サンルームの後付けリフォーム！費用や気を付けるポイントとは？

近年リフォームの中で人気になっているのが後付けの「サンルーム」です。敷地を有効に使え、くつろぎの場としての活用や、雨天の洗濯ものを干すスペースとしての利用も可能です。
こちらではこれからリフォームでサンルームを設置しようと考えている人に費用や設置の際の注意点をご紹介します。ぜひ参考にしてみて下さい。

＜サンルームの後付けリフォーム＞設置のメリット・デメリット

まず、サンルームがどのようなものなのか、設置するメリット・デメリットについてご紹介します。

サンルームとは

サンルームは庭や2階部分に設置するガラス張りのスペースとなります。ガラス張りのため太陽光を多く取り入れることができ、温かいくつろぎのスペースとして、洗濯ものを外に出さずに干すことができるので外出が多く留守がちのご家庭では物干しスペースとして活用されることが多く、主婦に人気のエクステリアとなります。

サンルーム設置のメリット

・洗濯ものの物干しスペースとしての利用
サンルームがあれば天候や在宅の有無に関わらず洗濯ものを干すことができます。例えば、せっかくの快晴でも物干しスペースが庭にあると外出する際には「雨が降らないか」、「盗難の心配はないか」という不安がありますが、サンルームに干すことができればこの心配も解消できます。
また雨の日でも部屋の中に干す必要がなく、花粉の付着もおさえられます。

・植物への塩害対策に
沿岸部にある住宅では海からの潮風により植物が枯れてしまうことがあります。このような植物への塩害対策としてもサンルームは有効です。しっかり潮風から植物を守ることができ、元気に育てることができます。
洗濯ものも潮風によって生乾きとなることがありますが、サンルームを利用することによって太陽光だけで乾かすことができます。

・室内にいながら太陽光に当たれる
サンルームはガラス張りですので、室内ながらしっかり太陽光を取り入れることができます。これによりまるで外にいるような解放感を室内にいながら体感することができます。
天気の良い晴れた春先や、秋の心地よい晴れた日などはガラスサッシを開けて風を感じることもできますし、寒さのある冬場には気温に左右されず太陽光だけを浴びることも可能です。テラスのようにテーブルや椅子を置きくつろいだり、子供やペットとのコミュニケーションの場としても活用できるでしょう。

サンルーム設置のデメリット

・夏場は高温になる
日差しの強い夏場は締め切った状態にすると非常に高温となります。場合によっては植物が枯れてしまったり、食べ物の劣化、プラスチック製品の変形なども考えられます。熱中症などの人体への影響も考えられますので注意が必要です。

・清掃の手間が増える
サンルームは基本全面ガラス張りとなりますので、汚れが目立ちます。きれいな状態を保つためには定期的な清掃が必要となるでしょう。特に天井部分は脚立や専用掃除用具が必要になる場合もあります。汚れのつきにくい素材の天井材を使う方法もありますので検討しても良いでしょう。

・冬場に結露が起きやすい
サンルームはガラス張りなので、外気と内気の気温差が大きくなったとき結露が非常に起きやすくなります。定期的な結露対策が必要となるでしょう。

＜サンルームの後付けリフォーム＞設置費用はどのくらい？

サンルームのリフォームで一番気になるのは設置費用だと思います。ここでは設置方法別に設置費用についてご紹介します。これは建物の状況や施工業者によって違いがありますので一般的な平均金額として考えて下さい。

庭に増築

一戸建て住宅の庭に増築する場合、庭の地面に傾斜があったり、障害物があると整地費用が発生することもありますが、一般的な4㎡タイプで40万円～50万円程度、大型の6.6㎡タイプで80万円～110万円となります。

2階のベランダに増築

現在ある2階のベランダやバルコニーをサンルームに変更する場合は、既存のベランダを土台として利用できるため、基礎工事の費用を抑えることができます。ただし、ベランダの劣化状況によっては利用できないこともありますので、リフォームの際は専門の業者に調べてもらうようにしましょう。
この場合の費用は40万円～70万円ほどとなります。

2階に増築

2階部分に新たにサンルームを設置する場合は始めから基礎工事が必要となるため大がかりな工事となるでしょう。さらに住宅の形状によっては設置できないことも考えられます。
この場合の費用は100万円程度を考えておきましょう。

＜サンルームの後付けリフォーム＞設置の際の注意点とは？

最後にサンルームを後付けリフォームをおこなう際の注意点についてもご紹介します。

建ぺい率に注意

サンルームは3方向の壁と天井があるので建築基準法では「部屋」となります。サンルームを設置すると建築面積が増加するのでサンルーム設置後の建ぺい率が指定された建ぺい率を超えてしまわないかの確認が必要になります。建ぺい率は土地の面積に対する建築面積の割合のことで自治体により上限が決められているのです。
サンルームの設置により指定建ぺい率を超えてしまうと火災保険や地震保険などの契約ができなくなったり、保険がおりなくなったりすることがありますので注意が必要です。

固定資産税の増加

サンルームの設置により床面積の増加した建築物にはその分の固定資産税が課税されます。そのため、サンルームを設置した場合は不動産登記の変更申請が必要となります。
手続きは土地家屋調査士に依頼することになりますので忘れずに行いましょう。固定資産税の増加分は土地建物の評価額によって変動しますが、おおむね年間1万円～2万円程度と考えておきましょう。

結露対策

デメリットのところでも説明しましたが、サンルームは結露が起きやすいので設置の際に対策を考えておくことも大切です。対策としては「換気扇の設置」が有効です。また「2重サッシ」や「結露防止シート」を使うのも良いでしょう。
晴れた日や、在宅時の利用などは窓を開けて使うことでも結露対策になります。

エクステリアのバランス

デザイナーズ住宅など、外観のデザインにこだわった住宅ではエクステリアのバランスにも注意が必要です。せっかくおしゃれな住宅を建てたのにサンルームを設置したことで全体のバランスが崩れてしまって雰囲気を壊してしまう場合があるからです。
サンルームの設置には、まずどのような使い方をするのか、そして設置後の外観のバランスはどうなるのかをしっかりイメージしてから検討していきましょう。

【まとめ】リフォームで後付けサンルームに挑戦しよう！

サンルームはとても便利で、生活に役立つスペースですが使い方や設置場所をしっかり考えイメージしておかないと無駄なスペースとなったり荷物置き場になってしまったりします。設置の際はリフォームをおこなう業者とよく相談し、自分に合ったサンルームの設置を目指しましょう。