舞台などでスポットライトを使っている光景を見たことがある方は多いと思います。しかし、舞台照明で使われるスポットライトは、なかなか間近で見る機会がなく馴染みがないものだと思います。
普段何気なく見ていた音楽番組も、照明の演出に注目して舞台を見てみると、照明が作り上げる空間の素晴らしさを実感できるはずです。
スポットライトは舞台上でどんな効果があるのでしょうか。スポットライトの役割と魅力について説明します。
アシメントリー 真鍮メッキ6灯ペンダントライト GCH002-6 引掛シーリング
まっすぐなアームのみを組み合わせて、複数のランプを取り付けた多灯ペンダントライト。6灯ペンダントライトにありがちなゴチャゴチャとした装飾過多さはなく、スッキリとしたシンプルな照明です。支柱から左右にまっすぐに伸びたアームはあえて長さを均等にせずに短いアームと長いアームを組み合わせたものを交互に3本重ね、お互いのアームを支え合うようにバランスを考慮した新しい形。左右対称にならないところがポイントで、他にはない珍しくユニークな形を表現しました。
目次
スポットライトはステージの上で。舞台照明は、演劇でも音楽でも、とても効果的な表現をする
舞台上でのスポットライトは、ただ明るさを確保するために使われているだけではありません。舞台やアーティストのライブでは、スポットライトによる演出がとても大切な役割を果たします。きれいな色の光を使った舞台演出は、現実を忘れてしまうほどに、その舞台の世界観に入り込んでしまうこともあります。
演劇や音楽で、スポットライトはどんな役割をするのでしょうか?
演劇でのスポットライトの演出効果
演劇では役者やセットにスポットライトを当てることで、見ている人の注目を集めることができます。またスポットライトで照らすことで役者の顔がしっかり見えるので、感情表情が見ている人に伝わりやすくなります。役者の感情に合わせて照明の色や明るさを変えることで、役者の表現を引き立てる効果も期待できます。
演劇では、舞台上で季節や1日の時間の流れ、天気などを、見ている人に感じてもらえるような照明演出が必要になります。例えば夕暮れの設定の時はオレンジ色のスポットライトを当てたり、森の中であれば緑色、空や海は水色など、照明の色で舞台の印象を作り上げることができます。一旦照明を落として真っ暗にし次の場面へと転換する暗転という演出は、場面の切り替えをスムーズにする効果もあります。
音楽とスポットライトの光による演出は圧巻!
アーティストのライブでも、スポットライトによる演出はとても重要です。ライブではメインステージの上だけでなく、客席の間を通る通路や、ムービングステージ、空中などでパフォーマンスすることもあります。なのでライブではスポットライトは1箇所を照らすのではなく、アーティストの動きや演出に合わせた演出が必要になる場合があります。可動式のスポットライトは角度を変えて照射位置を変えられるので、動きのある照明演出ができます。
上からだけでなく、ステージ上や横側などから可動式のスポットライトで照らすととても動きのある照明演出ができます。
ライブでは、曲調に合わせた照明の演出が大切です。アップテンポな曲なのに静かな照明だったり、静かな曲なのに動きの多い照明演出だと、曲の雰囲気が聞いている人に伝わりにくいですよね。スポットライトの当て方や動かし方によって、曲のイメージが変わってきてしまいます。スポットライトによる照明の演出は、ライブやコンサートなどの音楽の舞台を盛り上げるために欠かせないものです。
照明による演出があるからこそ、観客は視覚と聴覚から音楽を感じで気持ちを昂らせ、アーティストと観客が一体となることができるのではないでしょうか。
ダンスの舞台にもスポットライトを!ソロによく使われる照明
ダンスの舞台でも、照明による演出でパフォーマンスの印象が変わります。照明とダンスのイメージが合っていないと、せっかくのパフォーマンスが台無しになってしまいますよね。
スポットライトはダンスの舞台で、どのような役割をしているのでしょうか。
スポットライトはダンスの表現力を際立てる
ダンスはセリフがなく、体の動きや表情だけでパフォーマンスをするため、高い表現力が問われます。ダンスの中には、バレエやフラダンス、コンテンポラリーダンス、ヒップホップなどジャンルはたくさんあり、優雅なものから激しいもの、躍動感があるものなど、印象はだいぶ違います。
ダンサーのパフォーマンスをより際立たせるために、スポットライトの色や当て方など照明による演出はとても大切です。
なので、ダンサーが表現したいイメージをしっかり理解して演出を考える必要があります。
ダンスと照明のイメージがぴったり合った時、最高のパフォーマンスが叶えられます。
ソロのダンスで使われる照明とは?
ソロのダンスでは、観客の視線をそこにだけ集めるように、ピンスポットライトというものがよく使われます。ピンスポットライトは、特定の人や場所だけを照射することができます。また、ダンサーがステージの端から端まで移動したとしても、ピンスポットライトであれば動きを追ってダンサーを捉えることができます。ピンスポットライトは手動操作のため、照明スタッフは本番中に気を抜くことはできません。
照明スタッフは光で舞台を演出する、とても重要な役割をしています。
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お店やご自宅のダイニングテーブル上などに複数台設置しておしゃれな空間にします。球状のグローブくっついたタイプと合わせて設置するとさらに素敵な空間になります。
テレビスタジオでも舞台照明としてスポットライトは使われる
テレビスタジオは外部からの光が入らないように作られているため、スポットライトなどの照明は番組撮影において必要不可欠です。テレビスタジオの天井にはビックリするほどたくさんのスポットライトが取り付けられていていて、色々な方向から照らすことが出来ます。
テレビスタジオにもスポットライトは必要不可欠
テレビスタジオのスポットライトは天井にLED照明器具専用バトンというものにスポットライトが何個か取り付けられていて、操作することで昇降することができます。
バラエティ番組だと出演者の方がたくさんいて、いろんな方向からスポットライトで照らしているため、リハーサルの際には出演者に影ができたりしないかをモニターで入念に確認する必要があります。
スポットライトで音楽番組の舞台を演出
音楽番組などでは映像による演出はもちろんですが、照明の色や動かし方でもステージの印象が変わります。1つの音楽番組でたくさんのアーティストが出演する場合、同じステージなのに照明の演出で全く別の場所のように感じることはありませんか?暗闇にスポットライトを当てるだけの演出や、可動式のスポットライトで様々な色の光を動かす演出、スポットライトを点滅させる演出でステージの雰囲気は全く違うものになります。
テレビを見ている視聴者にも曲のイメージを伝えることができる照明の技術は、本当に素晴らしいものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
舞台照明で使われるスポットライトの役割について紹介しました。
照明はただ「照らすもの」で、暗い時に明るさを確保するために使うものだと思っていませんでしたか?舞台照明は、演劇やライブ、ダンスなどの舞台では、パフォーマンスをよりよく「魅せる」ために欠かせないものです。
舞台は照明によって、どんな雰囲気にも変化させることができます。盛り上げる演出も静かな演出も、演技やパフォーマンスに合わせて演出できる照明技術は、本当に素晴らしいものです。
今度演劇やライブなどに行く機会がありましたら、是非舞台照明にも目を向けてみてください。照明の演出がどれだけパフォーマンスを引き立たせているのか実感できるはずです。
舞台照明・スポットライトの魅力にきっと気がつくのではないでしょうか。