家を新築してから10年~20年くらい経つと家の内外のいろいろなところの老朽化が見られてきます。
「そろそろリフォームが必要かな」と思っても予算のことがいろいろ気になってしまって全部一度にリフォームを行うのは難しいですね。
実際にリフォームを考えている方の中には「低予算で一気にいろいろリフォームが出来たら一番いいのに」と思った方も多いはず。
そこで今回はリフォーム予算200万円でおうちの中をどこまできれいにできるのか調べてみました。
200万円という金額でどんなことができるのか、予算を決めることでどんなメリットがあるのかも一緒に考えていきましょう。
リフォームの予算の平均は200万より高い?安い?
実際にリフォームを行った方から話を聞くと同じ場所のリフォームをしていても金額にかなり開きがあるように感じます。
同じ場所でもリフォームの内容によって金額の差が出てしまうのは仕方ありませんが、お金の話はとても気になるところですね。
リフォームをした方の平均金額は200万より高いのか・低いのか。
まずはリフォーム価格の相場についての話をみていきましょう。
リフォームの相場は200万よりも高いのが現状
住宅リフォーム推進協議会という団体の調査によると
●戸建ての平均予算:269万円
●マンションの平均予算:261万円
というデータが出ているようです(2019年2月調べ)。
戸建てとマンションとではそれほど金額の差がありませんが、リフォームの予算としては200万~300万円と思っておくと問題がなさそうですね。
リフォームの予算を200万に決めるメリットは?
新築物件を建てる(購入する)場合もリフォームをする場合も初めに大まかに予算を決めておくことはとても大切です。
新築もリフォームも上を見ればキリがありません。
いくらでもお金を出せるなら問題はありませんが、「出せる金額はここまで!」と思っていても実際には予算と決めた200万円を超えてしまうケースがほとんどです。
「あれこれやったらリフォームに200万は少ないんじゃない?」と思っている方。
200万円あれば意外といろいろなリフォームが出来ますので、まずは直したい部分をピックアップしてじっくり相談をしていきましょう。
リフォームを200万で抑えるポイントは?
リフォームは予算を決めておくこととともに、どの業者に頼むかがカギとなってきます。
どんなに安くても質の悪い材料を使っていては短期間でまたリフォームをしなければいけなくなります。
また、曖昧な状態で話を進めてしまうと工事を始めてから思わぬ経費が掛かってしまうことも出てきます。
●相見積もりをとってしっかり金額を確認する
●事前調査を行ってもらい、細かいところまで見てもらう
●業者とじっくり話をして信頼できるかどうか見極める
この3つを行うだけでも予算の200万円に近い金額で満足のいくリフォームに近づけることが出来ますよ。
リビングのリフォームは200万で何ができるの?
リフォームの相場や予算の考え方についてお話しした後は、いよいよ具体的なお話に入っていきたいと思います。
まずは家の中心となるリビング部分。
リビングのリフォームは200万円という予算の中でどんなことができるのでしょうか。
リフォーム予算200万円でできること①壁紙の張替え
リビングからキッチンにかけてのLDKの部分は家の中でも最も広いお部屋というご家庭が多いですね。
広いお部屋ということは壁紙の面積も一番大きいということ。
クロスの張替えは1平方メートルあたりの約1000~2000円が相場とされていますが、これは一般的なクロスの場合。
壁のクロスだけを張り替えるとすると1畳当たり約5000~10000円程度、天井を天井を張り替える場合はさらに追加の料金がかかります。
お部屋が8畳の場合だと
・壁のみ:約4万~7万円程度
・壁+天井:約5万5千円~11万円円
壁紙のリフォームだけで200万円はかかりませんが、10万円程度の金額は見積もっておくと問題がなさそうです。
リフォーム予算200万円でできること②床の張替え
もともとは和室だったお部屋をフローリングに変えたり、傷がたくさんついてしまった床を張り替えたり。
リフォームの時に床の張替えをする方も多いですね。
フローリングの張替えは
・張替え:今ある床板をはがして張り替える
・上張り(重ね張り):今ある床板の上に新しい床板を張る
という2種類の方法を選ぶことが出来ます。
8畳のリビングの場合だと
・張替え:22万~25万円程度
・上張り(重ね張り):約15万~21万円程度
張替えの方が古い床材の処理費用などが掛かるためやや高くなってきます。
壁紙と床の張替えを一気にやっても合わせて30万円程度。
リフォーム予算200万円はまだまだ使えそうですね。
リフォーム予算200万円でできること③窓の断熱工事
窓ガラスも年々性能があがってきているため、リフォームで新しい窓ガラスに交換するという方もとても多いです。
リビングの窓ガラスが一般的な90×180cmサイズとして、これを2枚交換する場合だと
・通常の窓ガラス:5万円前後
・強化ガラス:7万~8万5千円前後
・ペアガラス(複層ガラス):8万~10万円前後
他にもいろいろな種類がありますが、選ぶガラスによって金額に差が出てくるようです。
窓ガラスのリフォームも10万円程度あればできるものなので、壁紙・床・窓とリフォームを行っても予算の200万円の半分もいかなそうですね。
水回りのリフォームは200万でどこまでできる?
