現在カフェで働きながら、「いつかはカフェを開業したい」という目標を持っている方も多いと思います。
しかし、自分で開業するなんて難しそう…お金がないけどどうしたらいいの?…と、初めて開業する方には少しハードルが高いかもしれません。
カフェの開業は決して簡単なことではありませんが、やらなければいけないことをリストアップし1つずつクリアしていけば、カフェの開業も実現可能です!
いつかカフェを開業するために、最後まで読んで少しずつ準備を始めていきましょう。
目次
【カフェ開業のステップ①】どんなカフェにしたいか考える
カフェを開業したいと思っているなら、お店のコンセプトは明確にしておきましょう。
どんな雰囲気のお店にしたい?
一口にカフェといっても、お店によって雰囲気は全然違いますよね。ナチュラルでリラックスできる雰囲気のお店や、ハワイアンカフェのような明るいお店など、お店の雰囲気は決めておきましょう。
ターゲットの客層は?
どんな客層をターゲットにするかで、提供するメニューも変わってきます。
会社員をターゲットにするなら出勤前にモーニングを食べられるように朝からオープンするのも1つの手です。また、学生をターゲットにしたいならカジュアルな雰囲気で気軽に入ることができるお店にしたりと、客層を絞ることでお店の雰囲気作りやメニュー作りにも役立ちます。
どんなメニューを提供したい?
どんなにお店の雰囲気がよくても、提供される飲み物や料理が美味しくなかったら、「また来たい」とは思いませんよね。
なので、どんなメニューを提供するかはとても大切です。また、このお店でしか飲めない、食べられないという特別なメニューがあると、リピーター客を掴みやすくなります。
【カフェ開業のステップ②】必要の資格
カフェの開業には「食品衛生責任者」と「防火責任者」の2つの資格が必須になります。
食品衛生責任者の資格を取るには?
保健所や都道府県の食品衛生協会で講習を受ける必要があります。講習の日は決められているので、事前に確認しましょう。
学ぶ科目は、公衆衛生学、食品衛生学、衛生法規です。受講後に簡単なテストがある地域もありますが、1日講習を受ければ受講証明書を取得できます。
防火管理者の資格を取るには?
防火管理者の講習は、都道府県知事や市町村の消防長、総務大臣当落講習機関で受講することができます。講習を受けて試験に合格しないと、取得することはできませんので、勉強が必要になります。
【カフェ開業のステップ③】必要な届出
カフェの開業をするにあたって、必要な届出は以下の3つです。
飲食店営業許可申請
飲食店営業許可は保健所に申請します。お店の設備や構造が法律で定められている条件を満たす必要があります。チェック項目がたくさんあるので、事前に確認しておきましょう。
申請には営業施設の見取り図など必要なものがあるので、保健所に問い合わせておきましょう。
防火管理者選任届
所轄消防署に防火管理者講習修了証と防火管理者選任届出書(地方自治体によってはホームページからダウンロード可)を届ける必要があります。
開業等届出書
開業する場合は所轄の税務署に開業等届出書を提出しましょう。個人事業主として税金を納めることになるので、確定申告が必要になります。
【カフェ開業のステップ④】カフェを開業する物件探し
どこにお店を出すかは重要なポイントです。
立地はどうか?
食事をゆっくり楽しめるカフェだと回転率は落ちます。その場合、郊外で駐車場を確保できる場所がオススメです。ドリンク提供をメインにしたカフェだと回転率は上がります。その場合は人通りの多い場所がオススメです。
またお店の近くに競合店がないかも調べておきましょう。
家賃は高すぎない?
気に入った物件が見つかると、つい契約してしまいたくなると思います。しかし、家賃が高すぎるとこれから先の支払いが大変になります。
家賃は売上の10%以下が理想ですので、月の売り上げの目標は立てておきましょう。
【カフェ開業のステップ⑤】カフェ開業のための資金調達
カフェの開業にあたっては開業資金と運転資金が必要になります。全体の3分の1は自己資金で賄えるのが理想です。
開業資金
開業資金には物件の契約にかかる費用や内装工事費、厨房費用などがあります。物件を契約したら、早めに設計に取り掛かりましょう。
内装工事費には設計費や材料費、家具、インテリア費用が含まれています。
厨房費用はどんなメニューを出すかでだいぶ変わります。コーヒーメーカーやソフトクリームを作る機会、オープンなどが必要な場合はコストがかかるので、計画的な資金計画を立てましょう。
運転資金
運転資金は経営が軌道に乗るまでに寄せておきたい資金のことです。家賃10ヶ月分ほどを目安に寄せておきましょう。
資金の調達の仕方
開業資金や運転資金を全額自己資金でまかなうのは難しいことです。
日本政策金融公庫の新創業融資制度は、銀行より融資が受けやすくなっています。金利も他と比べて低めなので、活用してみましょう。
【カフェ開業のステップ⑥】カフェ開業メニューや価格設定
カフェで1番大切なのはメニュー開発です。日頃から色々なお店を食べ歩いたりして、メニュー開発のヒントを見つけましょう。
メニューを決める
味が美味しいのはもちろんですが、お店独自の工夫も大切です。写真映えするような盛り付けにしてみるのもいいでしょう。
メニュー名も「ふわふわ」や「とろとろ」などと擬音を加えると、お客様の興味を惹くことができます。
価格を決める
一般的には飲食店の原価率は30%くらいです。カフェはドリンクの方の需要が高いので、20〜25%を意識しましょう。
【カフェ開業のステップ⑦】従業員の募集
従業員を募集する場合は、教育期間も含めて早めに募集をかけましょう。接客態度が悪いと、リピーター客も掴めません。
また、制服の準備なども必要です。
【カフェ開業のステップ⑧】販促活動
開店の準備がある程度整ってきたら、販促活動が必要になります。
webサイトを開設したり、Instagramを使って事前に告知しておきましょう。また地元のフリーペーパーなどに掲載してもらったり、プレオープンしてみるのもオススメです。
【カフェ開業のステップ⑨】会計も大切
オープンの準備に専念していると忘れがちですが、会計もしっかり管理しなければなりません。
レジの導入
レジを導入する場合は、スマレジやエアレジなどのPOSの導入がオススメです。
来店客数や日々の売上、何が売れているかの分析にも便利です。
税理士を探す
個人事業としてカフェを開業する場合、確定申告が必要になります。日々の会計をしっかりしていないと、確定申告は大変な作業です。
税理士と契約すると、確定申告や節税対策などを教えてくれるので、心強い味方になります。
まとめ
カフェの開業は資格や届出、物件探しや資金調達など、やらなければいけないことがたくさんあります。
開業したいと思ったら、開業時期を決めてメニュー開発やお店のテイストなどを考えておきましょう。具体的にオープン日が決まったら、従業員の確保や販促活動も大切です。
カフェを開業するとなると個々事業主になりますので、確定申告が必要です。日々の会計をしっかり管理し、分析できる税理士探しも検討してみましょう。
やらなければいけないことを1つ1つリストアップして、コツコツと準備を進めてきましょう。