「歯科医院」と聞いてどんな印象を思い浮かべるでしょうか?「痛い」「怖い」「行きたくない」という印象の方が多いと思います。そんな患者さんの不安を、「内装」の点から改善してみませんか?
ここでは患者さんが選びたくなる歯科医院の内装のポイントについて説明します。これから開業やリフォームをお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
【歯科医院の内装のポイント】患者さんが快適かどうか
念願の開業ともなると、「自分たちが働きやすい内装にしたい」という気持ちが込みあげてくるでしょう。しかし、患者さんの立場から見て居心地のいい歯科医院でないと、数ある歯科医院の中から選んでもらうことは難しいかもしれません。
患者さんにとって居心地のいい歯医者さんとは、どんな雰囲気なのでしょうか?
待合室の居心地がいい
歯科医の立場からすると、内装を考える際にどうしても治療室の方に重点を置きがちですよね。治療室はもちろんですが、患者さん目線に立つと、長く過ごす待合室の居心地の良さも重要なポイントです。
患者さんは不安を感じて来院しているため、待合室ではリラックスしてもらうことが大切です。温もりのある内装にしたり(詳細は後述します)、待合室の椅子は座り心地のいいものにして、落ち着いた雰囲気を作りましょう。また、待ち時間が長い場合、雑誌や漫画を置くのも方法の1つです。
受付周りがスッキリしている
受付周りに書類が散乱していたり、患者さんの情報が見える位置に置いてあると、「この歯医者さんは大丈夫かな…」と不安になってしまいますよね。
また、受付の背後にカルテや書類がズラリと並んでいる病院をよく目にしますが、キレイに整頓されていても受付スペースから見ると圧迫感を感じてしまいます。棚に扉をつけたり、見えない位置に書類スペースがある間取りだと、受付がスッキリした印象になり、いい意味で「病院」という感じを受けないため、患者さんの不安が軽くなります。
清潔感がある
歯科医院は口の中を見てもらう病院です。院内の清潔感がないと、口の中に入れられている器具は清潔なのかな…と不安になってしまいますよね。院内の内装は清潔感を第一に考えましょう。
汚れ防止や抗菌・消臭作用のある壁紙を選んだり、床は汚れがついたら水拭きできる素材がオススメです。
キッズスペースがある
お子様の歯の治療や、親御さんの治療でお子さんを連れて来店する場合、「キッズスペースがあるかどうか」を最優先して歯科医院を選ぶ方もいらっしゃいます。長い待ち時間、お子様が騒がないように気にかけたり、飽きないように機嫌を保つのは大変なことです。
キッズスペースを設置する場合は、お子様が勝手に外に出るのを防ぐためにも、高い位置にタッチセンサーがある自動ドアにしたり、受付スペースから見える位置にキッズスペースを配置するなどの工夫が必要です。
治療室もお子様が恐怖心を抱かないような工夫があればベストです。模様付きの壁紙を天井や壁に張ったり、診察台に横になったまま見ることができるテレビが天井についていれば、お子様の恐怖心を和らげることができるでしょう。
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【歯科医院の内装のポイント】動線がスムーズ
どんなにオシャレな歯科医院でも、スタッフの方が動きにくい配置になっていると、作業効率が悪く、結果患者さんに不快な思いをさせてしまう可能性もあります。
歯科医院の内装は大きく2つのタイプに分かれており、それぞれメリットやデメリットがあります。
動線分離型
動線分離型とは、患者さんとスタッフが動線を共有しない治療室の作りのことです。患者さんは案内された番号のドアから治療室に入り、スタッフの方は治療スペースの奥のドアから出入りします。奥のスペースは全て繋がっており、スタッフの方たちの作業スペースとなっています。
個室のような空間のため、プライバシーを守る意味では安心です。しかし患者さんの中には、狭くて圧迫感のある空間が怖いと感じる方もいらっしゃるため、スペースを広くとったり、大きな窓をつけて光を取り込んだりと工夫しましょう。
セミオープン型
セミオープン型とは、待合室から治療室への入口が1つしかなく、患者さんとスタッフが動線を共有します。広い治療室内に治療スペースが複数設けられており、パーテンションで隣同士が見えないように仕切られています。
動線を共有することによって、全ての患者さんに目が行き届くため、気分が悪そうな患者さんに気づくことができるというメリットがあります。しかし、他の患者さんにも会話が聞こえてしまうため、プライバシーを完全には守ることはできません。
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【歯科医院の内装のポイント】歯医者=嫌というイメージを払拭する
白を基調とした昔ながらの病院は、どこか無機質な印象を受けてしまいませんか?近年は内装やインテリアにこだわりを持っている歯科医院も増えてきており、患者さん側も歯科医院を選ぶ際に重視するポイントの一つになっています。
歯科医院へのイメージが覆る、オシャレな内装にするヒントを紹介します。
温もりを感じるデザインの内装
特にお子様の患者さんの不安を取り除くためには、温もりを感じる内装にするのがオススメです。柱や床材、天井に木目を取り入れると、ホッとするような空間を演出することができます。病院らしくない温かみのあるデザインの内装は、お子様の警戒心を軽減する効果が期待できます。
高級感を演出した内装
オフィス街や街中にある歯科医院の場合は、ホテルのロビーのような高級感のある内装もオススメです。大理石やガラス、天然木などを使用し、ゆったりとしたソファ、落ち着いた照明を使い、ホテルでゆっくりくつろぐような感覚の待合室を目指してみてはいかがでしょうか。
照明使いのコツ
患者さんに居心地がいいと感じてもらうためには、照明の明るさにも気をつけましょう。治療室は室内全体が明るく、さらに治療中は口内がよく見えるように部分的にも強い光が当てられ、治療をするための明るさの基準にのっとって、治療をする人が治療しやすいように明るさや光の色など決められていますが、待合室はお客さんのための空間づくりができます。
オレンジ色の温かみのある「電球色」の光は、白い光の「昼白色」や青みがかった白い光の「昼光色」と呼ばれる光よりもリラックスしやすい光なので、待合室には「電球色」を採用したり、明るすぎない照明を使用して、落ち着いた空間づくりをすると、お客様の治療に対する恐怖心を少しでも軽くすることができるのではないでしょうか。
ポスターは最小限に
壁にポスターやお知らせなどをたくさん貼っていると、生活感が出てぱっとしない空間になってしまったり、歯に関するポスターは大切ですが、歯科医院ということを意識させ過ぎて落ち着かない空間になってしまう可能性もあります。また、壁がポスターの跡で日焼けしていたり、剥がしたポスターのテープや画鋲の跡が目立っていると、清潔感がない印象になってしまうこともあるので、ポスターは最小限にするのがおすすめです。
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まとめ
患者さんの中には、「歯科医院=怖い」というイメージを持っていて、不安を抱えて来院する方もいらっしゃいます。
歯科医院内の内装をオシャレにすることで、患者さんがリラックスして過ごすことができ、恐怖心や不安な気持ちを軽減する効果が期待できます。また、院内は清潔感が最も大切なポイントです。汚れが付きにくく、抗菌・防臭効果のある壁紙を選んだり、院内はいつも清潔さを保てるようにしましょう。
歯科医院の内装は、患者さん目線に立って考えることが大切です。開業やリフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。