新築を建てる時、一番に考えるのは「リビング」のデザインではないでしょうか。一番長い時間を過ごすリビングですので落ち着けるのはもちろん、おしゃれさにもこだわりたいと思います。
ここではおしゃれなリビングのデザインについて気を付けるポイントやテクニックについてご紹介します。これから新築を検討していて「どんなリビングにしようか」と悩んでいる人はぜひ参考にしてみて下さい。
目次
<おしゃれなリビング>新築リビングをおしゃれに仕上げるポイントとは
新築のリビングをおしゃれに仕上げるために重要なポイントは3つあります。まずはこの3点をしっかり頭に入れてイメージをつくっていきましょう。
間取りのバランス
家の中心となるリビングで一番重要なのは「間取り」です。水回りや寝室、他の部屋との位置関係で導線が決まってきます。家族と過ごすリビングからそれぞれのスペースへの移動に無駄があると生活導線が崩れてしまい、ストレスを感じる間取りとなってしまいます。
自分のライフスタイルを明確にし、毎日の生活を細かくシミュレーションすることで無駄のないスッキリしたリビングになるでしょう。
窓の配置
窓の配置は見た目のおしゃれさと機能的な役割の2つの面で考える必要があります。外から見たときの外観のデザインや部屋からの眺望も窓の配置として大切ですが、太陽光の採光性や換気といった機能面も考えて配置しましょう。
また、周りの環境も考慮する必要があります。採光性を考え大きな窓をつけると場合によっては外からの視線を感じやすくなり、結局「カーテンを締めっぱなし」ということになりかねません。隣の家の間取りや、周囲の道路環境も確認しておきましょう。
照明
照明はお部屋のおしゃれさの演出に大きく影響します。そして新築ではデザインの自由度が非常に高く、自分らしさをアピールできるポイントでもあります。建売や賃貸では照明器具の変更程度しかできませんが、新築ならスポットやダウンライト、ダクトレール照明などの取り付けにより自分の理想とする照明を配置することができます。
しかし、ポイントで取り付けたダウンライトが部屋の模様替えによって照らす位置がずれてしまったりという後の不都合が生まれてしまう可能性もありますので、ライティングの設置には注意が必要となります。色々なリビングの配置も考えながら設計しましょう。
<おしゃれなリビング>新築リビングで気を付けること
次にリビングのデザインを考える時に気を付けることについてご紹介します。これは新築での失敗例の多い箇所となります。自分の理想のイメージだけを目指していると後で後悔することが多い部分となりますので特に注意しておきましょう。
大きさ・導線
リビングの失敗例として最も多いのが「想定より狭く、窮屈でストレスを感じる」というものです。延べ床面積30坪の住宅の場合のLDKでは、4人家族で20畳くらいが一般的な広さとされていますが、リビング・ダイニング・キッチンと分けて考える必要があります。特にリビングはソファやテレビボード、棚など大型の家具を置くことになるので、思った以上に狭く感じることがあります。
リビングに置きたい家具の大きさも考慮し、必要なスペースがどのくらいかを考えてキッチンやダイニングとのバランスをチェックしておきましょう。
また、住居の中心となるリビングですので、導線も確保することが大切です。キッチンからの取り回しや部屋を横切る際の導線が他の家族のストレスにならないかなど窮屈さを感じないような工夫が必要となるでしょう。
明るさ
次に上げられるのが「日当たり」による部屋の明るさです。大きな窓を配置しても敷地の方角や周辺の状況により窓から見える景色や光の入る角度は変わってきます。また、季節により光の入る状況も変化しますので、「吹き抜けリビング」や、「2階リビング」など1年を通してしっかり日光が入る工夫が必要になります。
収納
シンプルでスマートなリビングを意識しすぎて収納スペースの確保を怠ると、日々の整理にストレスを感じることになります。リビングは人が長時間過ごすスペースですので、生活用品が散らかりやすい場所になります。色々な大きさのものをすぐに収納できるスペースを確保しましょう。
スペースが取れるならリビングクローゼットの設置がおすすめです。その他ではテレビボードと一体化した壁面収納や、リビング階段の下などデッドスペースを活用した収納などアイデア次第でおしゃれさを演出しながら収納スペースを確保することも可能です。
カーテン
リビングは掃き出し窓など大きめのカーテンを使用することが多いです。カーテンはインテリアの印象を大きく左右しますのでカーテン選びは慎重に行いましょう。一番注意する点は「カラーバランス」です。
インテリアカラーは「ベースカラー」と呼ばれる壁や床、天井などの色と「メインカラー」となる家具、ラグ、カーテン、「アクセントカラー」のクッション、小物などの3種類に分けられます。メインカラーはベースカラーに合わせて全体のバランスをとる重要な部分となります。自分の理想とするリビングのテイストを考えて選びましょう。
また、カーテンの種類はドレープカーテンの他にブラインドやロールスクリーンなどがあり、素材によっても印象が変わりますのでカラー以外にもデザインでこだわりを見せても良いでしょう。
<おしゃれなリビング>新築リビングのおしゃれテクニック
では、ここからはリビングをおしゃれに見せるテクニックをご紹介します。
オープン階段
住宅機能としての役割の階段も、リビングから伸びるオープン階段ならおしゃれさを演出してくれます。吹き抜けとの相性が良く、明るく開放的なリビングとなるでしょう。
吹き抜け
天井が高くなる吹き抜けは実際のリビングの面積より部屋全体を広く見せてくれます。天井窓の設置などとの組み合わせで陽の光を取り込めば、明るく解放感のあるリビングとなるでしょう。
梁見せ天井
梁を露出させるデザインは近年人気のある方法となっています。梁は住まいを支える構造上重要な部分で力強い印象を与えてくれます。これをインテリアとして見せることで平坦になりやすい天井のアクセントとすることができます。
照明器具の設置などに利用することもでき、色々なデザインへの応用が可能となります。
中二階
リビング階段の踊り場を利用し、中二階をつくるのはいかがでしょうか。同じリビングにいながら程よく視線を遮ることができるので、読書や仕事などプライベートスペースとして活用できます。
畳小上がり
洋室のリビングに日本の文化である和室スペースを設置することでくつろぎとオリジナリティのある空間をつくることができます。洋室とは違った使い方ができ、子供の遊びスペースとしての利用やお昼寝スペースとして実用面でも便利に使うことができます。
【まとめ】新築リビングをおしゃれに演出し、居心地のいい住宅を!
リビングの設計次第で新築の満足度は大きく変わってきます。せっかくなら自分の理想とするリビングをつくりたいはずですが、1から考えるとイメージも湧きにくいもの。今回ご紹介したポイントから自分が何をメインとしたいか整理し、そこを中心に全体のデザインを考えてみましょう。失敗しないリビングづくりの参考にしてみて下さい。