コーヒーショップの開業は未経験でもできる？資格や成功の秘訣は？

飲食店経営が未経験でもコーヒーショップは開業できるのか？必要な資格などがわからないという方も多いのではないでしょうか？ここでは、コーヒーショップの開業の難易度や開業にかかる費用などについて解説していきます。

また、コーヒーショップの開業時に必要な資格や申請、開業を成功させる秘訣についてもご紹介していくので、コーヒーショップを開きたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

未経験でもコーヒーショップを開業できる？

コーヒーショップを開きたい人の中には飲食店の経営が初めての方や、コーヒーについて詳しくないけれどコーヒーショップを開業したいと考えている方も多いです。ここからは未経験でもコーヒーショップは開業できるのか、また必要な準備や知識について解説をしていきます。

コーヒーショップの開業を考えている方やどのような準備が必要なのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

①コーヒーショップの開業は難しい？

コーヒーショップの開業はカフェや他の飲食店の開業に比べ、初期費用を安く抑えることができ、利益を作りやすいので難易度は高くありません。コーヒーショップは店内飲食とは違い、テイクアウトドリンクや豆の販売がメインになるので狭い店舗での営業が可能です。店舗の家賃を抑えることができるので、立地の良い場所にお店を構えることも可能です。

また、コーヒーは1杯あたり原価が約30円以内なので利益を作り易く、狭い店舗での営業で一人でもお店を回すことができるので人件費を抑えることができます。コーヒーショップは少ないコストで大きな利益を作れる可能性があるので、経営が未経験の方でも開業しやすいジャンルです。

②焙煎や抽出などのコーヒーの勉強が必要

コーヒーショップを開業するためには、コーヒーについての知識を勉強する必要があります。テイクアウトドリンクの販売では抽出について、コーヒー豆の販売では豆の種類や焙煎についての知識が必要です。

コーヒーの抽出や焙煎については本から勉強したり、カフェでアルバイトをしながら勉強するのがおすすめです。また、コーヒーの生豆の原価は安いので、コーヒー豆の知識や焙煎の技術を習得すればショップで販売することができ、プラスで利益を作ることができます。

③開業費用や準備は余裕を持って！

コーヒーショップの開業費用で多くかかるものを、以下に4つまとめました。

・物件取得費用
・内装費用
・コーヒー機材費用
・厨房設備費用

物件の初期費用は家賃の10ヶ月の保証金、礼金、手数料などがかかるので、家賃が10万円の物件でも総額で100万円以上の費用が必要です。内装は広さにもよりますが通常、300〜400万円ぐらいかかります。前のテナントに交渉してトイレやエアコン、壁などを残してもらえたら、費用を安く抑えることもできます。焙煎機やコーヒーマシンなどの機材や冷蔵庫、冷凍庫、製氷機などの厨房設備の費用も総額で約250〜400万円かかります。

物件については良い条件のものはすぐ埋まってしまう可能性が高いので、コーヒーショップの開業を考えたら早めに物件探しをするのがおすすめです。また、機材や厨房設備についても中古機材を購入したりなど、費用を節約できる方法もあるので余裕を持って開業資金の貯金や準備を行いましょう。

コーヒーショップの開業に必要な資格と手続きは？

未経験でもコーヒーショップの開業ができることを学んだところで、ここからはコーヒーショップの開業時に必要な資格や手続きについてご紹介していきます。

コーヒーショップの開業準備は時間と体力も使うので、ここでご紹介する開業に必要な資格や手続きで気をつけることなどを参考にして、スムーズな開業準備をスタートさせましょう。

①必要な資格はこれ！

コーヒーショップを開業する際は、食品衛生責任者の資格が必要になります。食品衛生責任者の資格は、保健所に飲食店営業許可申請を出す際に必要です。この資格は複数のコーヒーショップを開業する場合、各店舗ごとに1名の資格保有者を置かなければいけないので注意しましょう。

