入ったお米も販売されています。2〜5合ほどでOKなので手頃な価格で用意できるのも魅力です。
地元にはない有名なお米を取り寄せて贈ると、喜んでもらえます。
タオル
タオルは何枚あっても困らないため、引越しの挨拶ギフトの定番です。シンプルで飽きのこないデザインで、品質の良いものを選ぶと喜んでもらえるでしょう。高級感を演出することができる木箱入りのタオルでも、1,000円台で購入することができるのでオススメです。
洗剤
洗剤は消耗品のため、もらって困るものではありません。普段自分では購入しないような、少し高価な洗剤は、ギフトとしてもらうと嬉しいものです。手に優しいアルコールフリーの食器用洗剤とスポンジのセットのものなど、ギフト用として販売されている商品もたくさんあります。
その他消耗品
何を贈ったらいいのかわからない時は、洗剤以外にも消耗品が人気です。ラップやホイル、フリーザーバッグの詰め合わせや、オシャレな柄入りのトイレットペーパー、ハンドソープなどもオススメです。
挨拶ギフトを選ぶ基準は?
挨拶ギフトは、贈る相手のことを考えて選びましょう。もし引越しの前に近所にどんな人が住んでいるのかわかっていれば、挨拶ギフトも選びやすくなります。
子育て世帯が多いのであれば、話題のお菓子などが喜ばれますが、年配の方であればお米やタオルの方が喜んでもらえます。わからない場合は、どの世代にでも喜んでもらえるようなお菓子を選んだり、お米や消耗品の方が無難です。
後に残らない「消え物ギフト」は趣味嗜好のわからない相手に贈るにはベストです。
まとめ
期待に胸を膨らませた新生活、ご近所さんとうまくやっていけるかどうかは、最初の挨拶にかかっていると言っても過言ではありません。特に持ち家の場合は、今後ずっと続くお付き合いになります。
挨拶するべき範囲やタイミング、相場や熨斗の掛け方など、マナーをしっかり押さえておくことが大切です。ギフトに選ぶなら、日持ちのするお菓子やお米の他に消耗品も人気です。普段自分では購入しないようなちょっと高価なものを選ぶと、喜んでもらうことができます。
挨拶する際は、これからよろしくお願いしますという気持ちを伝え、小さなお子様やペットがいる場合は、迷惑をかけるかもしれませんが…と初めにおことわりを入れておきましょう。
ご近所さんといい関係を築いて、気持ちよく新生活をスタートしましょう。