天井の引掛シーリングに取り付けられるダクトレールがあることをご存知ですか?
近年、天井に取り付けられたレールに照明を複数取り付けるオシャレなインテリアをよく見かけます。憧れるけれど、うちは無理だろうな〜と諦めている方も多いことでしょう。
しかし、天井に引掛シーリングがあれば、工事をしなくてもダクトレールを取り付けることができるんです!今回は、工事不要のダクトレールについて、取り付け方や注意点などを説明します。
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引掛シーリングに取付可能なダクトレールって何?
ダクトレールは手軽に照明の多灯使いを叶えることができるアイテムとして注目を集めています。そんなダクトレールについて詳しく見てみましょう。
そもそも引掛シーリングとは?
工事をせずにダクトレールを取り付けるには、天井に「引掛シーリング」という配線器具が必要になります。引掛シーリングとは、照明に電気を供給する電源部分でもあり、照明器具を支える役割も担っています。
一口に「引掛シーリング」と言っても、形状の違いで以下のタイプに分けられます。
■角型引掛シーリング
■丸型引掛シーリング
■丸型フル引掛シーリング
■フル引掛シーリング
■引掛埋込ローゼット
基本的にはどのタイプの引掛シーリングであっても、「引掛シーリング対応」と記載された照明器具であれば取り付けることができます。しかし照明器具によっては、対応の引掛シーリングが限定されているケースもあります。
ダクトレールって何?
ダクトレールとは複数の照明を取り付けることができる、レール状の配線器具です。別名ライティングレールともいいます。レールの内側に電流が流れており、レール上であればどの位置にでも照明を取り付けることができます。
もともとは店舗用として使われていましたが、近年は一般家庭でも取り入れるご家庭が増えてきています。
ダクトレールは、取り付け方の違いで以下のタイプに分けられます。
■埋込式ダクトレール
天井に埋め込んで取り付けるタイプ。
電気工事が必要。
■直付式ダクトレール
天井に直接ネジで固定して取り付けるタイプ。
電気工事が必要。
■簡易取付式ダクトレール
天井の引掛シーリングに取り付けるタイプ。
電気工事不要。
引掛シーリングに取付可能なダクトレールとは?
簡易取付式ダクトレールは、天井に引掛シーリングなどの配線器具があれば、電気工事不要で取り付けることができます。賃貸でも手軽に取り付けることができ、安いものであれば3,000円程度で購入することができます。
しかし、引掛シーリングの厚みの分、天井面から突き出してしまうため、圧迫感が出てしまうというデメリットもあります。
より本格的な仕上がりを目指すなら
埋込式のダクトレールは、天井に切り込みを入れて埋め込んで取り付けるため、天井面がフラットになり、スッキリした印象に仕上がります。また、直付式のダクトレールは、天井面にピッタリとネジで固定して取り付けるため、レールの厚み分しか天井から突き出ていません。
これから新築やリフォームの予定があるのであれば、より本格的な埋込式や直付式のダクトレールを検討してみてはいかがでしょうか?
引掛シーリングにダクトレールを取り付ける方法とは?
では、どのようにして引掛けシーリングに簡易取付式ダクトレールを取り付けるのでしょうか?商品によっても違いますが、基本的な流れを説明します。
引掛けシーリングボディと引掛けシーリングキャップの違い
まず始めに、「引掛シーリングボディ」と「引掛シーリングキャップ」の違いについて説明します。
引掛シーリングボディとは、天井に取り付けられている引掛シーリング本体のことをさします。一方、引掛シーリングキャップとは、引掛けシーリングボディにはめ込む、照明もしくはダクトレール側のプラグ部分のことをさします。
このように、一般的に使われている「引掛シーリング」とは、正確には「引掛シーリングボディ」のことをいいます。
引掛けシーリングにダクトレールを取り付ける手順
①天井の引掛シーリングなどの配線器具に金具を固定する。
②天井に設置されている引掛シーリングボディとダクトレール側の引掛シーリングキャップを接続する。
③ダクトレールを先ほど固定した取り付け金具にはめ込んで固定する。
これで取り付けは完了です。全部で10分もかからず、簡単に取り付けることができます。
引掛シーリングに取り付けたダクトレールに照明を取り付けるには?
では次に、ダクトレールに照明を取り付ける方法と注意点についてみてみましょう。
ダクトレールに取り付け可能な照明器具
「ダクトレール対応」の照明器具であれば、ダクトレールに取り付けることが可能です。では、気に入った照明が引掛シーリング対応の照明器具の場合、取り付けることができないのでしょうか?
その場合、ダクトレールに取り付けられる引掛シーリングボディ(変換プラグ)というものがあります。変換プラグを使うことで、引掛シーリング対応の照明器部もダクトレールに取り付けることができるようになります。
照明の取り付け方
照明器具の取り付け方はとても簡単です。照明器具のプラグ部分をダクトレールにカチッと差し込み、90度回転させると取り付けることができます。
ワット数制限に気をつける
ダクトレール1本に取り付けることができる消費電力(ワット数)には上限があります。照明を複数取り付ける場合は、消費電力の合計が最大ワット数を超えないように注意しましょう。
重さは上限を超えないように
ダクトレールには、1本に取り付けできる重さに制限があります(耐荷重量)。レールの種類によって耐荷重量は変わるので、取扱説明書をしっかり確認しましょう。
簡易取付式ダクトレールの場合、引掛シーリングの耐荷重量にも注意しましょう。レール+照明器具の重さを、引掛シーリングの耐荷重量内に収める必要があります。
ダクトレールにオススメの照明器具
ダクトレールに取り付ける照明器具は、ペンダントライトやスポットライトが一般的です。
■ペンダントライト
コードやチェーンなどで吊り下げて取り付ける照明器具。低い位置で照らすため、陰影がハッキリするのが特徴的です。
一つのレールに3灯取り付けるスタイルが人気。北欧風やカフェ風のお部屋にピッタリです。
■スポットライト
照らしたい箇所を集中的に照らすことのできる照明器具。
角度調節をすることで、壁や天井、テーブルなどを自由に照らすことができ、スタイリッシュな印象に仕上がります。
まとめ
いかがでしたか?
ダクトレールを使えば、レールに照明を複数取り付けるオシャレなインテリアを叶えることができます。簡易取付式のダクトレールは、天井の引掛シーリングに取り付けることで使用できるため、電気工事の必要もありません。
レールによっては、配線器具の種類が限定されていたり、レール1本に対する消費電力や重さの上限がありますので注意しましょう。
ダクトレールを使って、理想のお部屋を叶えてみませんか?ダクトレールを使えば、インテリアの幅がグンと広がること間違いなしです♪