シーリングライトは照明器具の中でも取り付けも簡単で、種類も多く様々なお部屋のインテリアに対応しています。しかし、中には特殊なものもあり、取り付けに困る場合もあります。ここではシーリングライトの「取り付け方法」と、取り付けの際に注意すべき「アダプター」の種類についてご紹介します。しっかり確認し、自分の好みにあったシーリングライトでインテリアをワンランクアップさせてみましょう。
目次
引掛けシーリング対応ライトの取り付け方法<引掛けシーリングアダプター>とは?
まず、引掛けシーリング対応ライトの取り付けにはそれに対応した天井の接続器具が必要になります。これは、「引掛けシーリング」と呼ばれるものです。現在の照明器具のほとんどはこの引掛けシーリングを採用しています。引掛けシーリングにはいくつかの種類があり、若干の形状の違いがありますので紹介しておきます。形状によっては取り付けできないシーリングライトもありますので、確認しておきましょう。
天井の引掛けシーリングの確認
引掛けシーリングには大きく分けてふたつの種類があります。それが「シーリング」と「ローゼット」と呼ばれるものです。このふたつの違いは取り付けられる照明の耐荷重量となります。目安は、「シーリング」は5キログラムまで、「ローゼット」は10キログラムまでとなっています。取り付けたいライトの重量と引掛けシーリングの種類を確認し、もしライトが「ローゼット」対応のもので現在の引掛けシーリングが「シーリング」の場合は交換が必要となります。ではそれぞれの特徴を種類別にまとめておきます。
・丸形フル引掛シーリング
和室でよく見る板同士の隙間が空いている目透かし天井や、洋室・浴室などでも多く用いられます。
・フル引掛シーリング
中央にコンセントのような穴が開いており、そこに照明器具のプラグを取り付けて固定します。埋込ローゼットと同じく「ハンガー」という金具がついています。
・角型引掛けシーリング
長方形の形をした引掛けシーリングです。一番コンパクトなボディとなっており、その大きさが和室の天井に通っている竿縁の幅に近いため、和室で使用されていることが多くなっています。小さい形状なので配線器具を照明器具のカバーで隠しやすいのですが、固定面が小さく安定感は他のものに比べて劣ります。
・引掛埋込ローゼット
ローゼットのシーリングとの違いは側面にねじ止めできる「ハンガー」という金具がついている点です。見た目はシーリングより厚みがなく、天井に埋め込まれているような形状をしています。最も高荷重に耐える引掛けシーリングです。
・丸型引掛けシーリング
一番一般的な引掛けシーリングの形状となります。角型引掛けシーリングより大きめの形状で、天井との設置面積が広いので取り付けやすく、安定性があります。洋室や、キッチン、浴室、玄関など様々な場所で使用されています。
取り付けたい場所に配線器具(引掛けシーリング)がない場合
引掛けシーリングの種類についてご紹介しましたが、照明を取り付けたい場所に引掛けシーリングがない場合はどうしたらいいのでしょうか。
引掛けシーリングの取り付けは、配線工事が必要になり、これには「電気工事士」の資格が必要になります。引掛けシーリングの設置は必ず専門の業者へ依頼してください。
引掛けシーリングアダプターの取り付け
ここまで天井側の引掛けシーリングについて解説しましたが、照明機器が取り付けられるかを確認するには引掛けシーリング対応ライトの形状もみる必要があります。引掛けシーリング対応ライトの引掛けシーリングとの接続部を「シーリングアダプター」と呼びます。シーリングアダプターには引掛けシーリングに接続するツメのような金具がついており、これを引掛けシーリングに差し込みカチッと音がするまで回します。これでしっかりシーリングアダプターが固定されれば取り付け完了となります。
シーリングライト本体の取り付け
シーリングアダプターと照明本体が別となっている場合、アダプターから出ている配線のコネクタを照明器具と接続します。この際、本体にグラつきがないことをしっかり確認しておきましょう。
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引掛けシーリング対応ライトのアダプターの種類と取り付け方法
シーリングライトは、ほとんどの天井に取り付け可能ですが、取り付けられない場合もあります。そのような場合の取り付け方法についてご紹介します。
天井の種類により取り付けられない場合
シーリングライトは天井に引掛けシーリングが設置されていれば工事不要で簡単に取り付けできますが、天井の形状によっては取り付けられない場合もあります。
・傾斜天井
・竿縁天井
・舟底天井
・格子天井
この形状の天井の場合、通常ではシーリングライトは取り付けできませんが、別売りのアダプターを使用することで取り付けが可能になります。
特殊天井用のアダプター
・竿縁天井取り付けアダプター
竿縁の高さを金尺で測り、アダプターの高さを調整します。次にシーリングライト本体の裏面にアダプターを取り付け、粘着面のテープをはがし、シーリングライト本体の裏面に貼り付け本体取り付け穴に木ねじでスペーサーを取り付けます。
・傾斜天井取り付けアダプター
本体のノックアウト穴をドライバーで抜き、ニッパーで切り取ります。ノックアウト穴に支持具を重ねて木ねじで取り付け、配線器具にシーリングライト本体を取り付けた後、木ねじで補強材のある場所に取り付けます。
増改アダプター
天井に引掛けシーリングがあっても全てのシーリングライトが取り付けられるわけではありません。特に古い引掛けシーリングの場合、現在の規格に適合していないことがあり、この場合はそのまま取り付けられません。そんな時は「増改アダプター」を使用しましょう。これは、引掛けシーリングとシーリングライトの間に取り付けることで規格の合わないシーリングライトの取り付けを可能にしてくれる器具となっています。これにより引掛けシーリングの取り換え工事の必要なく気に入ったシーリングライトが使用できます。
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【まとめ】いろいろなアダプターを使い分け、引掛けシーリング対応ライトを取り付けよう!
・引掛けシーリング対応ライトの取り付けには取り付け場所に「引掛けシーリング」と呼ばれる取り付け器具が必要となる。引掛けシーリングには「シーリング」と「ローゼット」の2種類があり、耐荷重により区別されている。
・引掛けシーリングのない場所へ引掛けシーリング対応ライトを取り付ける場合は配線工事が必要となり、工事には「電気工事士」の資格が必要なので専門業者へ依頼しなければならない。
・シーリングライトの取り付けは引掛けシーリングに照明器具本体のシーリングアダプターを接続する。アダプターとライト部分が別になっている場合はコネクターで接続する。
・引掛けシーリングが設置できない場所には、別売りの取り付けアダプターを使用することで取り付けが可能になったり、引掛けシーリングの規格が合わない場合は増改アダプターで取り付けられる場合もある。
照明器具はお部屋の雰囲気を決めるうえで重要なインテリアです。様々な場所に取り付けが可能な引掛けシーリング対応ライトを活用することで、自分に合った照明を選び、お部屋のデザイン変更にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。きっと新しい発見が生まれると思います。