食品衛生責任者の資格は食品衛生協会が主催する講習を1日受けることで取得でき、費用は約1万円です。簡単に誰でも取得できますが、各都道府県によっては講習を開催している日数が限られていたり、予約が数ヶ月先まで埋まっているということがあるので、開業が決まったら早めに取得するのがおすすめです。

②提供メニューによっては必要な申請があるので注意！

コーヒーショップに限らず飲食店を開業する時には、飲食店営業許可申請が必ず必要です。また、令和3年6月からコーヒー豆を加工して販売する場合には、コーヒー製造業の届出が必要となったので申請ではありませんが、忘れずに届出を出しましょう。

その他にもコーヒーショップの規模や提供するメニューによっては追加で申請をしなければいけないことがあるので、以下にまとめました。

・防火管理者選任届
　収容人数が30名以上の飲食店の場合、管轄の消防署へ申請する必要があります。
　また、申請する際は防火管理者の資格が必要になるので、早めに資格を取得しておきましょう。

・菓子製造業許可申請
　コーヒーの販売以外でパンや菓子を製造し、販売する時に管轄の保健所へ申請する必要があります。

③資格の取得や手続きで気をつけることはある？

資格の取得や手続きで気をつけることは、時間の余裕を持って手続きを進めることです。例えば、菓子製造業許可申請は飲食店営業許可申請と同じく、食品衛生責任者の資格がないと許可を取得することができません。

また、貯水槽使用水を使用する場合は事前の水質検査が必要になったり、店舗の工事をする場合は工事前に、設計図面が施設基準に合っているかなどを保健所に事前確認する必要があります。このように申請までに行う準備がたくさんあるので、事前調べと準備は余裕を持って行うのがおすすめです。

コーヒーショップの開業を成功させる秘訣は？

必要な資格取得や申請が終わったらいよいよ営業をスタート！できますが、開業を成功させられるか不安という方も多いと思います。ここからは、コーヒーショップの開業を成功させる秘訣やポイントについて解説していきます。

コーヒーショップの開業に不安を抱いている方やコーヒーショップ経営を軌道に載せたい方はぜひ、参考にしてみてください。

①コンセプトで他店との差別化をする

コンセプトで他店との差別化をすることでお店のカラーを出すことができ、集客力アップやリピーターの獲得へ繋げることができます。

例えば、コーヒーの飲み比べができるコーヒー豆のアソートセットを販売したり、フルーツなどのフレーバーがついているコーヒーの販売などです。店舗の雰囲気も40代〜60代をターゲットにしたい場合は落ち着いた雰囲気の内装にしたり、10代〜30代をターゲットにしたい場合はガラス扉などで明るくオープンな雰囲気の内装にするなどです。

利用客が安定し、リピーターを獲得することができれば安定した経営をすることができます。

②SNSなどを使ったモバイルツールで広告宣伝をする

経営を軌道に載せるためには集客力も大切です。最近ではSNSを使ったお店の紹介やHPなどを作成してネット販売などを行うのが主流となってきています。

SNSは無料で利用でき、幅広い年齢層のユーザーがいるので、SNSを活用した広告宣伝をすることで集客力アップを期待できます。また、コーヒーショップを利用した人が写真や動画、タグ付けなどでお店を紹介するケースもあるので、広告宣伝としてSNSを利用するのがポイントです。

③コーヒー豆売りの売上を伸ばす

コーヒーの生豆は焙煎された豆より原価がかなりやすいので、生豆から仕入れ焙煎したコーヒー豆を販売することで売上を大きくすることができます。また、テイクアウトドリンクなどは天気や季節によって売上に波がありますが、コーヒー豆の販売は安定した売上を作ることが可能なのでおすすめです。

まとめ

未経験でのコーヒーショップの開業について、必要な資格や申請についてご紹介していきました。参考になる情報は見つかりましたか？

コーヒーショップの開業は他の飲食店の開業に比べて初期費用が安く抑えられ、ランニングコストも安いので初めて飲食店を経営する人でも始めやすいビジネスです。ここでご紹介している開業を成功させる秘訣やポイントを参考にして、コーヒーショップの開業を行ってみましょう！