読書に最適な照明とは?シーンに合わせて照明を選ぼう!

読書 ホテル

読書をしていて「すぐに目が疲れて進まない」、「文字が頭に入ってこない」といった悩みを持っている人もいると思います。それは「照明」に原因があるかもしれません。ここでは読書に最適な照明の選び方についてご紹介します。
読書効率を上げたい方や、これから読書を始めようと考えている方はぜひ参考にしてみて下さい。

<読書に最適な照明とは?>照明の種類

読書

まず、照明を考えるうえで大切なことに「光の種類」があります。特に読書で注目したいのが「色温度」です。これを知っておくことがとても重要ですので、しっかり理解しておきましょう。

色温度とは

色温度とは光の色を表す指標で「ケルビン(K)」という単位で表されます。光の色は日の出・日の入りやろうそくの炎のような赤みを帯びた色から太陽光や蛍光灯のような青白い光まで様々です。
これをケルビンで表すと、ろうそくの炎のような赤みのある光は2,000K、昼間の太陽光は5,500K、晴天の青空は7,500Kなどとなります。低い色温度は落ち着いた光、高い色温度は明るく活動的な光というわけです。LEDシーリングライトやLED電球では商品によって色温度が決まっていますので購入の際に確認しましょう。

昼光色

昼光色は6,000K〜7,000K程度の色温度のことで青白い色味の照明の色です。昼光色には脳細胞を刺激し、集中力を高める効果があると言われており、文字がはっきり見えるので目からの情報がしっかり頭に入ります。
情報をしっかり頭に入れて頭の中で整理し、記憶に定着させることができるため、勉強や実用書、ビジネス書などを読む際に適しています。

電球色

電球色とは、カフェやレストランやトイレなどの電球によく使われるオレンジっぽい落ち着いた光です。2,500K〜3,000K程度の色温度です。オレンジの灯りは心を落ち着かせると言われていて、癒しの空間にしたい場所に使われています。就寝時に自然な眠りを促す「メラトニン」というホルモンの分泌への影響も少ないと言われていて、就寝前の読書には電球色が適しています。
ただし、電球色の灯りは瞳孔が大きく開き疲れを感じやすくなるため、長時間の読書にはあまり向いていません。疲れを感じたときは目を休ませるようにしましょう。

<読書に最適な照明とは?>色々な照明の使い方

照明に大切な色温度について理解できましたら次はそれぞれの照明器具ごとにどのようなポイントに注意すれば良いかご紹介します。

シーリングライト

お部屋全体を照らすシーリングライトですが、読書のために昼光色の明るい光を選ぶのはおすすめできません。昼光色は説明した通り、リラックスする際にはあまり向いていません。お部屋は読書以外にも使うのでずっと昼光色の光を使っていては落ち着きにくいです。
シーリングライトでおすすめは光の色を変えることができる「調色機能付き」のシーリングライトです。一番使用頻度の高いシーリングライトですからお部屋の利用シーンに合わせて、読書や勉強の時などの集中したい時には昼光色、リラックスしたい時は電球色といった使い分けができるものを選ぶようにしましょう。

デスクライト

シーリングライトは天井から照らすことになるので、光から手元までの距離が長く光が十分に届きにくい場合もあります。そんな時は手元をしっかり照らしてくれるデスクライトを用意しましょう。LED電球であればこれまで主流だった白熱灯とは違い、電球自体も熱くならないので手元に置いても問題なく使えます。
注意点としては、お部屋全体を照らすシーリングライトと併用して使うようにすることです。デスクライトで手元だけ照らすと「集中できる」という人もいますが、明暗が強すぎると目が疲れ、集中力が続かなくなります。明るいところと暗いところで目のピントが変わり、そのたびにピントを合わせ直す必要があるからです。
手元の明るさ(デスクライトの光)と全体の明るさ(シーリングライト)の明るさの比率は「輝度差」となり、「3:1が望ましい」と言われています。

ベッドサイド

ベッドに入り寝る前に読書をするという方も多いと思います。ベッドサイドでの照明はどのようなものが良いでしょうか。
ベッドでは寝ることを第一に考える必要があります。ベッドに入ったら寝るという習慣を脳に記憶させる必要があるため、昼光色の明るい光は脳が活性化するため向いていません。自然な眠りを誘う「メラトニン」というホルモンの分泌を抑えてしまうからです。
ベッドサイドで使う照明は電球色のようにオレンジ系の温かい色のものを選ぶようにしましょう。またベッドルームのシーリングライトも調色機能付きのものを選べば日中は昼光色、夜は電球色という使い分けができるのでおすすめです。

<読書に最適な照明とは?>読書灯の種類と選ぶポイント

読書

では、読書用に用意する「読書灯」についても紹介しておきましょう。こちらは様々なタイプがありますので、自分の用途に合った種類のものを選んでみて下さい。

読書灯の種類

・卓上スタンドタイプ
デスクライトとして一般的なものがこちらの卓上スタンドタイプです。コンセントから電源を取るものが多いです。ライトの形状は長方形基盤タイプと電球タイプに分けられ、長方形基盤タイプは広い範囲を均一に照らすことができ、電球タイプは光が同心円状に広がります。

・持ち運びタイプ
電源が電池やバッテリー内蔵で持ち運べるタイプです。コンセントが必要ないので色々な場所で使いたい場合におすすめです。ただし電池、または充電が必要になるので使用中に電源切れに注意しなくてはなりません。
卓上スタンドタイプでもバッテリー内蔵のものもあり、デスク周りのコードが気になる場合はこちらを選択しても良いでしょう。

・クリップ固定タイプ
固定方法がクリップタイプとなっており、柱やデスクの天板、ベッドのフレームなどに挟み込んで固定します。ちょうど良い設置場所がない場合にスポットライト的に利用できます。
またデスクで使う場合も台座がないので、デスクの上のスペースを確保したい場合にはおすすめとなります。

・首掛けタイプ
少し特殊な形状ですが、首からかけて手元を照らす首掛けタイプもあります。ヘッドライトのような仕組みとなりますが、ヘッドライトが遠くの視界を照らす目的に対して、こちらは手元を照らす用途となりますのでほど良い明るさが確保されています。
持ち運びタイプと同じく充電式のものがほとんどなので色々な場所で使いたい人や、アウトドアにも利用可能となっています。

読書灯を選ぶポイント

読書で使う照明を選ぶ際のポイントを3点ご紹介しておきます。

・使用目的を明確にする
まず、自分がどのようなシーンで使うのか明確にしておきましょう。デスクに固定して使うのか、他の場所でも使う可能性があるのかなどライフスタイルに合わせた選択が必要です。

・ポータブル性は必要か
コンセントタイプは、コンセントを挿しておけばいつでも使うことができることがメリットとなりますが、持ち運んだり、複数の場所で使うことが予測される場合は電池やバッテリー式のものを選ぶ必要があります。
品物によって、コンセントとバッテリー使用の両方に対応しているものもありますので、気になる人はチェックしてみて下さい。

・耐久性は大丈夫か
現在の照明器具はLEDが主流となっていますので、蛍光灯や、電球のように「球切れ」の心配が少なく、器具寿命は一般的に10年と言われ長期使用が可能となっています。しかし、器具本体の耐久性により使用できなくなる場合があります。スタンドアームの関節や、クリップのバネなどの耐久性に注意して選ぶようにしましょう。

【まとめ】読書用の照明は利用シーンに合わせた選択を!

読書用の照明は、使用場所や利用シーンで選び方も変わってきます。自分の使い方を明確にし、最適な照明器具を選ぶようにしましょう。

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