昇進・転職・独立などを有利にする方法のひとつが、資格取得です。
資格を取得するのにどうしても必要となるのが、「勉強」。
勉強が大好きなら問題ないですが、そうでもないというひとも多いのではないでしょうか。 資格はほしいけど、勉強は嫌だ。
そんな時はどうしたらよいか、本記事では考えていきます。
どうぞ最後までお読みください。
資格取得への近道は「勉強を楽しむこと」
勉強なんかしなくても、資格取得に必要な知識を覚えられたらいいですよね。
でも残念ながらそういうわけにはいきません。
なにかを覚えようと思ったら、勉強を避けて通ることはできないのです。
それならば、思い切って勉強を楽しんでみてはいかがでしょうか。
嫌々勉強しても頭に入らない
人間には「防衛機制」といって、危険なことや嫌なことから本能的に身を守ろうとするメカニズムが備わっています。
「勉強は嫌なことだ」と認識すると、防衛機制が働いて勉強から逃げようとしたり、目や耳から入ってくる情報を遮断しようとするのです。
嫌いな薬を毎日大量に飲まなければいけないとしたら、辛いですよね?
それとよく似ています。
しかも薬なら一度飲んでしまえば後は体内で吸収されますが、知識はそうはいきません。
嫌なことを忘れようという防衛機制の働きで、覚えたことが記憶に残りにくくなります。
嫌なものを嫌なままで継続するというのは、単に忍耐がいるだけでなく、実はとても非効率なことなのです。
楽しくない勉強は遠回りかも?
好きなものについての知識なら、あっという間に身に付きますよね?
何十人もいるアイドルグループの、メンバー全員のプロフィールを完璧に覚えていたり・・
鉄道各社の路線から駅名から走っている車両の種類まで、詳細に把握していたり・・
全身の筋肉の名称から鍛え方からトレーニング理論まで、すらすら語ることができたり・・
ひとは本来、好きなこと・興味があることなら苦にせず覚えられるものなのです。
そう考えると、楽しくない勉強というのはあまり上手なやり方ではないですよね。
楽しい勉強なら、それほど苦労せず続けられるはずです。
我慢して楽しくない勉強に取り組むより、どうせなら勉強を楽しむ方法を考えましょう。
そうすれば余計な遠回りをすることなく、目標の資格を獲得するための知識が早く身に付きます。
勉強を楽しむことができないわけ
なぜ勉強は楽しくないのでしょうか?
それには大きく3つの理由があります。
勉強する目的が曖昧
はっきりした目的がないままで、勉強する高いモチベーションを維持することは困難です。
もちろん「資格を取得する」ということも、目的にはなります。
でもその資格を取ったら、どうなるのか?
資格取得で得られるメリットがイメージできないと、まだ目的が曖昧だと言えるでしょう。
勤務先で資格手当が付く?
独立開業に一歩近づく?
資格を武器にキャリアアップする?
資格を取ること自体を目的とするのではなく、取った資格で得られる成果を考えましょう。
資格を手にして成功者になっている自分を想像すると、やる気がわいてくるはずです。
勉強のほかにやりたいことがある
ひとり一人が使える時間は、限られています。
一日の8時間を仕事に、8時間を睡眠に充てたとすると、残り時間も8時間です。
ここから家事や食事などの時間を差し引くと、自由に使える時間は本当に僅かでしょう。
その貴重な時間を勉強に費やすというのは、実は相当な決断と言えます。
勉強時間で犠牲になる余暇があったとしたら、集中できなく気もそぞろになるのは当然です。
ただ余暇の過ごし方が、漫然とテレビを観ることであったりゴロゴロすることだとしたら、その点はマインドセットした方がよいと考えられます。
本格的な趣味などの時間が削られる場合は、一週間程度の単位で時間割を立てましょう。
趣味への欲求を完全に抑え込んでしまうと、反動で勉強への意欲も消えてしまいます。
バランスを考えつつ自分を律していくことが、学習期間においては重要なポイントです。
なかなか達成感が得られない
挑戦する資格の難易度が高いと、いくら勉強をしても合格に近づいている感覚を得られないことがあります。
全然理解できない・問題が解けない・チンプンカンプンだ・・
そんな状態では、とても楽しむどころではないでしょう。
