「家を建てたい!」と考えた時、一番気になるのは予算だと思います。ここでは新築を建てた時に必要となる「カーテン費用」についてご紹介します。新築で家を建てる際には家の建築費用の他にも様々な設備が必要となるためそれぞれの費用も考えておく必要があります。事前に相場を理解して新築購入の際に「予算オーバー」となることを防ぎましょう。
目次
新築物件のカーテンにかかる費用の相場は?
まず、結論として一般的なカーテンの相場からご紹介していきます。
新築カーテンの相場は「30万円~」
新築住宅にカーテンをつける場合、窓のすべてに用意する必要があり、平均的な住宅で4LDKで10箇所と考えるとオーダーカーテンで30万円~というのが相場です。カーテンには大きさやグレード、カーテンレールの種類によって価格に差があり、品物によっては100万円オーバーとなる場合もありますので最低ラインで30万円と考えておきましょう。この他採寸や取り付けの出張費用がかかる場合もあります。
カーテンの購入方法は?
カーテンの購入には大きく分けて3つの方法があります。
■ハウスメーカー・工務店に依頼
カーテンの購入方法として最もスムーズな方法は施工業者を通して注文することです。ハウスメーカーや工務店は提携するカーテン販売業者をもっているので自分で業者を探す必要がなく、建築工事と一緒にカーテンレールの取り付けも行ってくれるので新築の引き渡しの際にはすでにカーテンが取り付けられている状態となります。
しかし、ハウスメーカーや工務店への紹介マージンが発生しその分が価格に上乗せされる場合もあり、他の購入方法より割高になる恐れもあります。また、業者を選ぶことができないので自分の理想に合った柄や素材、デザインを選べないというデメリットもあるので注意が必要です。
■カーテン専門店に依頼
自分でカーテンの販売業者を探し、依頼する方法もあります。実店舗に行って注文する他にオンラインショップを利用することもでき、指定した日に納品してくれます。
専門店に直接依頼するメリットとしては選べる種類が豊富なことと、施工業者を通さないためその分割安に購入することができる点です。ただし、サイズを自分で測る必要があったり、カーテンレールを別で手配する必要があることもありますので注意しましょう。
■量販店の既成品を購入する
ホームセンターや量販店で販売されている既製品のカーテンを購入し、自分で取り付ける方法もあります。カーテンレールの取り付けも含めてすべて自分で行う必要がありますが一番安く取り付けることができます。
既製品は窓のサイズにピッタリ合うものが見つからなかったり、カーテンレールの取り付けは壁に穴を開ける必要がある為、知識と技術が必要になります。自信がない場合は避けた方が良いでしょう。
何故新築物件だとカーテンにかかる費用が高くなるのか?
新築でカーテンを購入する際に「高いな…」と感じる人は多いと思います。その理由はハウスメーカーへのマージンの他にカーテン以外の費用もかかっていたり、高額な品物を勧められたりしているからです。
カーテン代以外の費用が含まれるから
カーテンの見積もりには、商品代の他に次のような費用が計上されている場合があります。
・カーテンレール
・カーテンフック(房掛け)
・取り付け費用
・出張費
・見積もり費用
この中で採寸や取り付けなどの人件費が含まれる費用の割合が高くなります。専門の技術が必要となる部分に経費がかかるのはしかたないことかもしれません。また、吹き抜け窓のような手の届かない場所への取り付けは足場の設置費などもかかることがありますので覚えておきましょう。
高額なオーダーカーテンを勧められている
カーテンの価格は既製品の安価なものからオーダーカーテンというその窓のために作られるものまで幅広く存在し、ハウスメーカーでは高額な高級カーテンをおすすめしていることも多くあります。もちろん高級なオーダーカーテンは素材や縫製などこだわって作られており、価値のあるものですが、家中のカーテンを高級カーテンにする必要があるでしょうか。この点も考える必要があるでしょう。
なるべくコストを抑えてカーテンを取り付けるには?
ではカーテンをできるだけ低コストで購入するにはどうしたら良いでしょうか。
自分でできる作業は自分で行う
購入から取り付けまで、自分でできることは自分で行うことが費用を抑える最大のポイントとなります。自分でカーテンを取り付ける際に気をつけることは、カーテンのサイズ計測とカーテンレールの取り付けです。
・カーテンサイズの測り方
カーテンのサイズを測る際はカーテンレールを基準として測ります。幅はカーテンレールの端についている固定されているランナーから測り、レールの長さより5%~10%長めにしておきましょう。(カーテンのヒダの数や、ヒダの形状によって差があります。)
丈の長さはカーテンレールから測り、床上1㎝~2㎝くらいがベストです。丈が短すぎるとカーテンと床の隙間から日差しが差し込んだり、見た目のバランスも良くないので注意が必要です。また、ドレープカーテンとレースカーテンを2重に取り付ける場合は、ドレープカーテンを閉めた時にレースカーテンの裾が出ないようにレースカーテンを1㎝ほど短くしましょう。
・カーテンレールの取り付け
カーテンレールには「正面付き」と「天井付き」の2種類があり、正面付きはカーテンを付けるとレールが隠れ見えなくなり、正面付きはカーテンレールが見える取り付けとなります。正面付きは装飾のあるレールに使われることが多くなります。
カーテンは大きな窓になるほど重くなりレールにもかなりの負荷がかかりますので、壁への取り付けはしっかり固定できる場所にビス止めしなくてはなりません。壁に穴を開ける作業となりますので慎重に行いましょう。
カーテンに求める優先順位を決めておく
カーテンはデザインを重視したもの、遮光性や防炎性の高いものなど色々な種類があります。その場所に必要な要素は何かを理解したうえで優先順位を決めておきましょう。また、リビングにはオーダーカーテンを取り付け、2階や、寝室などは遮光性重視の既製品を利用するなど、費用を抑えるポイントを決めておくのも良いと思います。
本当に全部屋にカーテンが必要か考える
基本的にはすべての窓にカーテンを付けた状態を考えますが、本当に全部の部屋に必要なのか考えてみるのも良いでしょう。場所によってはカーテンの必要のない窓があるかもしれません。窓にカーテンをつける理由は「光を遮ること」「外部からの視線を遮ること」が大きな理由となります。この必要がない部屋は「カーテンなし」を選択しても良いでしょう。
また、厚手のドレープカーテンとレースカーテンをセットとして考えている方もいるかもしれませんが1枚で良いこともあります。レースカーテンが必要ないと思える場所はドレープカーテンのみという選択肢もあります。
【まとめ】新築住宅のカーテン購入はアイデア次第で費用を抑えることも!
カーテンの価格は利用する業者や方法、品物の品質によって大きく変わってきます。失敗なく便利に取り付けるか、費用を抑えてできるだけ自分で取り付けるかを考えて自分に合った方法を選んで下さい。