リフォーム内容に壁を作る作業が含まれている場合があります。ここでは、リフォームで壁を作る理由や必要となる費用の目安を紹介するので、参考にしてください。
リフォームで壁を作る理由
リフォームで壁を作る理由はいくつかあり、壁を作ることで住みやすくなったり、便利になることも多いです。次に、リフォームで壁を作る理由や目的を紹介します。
子供が増えた
子供が増えたり成長したことで壁を作るリフォームを行うことが多いです。子供が小さい場合は子供部屋の必要性は低いですが、成長し、思春期を迎えると、子供部屋が求められます。そのため、夫婦二人だけで新築を建てる際に将来できる子供のための部屋を作っておくようにしましょう。
しかし、将来何人の子供ができるか分からないため、子供の数が多くなればそれだけ部屋も必要になり、子供部屋が足りないのであれば部屋に壁を作り二つの部屋になるようにリフォームすることもあります。中古物件であれば、部屋が足りない可能性も出てくるので、住み始める前に壁を作るリフォームをして家族それぞれの部屋を確保できるようにしましょう。
間取りを変えたい
住みにくさを感じた時に間取りを変更することがあり、その際に壁を作る作業が含まれている場合もあります。壁を作ることで間取りを少し変えることができますが、大幅に間取りを変更するとなると壁を壊して間取りを変え、壁を作るようになります。
光熱費を抑えたい
壁を作ることで光熱費をある程度抑えることが期待できます。例えば広いリビングに壁を作り、リビングの面積を減らし、新しい部屋を作るようにすることで、エアコンなどの電気代を抑えることが可能になります。ただし、家族がたくさんいる場合や小さな子供がいる場合にリビングを狭くしてしまうことは過ごしにくさや窮屈感を感じてしまう原因になるため、過ごしやすさを取るか光熱費を抑える方を取るかで壁を作るリフォームをするか決めましょう。
リフォームで壁を作る際の費用
リフォームで壁を作るとなると当然費用がかかってきます。壁を作ると言ってもリフォームの内容によって、費用にも違いが出てしまうことが多いです。基本的にリフォーム作業が始まる前に見積もりを出してもらうことができるため、見積額を確認してから作業を始めてもらうかもう一度計画を練り直すか判断するようにしましょう。次に、あくまでも目安ですが、壁を作るリフォームをする際に必要となる費用を紹介していきます。
壁だけを作る場合
壁を作るリフォームで壁以外を作らないのであれば、15万円程度に収められる場合が多いです。しかし、壁だけを作るリフォームとなると元々ある一つの部屋にドアや窓・電気配線などの設備を整える必要があります。新築を建てる時から将来子供が増え、壁を作るリフォームをすることを前提として計画する必要がありますが、中々新築を建てる際にそこまで考えることは少ないのではないでしょうか。
そのため、壁だけを作るリフォームよりも下記に紹介する壁以外の作業が含まれるリフォームになる場合の方が多いです。
そのほかの作業が必要な場合
一つの部屋を二つの部屋にするために壁だけを作れば良いと考えている人もいるのではないでしょうか。片方の部屋を物置など使用する頻度が多くない目的の部屋にするのであれば、上記で紹介した壁だけを作るリフォームで問題ない場合が多いですが、それぞれの部屋を家族が使うようにするためには壁だけを作るだけではいけません。
その理由は元々は一つの部屋であったため、出入りするドアやエアコンが一つである場合が多く、照明も中央につけられていることが一般的であり、壁だけのリフォームでは片方の部屋にエアコンやドアがない状態となってしまいます。そのため、壁を作ると同時にドアをそれぞれ設置したり、エアコンもつけなければならないため、壁の設置費用のほかに40~50万円必要となる可能性があります。
リフォームで壁を作る際の注意点
リフォームで壁を作る際にはいくつかの注意点を把握しておく必要があります。家全体に関わって来てしまう場合もあるため、下記に紹介する注意点を参考にしながらリフォームの計画を練るようにしましょう。
防音性の有無
リフォームで壁を作る際にそれぞれの部屋を家族が個人で使用する場合、壁に防音性が備わっていないといくら自室を手に入れてもリラックスできない場合もあります。また、外に音が漏れないようにしたいのであれば、壁だけではなく、窓も防音性の優れている物に取り換えなければならないため、費用がかさんでしまいます。しかし、普通に生活しているのであれば、窓まで防音にする必要性は低いです。
例えば、完全に防音室を作りたいのであれば壁はもちろんですが、床や天井、窓も防音用にしなければならず、高額の金額になりがちです。
耐火性の有無
壁を作るリフォームをするのであれば、耐火性に優れているかどうかを確認するようにしましょう。耐火性に優れている素材が使用されている壁であれば、万が一火災が発生してしまっても延焼を抑えることができ、火災の被害を最小限にすることが期待できます。しかし、新しく作った壁だけ耐火性に優れていても火災が発生したときに抑止力にはならないため、予算に余裕があるのであれば、既存の壁や天井なども耐火性に優れている素材に変えてみてはいかがでしょうか。
DIYはしないようにする
最近DIYが人気となっており、人によっては自分でリフォームをしてしまう人もいます。もちろん、正しい知識とスキルが身についている人であれば個人でリフォーム作業をしても問題ありませんが、DIYをしている人の中には独学でさまざまな物を作っている人もいます。それでもちょっとした家具やインテリアなどであれば問題ありませんが、壁を作るとなると無知識で作ることは非常に危険です。
例えば、既存の壁を壊し、違う場所に新たな壁を作りたいと思っても、既存の壁には天井などを支える役割もあるため、勝手に取り外してしまうと耐震性などの性能が低下してしまいます。
マンションの場合はできない場合もある
リフォームをする際に壁を作ることもできますが、マンションの場合はできない可能性があります。例えば、賃貸マンションであればほぼ壁を作るリフォームをすることはできません。その理由は賃貸の場合はあくまでも借りている状態であり、オーナーの持ちものだからです。そのため、勝手に壁を作るリフォームだけではなく、リフォーム自体出来ない場合が多いです。ただし、あまりに汚い床や壁の劣化が激しい場合はオーナーに相談してみましょう。また、戸建ての場合も借家であればリフォームできない場合があります。
窓やドアを作る必要が出てくる
上記でも一部紹介しましたが、壁を作るリフォームをすると、壁以外にも窓やドアを作らなければならない場合が多いです。窓がなければ暗く、換気もできないので、湿気やすいです。また、元々一つの部屋であったのであれば、ドアを作らなければ入口がありません。
リフォームで壁を作る費用を抑える方法
壁を作りたいときに少しでも費用を抑えたいと考える人もいるのではないでしょうか。次に紹介する方法は実際に壁を作るわけではありませんが、壁と同じような効果を得ることができます。
家具を利用する
高さのある家具であれば、視界を遮ることができるので、壁と似たような役割を果たしてくれます。背の高い家具といえばタンスや本棚になりますが、地震などで倒れないように対策するようにしましょう。
ふすまやカーテンを利用する
ふすまやカーテンを利用することでも視界を遮ることができます。最も簡単な方法であり、DIYで作ることもできます。また、気軽に隣の部屋に行き来することができますが、音などが漏れるため、個室感は薄れてしまいます。
まとめ
さまざまな理由から壁を作りたいと考えている人もいるのではないでしょうか。リフォームで壁を作ることはできますが、どの程度費用が必要になるのかや注意点も把握するようにしましょう。