リビングとも密接に関係があるキッチンやお風呂などの水回りのリフォーム。
水回りのリフォームは大掛かりでお金がかかるというイメージがありますが、実際のところ予算200万円の範囲内でどこまでできるのでしょうか。
キッチン、お風呂、トイレの3か所に分けてそれぞれ200万円でリフォームできることをみていきましょう。
トイレのリフォームは200万でどこまでできる?
一般的な戸建てのお家の場合、トイレは1階と2階で1つずつ設置しているというご家庭が多いと思います。
トイレのリフォームは
・トイレ本体のみの交換の場合:10~20万円
・トイレ全体の交換:和式から洋式は40万程度、洋式から洋式は30万程度
・トイレの増設や場所移動:50万以上
費用としてはこのくらいの金額がかかります。
トイレ本体も最新式のタンクレストイレを選ぶと高くなってしまいますが、それでも2つ交換して100万円をこえるということはなかなかありません。
トイレのリフォームでは大掛かりな水回りの工事を行っても200万円かかるということはありません。
リフォーム予算が200万円あれば他の水回りの工事もまだまだ行う余裕がありそうですね。
お風呂のリフォームは200万でどこまでできる?
お風呂のリフォームというと、簡単にできるシャワーの交換からお風呂のユニット全体の交換まで多種多様。
一般的な戸建て住宅のお風呂の場合
・ユニットバスからユニットバスへのリフォーム:100万円前後
・在来工法からユニットバスへのリフォーム:80~150万円前後
・在来工法から在来工法のお風呂へのリフォーム:100~150万円前後
・お風呂の場所を変えるリフォーム:200万円以上
費用としてはこのくらいかかると思ってください。
お風呂の浴槽を大理石やヒノキなど特別なものにしたい場合、お風呂のリフォーム費用は200万円をこえてしまうケースも出てきます。
一般的なお風呂の場合は200万円あれば少し余裕をもってリフォームができそうですね。
お風呂全体のリフォームは5日ほどかかります。
リフォーム中のお風呂をどうするかまで考えてから工事をお願いするようにしましょうね。
キッチンのリフォームは200万でどこまでできる?
キッチンのリフォームはコンロや食洗器の交換、シンクの交換、レンジフードの交換などお風呂よりも細かくリフォームすることが可能です。
キッチンのリフォームの場合は
・食洗器のリフォーム:20万円前後(ビルトインタイプの場合)
・ガスコンロのリフォーム:8~15万円前後
・IHクッキングヒーターのリフォーム:15~30万円程度
・レンジフードのり:8~20万円程度
・システムキッチン全体のリフォーム:50~150万円程度
・システムキッチンの場所移動:150~250万円程度
システムキッチンの移動は配管工事なども伴うため、場合によってはリフォームが200万円ではたりないこともでてきます。
それ以外の工事は200万円以内でできるものがほとんどですが、キッチンのサイズやシンク・作業台の素材によっては200万円をこえることも出てきます。
キッチン全体のリフォームは2~5日程度で終わる場合がほとんどです。
しばらく料理が出来ないので、工事の時期を考えてリフォームをした方が良いかもしれませんね。
まとめ
家の中のリフォームをしている間は少し生活に制限がかかってしまいます。
できることならリフォームは短期間で終わった方が不便が少なくて良いですね
リフォーム予算が200万円あればリビング、トイレ、キッチンなどいくつもの場所を組み合わせて工事をしてもらうことも可能。
業者と相談しながら賢くリフォームする方法をいろいろと考えていきましょう。