むしろ焦りの方が強くなってしまい、勉強がますます辛くなるのではないでしょうか。
教材などの意味がわからない場合にできることは、三つです。
1.わかりやすい教材に変える
2.誰かに教えてもらう
3.意味はわからなくてもよいので、丸暗記する
取得が簡単な資格は、誰でも取れる資格ということでもあります。
内容が難しいものは、それだけ希少性が高いものだと思って、頑張りましょう。
勉強を楽しむとっておきの方法
勉強を楽しめない理由は色々ありますが、やはり楽しく勉強した方が能率も上がります。
厳しい状況でも勉強を楽しむ方法を、ご紹介します。
ひとつと言わず、二つ三つ組み合わせてぜひ勉強を楽しめるようにしてください。
勉強仲間を作る
学習に挫折するのは、ひとりで取り組んでいる場合に起こりやすいケースです。
学習仲間がいれば、励ましあったり教えあったりして、勉強を継続できます。
さらに言えば単なる仲間だけでなく、行き詰ったときに指導を仰げるメンター役の先輩がいると理想的ですね。
リアルな知人では難しい場合でも、SNS上のコミュニティでなら仲間や指導者を見つけられるかも知れません。
自分へのご褒美を設定する
教本を一章クリアするごとに〇〇してよいことにする、といったようなルールを自分に課す方法です。
テキストを10ページ進めるごとに、好きな音楽を15分間聴いてよい。
テキストを1章制覇したら、いつもより豪華なランチを食べられる。
模擬テストで80点以上取れたら、翌日は丸一日趣味に費やしてよい。
・・など、自分にとって嬉しいご褒美を設定しましょう。
ご褒美はたくさんあった方がやる気が出ますから、こまめに小さなご褒美を・たまには豪華なご褒美をといった風に、様々なパターンを組み合わせるのがおすすめです。
計画を立て、進捗状況を見える化する
勉強といっても、手当たり次第に知識を詰め込むというものではないでしょう。
普通はマスターすべき教科書などがあれば、その読了を目指したりするはずです。
まずは資格試験までに何をどれだけこなすのかという点について、計画を立てましょう。
教科書を丸暗記する→一日10ページずつ覚える。
問題集を平均90点以上取るまで、繰り返し解く→3日に1回問題集に取り組む。
通信教育を締め切りどおりにこなす→二日で1セクション消化する。
・・といったような目標とスケジュールを立て、カレンダーを作りましょう。
作ったカレンダーは、紙なら壁に貼るとベストです。
スマホをよく使うひとであれば、無料の学習管理アプリを利用するのもよいでしょう。
計画なしで学習するのは、運航計画なしで大海原に漕ぎだすようなものです。
しっかりと予定を決めて、予定に対する進捗状況も記録しましょう。
定めたゴールに対して達成状況が確認できれば、前進している実感を得られます。
今はまだ大海原の真ん中だとしても、〇日後には陸が見えるはずだと信じることができれば、前に進むことが楽しくなってきます。
自分の身近なものやひとと関連付ける
勉強を楽しくする究極の方法は、実地で経験することでしょう。
いわゆるOJT(オン・ジャブ・トレーニング)というやつです。
OJTとは実際の業務を通じて学習し、スキルを身に着けるという方法です。
机上の学習と異なり、実際に知識が社会的価値を発揮する瞬間を目にすれば、一気にその分野への理解が進みます。
とは言え学習領域によっては、OJTが難しい場合もあるでしょう。
そこで、勉強内容に関係していそうな身近なものや人物を探してみるのです。
たとえばFPについて勉強しているのであれば、年金や相続で悩んでいるひとと会話してみるのはいかがでしょう。
すると、テキストではよくわからなかったことでも、「あーなるほど、あれはこういうケースについての説明だったのか!」と一気に理解が進んだりします。
もちろん全ての学習項目を、実際のケーススタディで網羅できるわけではありません。
しかし、勉強している分野が実学として役に立つ瞬間を体験すれば、そこから先はきっと勉強自体が楽しくなるはずです。
まとめ
以上で本記事を終わります。
嫌々勉強したことは、なかなか頭に残りません。
どうせなら、勉強が楽しくなるような工夫をしてみましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。