一人暮らしを始めたいなぁと思っていても、引越し費用がネックになっている方も多いですよね。総額でどれくらい用意すれば、一人暮らしを始めることができるのでしょうか?
引越しは何かと費用がかかるもの。手持ちがある程度用意できていないと、一人暮らしを始めるのは難しいのが現状です。
では、一人暮らしを始めるための引越し費用は、総額でどれくらい用意していればいいのでしょうか?
【一人暮らしの引越し費用】①物件費総額は?
一人暮らしを始めようと賃貸物件を借りる場合、初期費用として家賃の4~7倍かかるといわれています。では、どんな費用がかかるのでしょうか?
敷金
契約の際に大家さんに預けておく、退去時の原状回復費用のことです。退去の際、修繕にかかった分を差し引いて返金されます。
相場:家賃の1〜2ヶ月分
礼金
物件を貸してくれる大家さんに支払うお礼のことで、退去時に返還されないものです。
相場:家賃の1〜2ヶ月分
仲介手数料
物件の契約の際、不動産会社に支払う手数料のことです。
相場:家賃の1ヶ月分+消費税が上限
前家賃・日割り家賃
家賃は基本的に前払いのため、翌月分を前もって支払う必要があります。月の途中で入居する場合は、その月分は日割り計算になります。
相場:家賃1ヶ月+日割り分
火災保険料
賃貸物件を契約するには、火事や水回りのトラブルに備えて火災保険に加入しなければなりません。
相場:15,000円〜20,000円
保証料
物件の契約の際、保証人を立てずに保証会社を利用する場合に発生する費用のことです。
相場:5,000円~15,000円
鍵交換費用
物件を借りる場合、鍵を新しいものに変える必要があります。まれに大家さんが負担してくれるケースもあります。
相場:10,000円~20,000円
物件費用を抑えるには?
家賃6万円の場合は、最初に支払う物件費でだいたい30万円ほどかかります。
なかには仲介手数料を低く設定した良心的な不動産会社もあったり、敷金・礼金をゼロにした「ゼロゼロ物件」というものもあります。
ゼロゼロ物件は、大家さんが空室リスクを防ぐための措置です。ゼロゼロ物件にすると初期費用は抑えることができますが、敷金がゼロだと、退去時に費用が多くかかるケースがあります。
家賃が安ければ、敷金・礼金、仲介手数料も安くなるケースが多くなります。引越し時の初期費用を抑えたいのであれば、家賃の安い物件を選びましょう。
【一人暮らしの引越し費用】②引越し作業費総額
一人分の引越しには、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?引越し業者に依頼する場合、距離や荷物の量、時期によって、かかる費用はだいぶ変わってきます。
引越し業者にお願いした場合の相場
一人暮らしの引越しを業者にお願いする場合、50kmまでで3万円〜5万円、200kmまでで4万円〜6万円、200km以上で5万円〜10万円ほどが相場となっています。荷物が多いとその分料金がプラスになります。
3~4月は新生活を始めるために引越しする人が多いので、普段より1万円~2万円ほど高くなります。
時間指定しない「フリー便」がお得
近距離の引越しなら、「フリー便」を利用してみましょう!フリー便とは、午前中の引越しを終えて戻ってきたトラックが向かってくるというものです。
当日にならないと時間がわからないのがデメリットですが、その分安く抑えることができお得です。
単身パックの活用
一人暮らしの引越しであれば、「単身パック」がお得です。
業者によって単身パックで運べる荷物の量は違いますが、通常よりお得な価格で引越しできます。
相場:同一市内で15,000円、同一都道府県で18,000円、近隣の都道府県で23,000円、遠方で26,000円ほど
荷物が収まらなければ、通常の引越し価格より高くつく場合があります。
自力で引越し
引越し先に持っていく荷物が少なく、引越し先で家具などを買いそろえる場合、業者に頼まず自力で引越すことができます。自家用車で引越ししたり、レンタカーを借りる方法もあります。レンタカーの場合は、半日程度で5,000円~15,000円ほどが相場です。
また、段ボール数個ほどの少量の荷物であれば、宅配便を使うのも一つの手です。
【一人暮らしの引越し費用】③家具家電、インテリア
一人暮らしを始めるとなると、家具や家電を一式揃える必要がありますよね。総額でいくらほどかかるのでしょうか?
物件と引越しだけでだいぶ費用がかかるため、とりあえず必要最低限揃えて、生活に余裕が出てきてから少しづつ購入していくこともできます。
新生活に最低限必要なもの
一人暮らしを始めるにあたって最低限必要なものは、カーテン、布団セット、冷蔵庫です。ガスコンロや照明器具が付いていない場合は、この2つも必要になります。
近くにコインランドリーがあれば洗濯機がなくても洗濯することができます。また、電子レンジはあればとても便利ですが、なくても生活できるため後回しでもOKです。
一方、カーテンがないと通行人から家の中が丸見えだったり、布団がないとゆっくり眠ることができませんよね。自炊しないから冷蔵庫はいらないという方もいるかもしれませんが、自炊をしないと食費が高くついてしまいます。冷蔵庫を購入した方が、結果的に出費を抑えることができます。
ガスコンロや照明は備え付けられているケースも多いですが、ない場合は入居時に揃えましょう。
最低限のものをそろえるとなると、メーカーや機能にこだわらなければ4万円ほどで揃えることができます。
必須ではないけれど揃えたいもの
なければ生活できないわけではないけれど、できれば揃えておきたい家電は、洗濯機や電子レンジ、トースター、炊飯器、テレビ、掃除機、アイロン、ドライヤーです。
また、家具やインテリアでは、テーブルやソファやイス、ベッド、収納、カーペット、テレビ台もできれば揃えたいところです。
これらを全て揃えるとなると、どんなに安くても10万円は必要になります。
人によって必要なもの・不要なものは違いますので、優先順位をつけて必要なものから揃えておきましょう。
家具家電を安く抑えるには?
家具家電などを安く抑えたいのであれば、リサイクルショップで購入したり、いらなくなった人から無料で譲ってもらえるサイトを活用してみましょう。
家具家電付きの物件もありますので、検討してみるのもいいですね。
まとめ
一人暮らしを始める場合、物件費用や引越し費用、家具家電などを揃える費用がかかります。家賃6万円の物件に引越しする場合だと、総額で40万円はかかってしまいます。
敷金・礼金ゼロの物件を探したり、引越しを自力で行ったり、家具家電を中古で安く購入できれば、もっと安く抑えることができます。
また、転居先での仕事が決まっていない場合は、家賃2~3ヶ月分と光熱費、食費分で20万円ほど手元にあると安心です。引越し費用と生活費で、総額60万円ほどは用意しておきたいところですね。
一人暮らしを始めるとなると、どうしても初期費用はかさんでしまいます。節約できるところは節約して、新生活のスタートを迎えましょう!