中古の輸入住宅を購入しようか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。ここでは、中古で輸入住宅を購入するメリットとデメリットを紹介していきます。
中古の輸入住宅とは
輸入住宅とはどのような住宅なのか知らない人もいるのではないでしょうか。輸入住宅とは、海外で住宅のパーツを作り、そのまま日本に輸入して、現地で組み立てるようにして建築される住宅のことです。そのため、資材はもちろん住宅のデザインや内装なども海外の住宅そのものです。したがって海外の住宅に住むことに憧れているのであれば、輸入住宅を購入することをおすすめします。中古の輸入住宅は、文字通り新築ではなく、以前住んでいた人が売りに出している輸入住宅のことです。
輸入住宅を中古で購入するメリット
中古の輸入住宅にはどのようなメリットがあるのか知ることで、輸入住宅の魅力が分かります。そのため、中古の輸入住宅に興味がある人や新築のデザインなどまったく決まっていない人は参考にしてください。次に、中古の輸入住宅を購入するメリットを紹介します。
安い
中古で輸入住宅を購入するメリットは安く住宅を購入できることです。新築の輸入住宅と中古の輸入住宅であれば、立地条件などの条件を覗けばほぼ中古の輸入住宅の方が安いです。輸入住宅は一般的な住宅を建てる時よりもお金がかかってしまいやすいです。その理由は住宅の資材などを輸入するからであり、輸入費用だけで余計な費用がかかります。
また、資材によっては海外の資材の方が高額で販売されていることもあり、さまざまな理由から輸入住宅と一般的な住宅と比べると輸入住宅の方が費用がかかります。そのため、輸入住宅を購入したいものの資金が足りず断念してしまうこともありますが、中古であれば新築よりも安いため、住宅を購入するための費用を削減することが期待できます。
デザインが良ければ贅沢な空間を堪能できる
中古の輸入住宅は日本の住宅と比べるとデザインが大きく違います。住宅に求めるデザイン性は個人の好みによって分かれますが、海外の住宅の雰囲気やデザインに憧れることもあります。そのような時には中古の輸入住宅を購入してみてはいかがでしょうか。海外の住宅を真似て作られた住宅とは違い、使用されている資材や構造などは本場の物であるため、海外の住宅に住みたいという願いが輸入住宅であれば叶います。
意外と修繕の必要性が低い
国産の住宅と海外の住宅を比べると国産の方が住宅の寿命が長いと考える人もいるのではないでしょうか。しかし、輸入住宅として提供されている住宅は国産の住宅よりも寿命が長いことが多いです。輸入住宅の方が寿命が長い理由は、防腐剤が使用されていたり、高品質でしっかり乾燥している木材が使われているからです。そのため、中古と言っても築20年程度であれば大きな修繕をする必要性は低いです。
一方国産の住宅は質よりも安さが求められている傾向が強く、どうしても輸入住宅と比べると品質は低くなってしまいがちです。
輸入住宅を中古で購入するデメリット
上記では中古の輸入住宅を購入するメリットを紹介しましたが、デメリットもあります。そのため、中古の輸入住宅を購入しようと考えているのであれば、メリットだけではなく、デメリットも理解するようにしましょう。
リフォームがしにくい
輸入住宅は日本住宅と骨組みの作りが違うため、リフォームが難しい場合があります。内装をリフォームすることは可能ですが、間取りを変えたり、増築するなどのリフォームができない可能性が高いです。その理由は輸入住宅の構造では、壁を取り除いてしまうと耐震強度が失われてしまうからです。
アフターケアが受けられない可能性もある
輸入住宅はアフターケアが受けられない可能性があります。アフターケアとは住宅を建てた1年程度であれば、無料で補修してくれるサービスであり、期間を過ぎてしまうと費用が発生しますが、補修してくれることもあります。しかし、中古の輸入住宅では最悪建築会社が倒産してしまっている可能性があり、そのような時にはアフターケアを受けることができません。また、建築会社が営業していても資材を輸入しなければならず、修繕を受けられない可能性もあります。
築年数が経過していれば修繕する必要がある
上記では、中古の輸入住宅でも修繕する必要性が低いと紹介しましたが、必ずしも修繕が必要ないわけではなく、築年数がたっていたり、水回りなどはどうしても傷みやすいです。そのため、中古の輸入住宅を購入するのであれば、内検をして住み始める前に修繕する必要がある場所の有無を確認しましょう。
周りの住宅と浮いた存在になりやすい
輸入住宅と日本住宅は外観のデザインに違いがあります。その違いに憧れて輸入住宅を購入したいと思う人もいますが、人によっては周りの住宅と比べると浮いた存在になってしまうことに不満を感じてしまうこともあります。そのため、中古の輸入住宅を購入しようと考えているのであれば、家族全員に購入しようとしている輸入住宅の外観を見てもらい、周りの住宅と違う雰囲気になることを説明しましょう。
物件数が少ない
中古の輸入住宅は物件数が少ないデメリットがあります。そのため、近場に理想としている中古の輸入住宅が売りに出されている可能性は低いです。したがって以前から輸入住宅に住むことに憧れており、近場に中古の輸入住宅が売りに出されているのであれば、早めに内検などをすませましょう。どうしても中古の輸入住宅に住みたいのであれば、現在住んでいる場所から離れてしまうことを覚悟しましょう。
中古の輸入住宅を購入する前に確認すること
中古の輸入住宅を購入するときにはいくつか確認しておくことがあります。確認事項を知っておくことで購入後に後悔してしまうことを防ぎます。住宅を購入することは大きな額のお金が必要になるため、後悔しないためにも購入する前にしっかり確認しましょう。
築年数
中古物件であるため、購入する時には築年数をまず確認しましょう。築年数で物件の古さをある程度知ることができます。しかし、上記でも紹介したように輸入住宅の場合は築年数が20年でもまだまだしっかりしています。ただし、築年数だけではどのような状態の住宅なのか判断することが難しいため、築年数だけを参考にして購入しないようにしましょう。
立地条件
中古の輸入住宅を購入する前に立地条件を確認するようにしましょう。輸入住宅に限らず、物件を探している時には立地条件を確認することは大切です。立地条件の違いによって住みにくさも変わってきます。立地条件が良ければ価格が高くなりやすく、立地条件があまり好ましくないと安くなる傾向があります。近くにスーパーやコンビニ、病院、駅などの施設があれば立地条件がよく住みやすくなりやすいです。
外観や内装の状況
外観や内装もよく確認しましょう。外観や内装は実際に物件まで赴いて見る必要があります。外観や内装に汚れや劣化があれば住み始める前にリフォームする必要があり、その費用は一般的に購入した人が支払う必要があります。そのため、物件の価格にリフォーム費用を加算する必要もあり、後から余計なお金が必要にならないためにも内検することは大切です。
価格
中古の輸入物件を購入するのであれば価格に注目しましょう。予め予算を決めておくことである程度物件を絞ることができます。物件の価格は住宅の状態や立地条件によって大きく左右されます。しかし、中古物件の販売価格は現在の家主が自由に設定することができるため、相場よりも高く販売されていることもあります。そのため、購入する前に同じ地域の中古物件の相場を知るようにしましょう。
まとめ
輸入住宅を中古で購入することで安く海外の住宅に住むことができます。しかし、輸入住宅を購入することはメリットだけではなく、デメリットもあるため、慎重に選ぶようにしましょう。