シーリングライトをledにしたら電気代は安くなる？使い方別徹底検証

家を建てる時や照明器具を新しく変える時、お部屋のシーリングライトをledにするというご家庭はとても増えていますね。

「ledにしたら電気代は安くなる」という理由でシーリングライトのledを選ぶ方も多いと思いますが、では実際にどのくらい電気代が安くなるのかは知っていますか？

そこで今回は、お部屋のシーリングライトをledに変えることで電気代がどのくらいかわるのか、 選ぶ時のポイントを交えつつまとめてみたいと思います。

今後、新しくシーリングライトを選ぶ時の参考になれば嬉しいです。

部屋のシーリングライトをledにしたら電気代はどのくらい安くなる？

部屋のシーリングライトを蛍光灯からledに変えた場合、電気代はいったいどのくらい安くなるのでしょうか？
リビングにキッチン、寝室などの全ての部屋の電気をledに変えた時、実際にはどのくらい電気代が安くなるのか、おうちの間取り別にみていきましょう。
今回の計測には
・リビングの電気は1日に9時間使用
・その他の部屋の電気は朝と夜だけの6時間使用
・蛍光灯（6～10畳）の消費電力は1時間当たり74W
・led（～8畳）の消費電力は1時間当たり26.8W/h
・led（～10畳）の消費電力は1時間当たり30.6W/h
・電気料金は1時間当たり27円
全てこの条件をもとに計算していきます。

シーリングライトをledにした時の電気代①2LDKの場合

リビングとダイニング、居室が2部屋の合計4部屋分のシーリングライトを蛍光灯からledに変えた場合を見てみましょう。

リビングのシーリングライトは8~10畳用、その他の部屋のシーリングライトは6~8畳用を使用していたとすると、
蛍光灯：約1,260円/1か月
led：約490円/1か月
led の方が1か月で約770円、1年間だと9,240円のお得になります。年間で約10,000円の違いは大きいですね。

シーリングライトをledにした時の電気代②3LDKの場合

次にリビングとダイニング、居室が3部屋の合計5部屋分のシーリングライトを蛍光灯からledに変えた場合を見てみましょう。
蛍光灯：約1620円/1か月
led：約620円/1か月
led の方が1か月で約1000円、のお得になります。1年間だと12,000円のお得になります。12,000円あれば、家族で近場のレジャーが楽しめますね。

シーリングライトをledにした時の電気代③4LDKの場合

今度はリビングとダイニング、居室が4部屋の合計6部屋分のシーリングライトを蛍光灯からledに変えた場合を見てみましょう。
蛍光灯：約2,000円/1か月
led：約750円/1か月
led の方が1か月で約1,250円、1年間だと15,000円のお得になります。15,000円あれば、家族4人で年末においしいものが食べに行けそうですね。

シーリングライトをledに変える時の電気代以外のメリットは？

お部屋のシーリング ライトをledに変えると電気代が安くなる、ということはわかりましたが、もっと他にも良いことがあれば嬉しいですね。
今度は蛍光灯からledに変えた場合の電気代以外のメリットをご紹介していきます。

ledなら電球交換の手間が省けてお得

ledのライトは電気代が安い以外にも寿命が長い、というメリットもあります。
蛍光灯タイプのシーリングライトの場合、一般的な寿命は6,000～16,000時間と言われています。
その一方、ledタイプのシーリングライトの場合はというと、なんと40,000時間と蛍光灯タイプの3～6倍程度の寿命があります。
寿命40,000時間のledライトを毎日10時間使ったとすると、40,000時間÷10時間÷365日＝10.96年
約11年もledライトの交換が不要、ということになりますね。
またledタイプのシーリングライトは、器具自体の寿命が10年程度の物が多いため、電球の交換のタイミング＝器具の交換時期、ということも覚えておきましょう。

部屋に合わせて色も雰囲気も選べるところもledのいいところ

市販されている蛍光灯の電球の色は
・電球色
・昼白色
・昼光色
の3種類から選ぶことが出来ました。
ledタイプのシーリングライトも、選べるのはこの3色なので色自体が増えたわけではありません。

しかし、ledタイプのシーリングライトの場合には、
・明るさを段階的に調整できる調光機能付きのシーリングライト
　（シーリングライトの本明るさをてあかるさを変更できる。）
・色自体を変化させることが出来る調色機能付きのシーリングライト
　（勉強や本を読むときには青みがかった昼光色、食事の時は温かみのある電球色、部屋を明るくしたい時には太陽の光に近い昼白色など、1つの電気で色を変えることが出来る。）
など、生活シーンに合わせて光りの色や強さを変えられるのでとても便利です。

ledにしたら電気はつけっぱなしがむしろお得!?

「また電気をつけっぱなしにして！」
「使い終わったら電気はすぐに消しなさい！」
皆さんも一度はお母さんにこう言われたり、自分の子供に言った経験があると思います。

電気をつけっぱなしにするとムダな電気代がかかってしまう、と思うのは一般的な考え方ですね。
しかし、短時間で電気をつけたり消したりを繰り返すことは、つけっぱなしでいるよりもむしろ電気代が高くなってしまいます。
電気を使っている時間で電気代が一番かかるのは電気をつける時。つまり、朝の忙しい時間、洗面所の電気を使う人ごとにつけたり消したりするよりも、最後の人が使い終わった時に消す方がお得ということです。

シーリングライトをledに変えたことで電気代も下がるわけですから、更に効率的な使い方が出来るように考えてみる、ということも大切ですね。

シーリングライトをledにする時に電気代以外で気になるところは？

シーリングライトを蛍光灯タイプからledに交換することで、電気代は安くなって使い勝手も良くなってお得な事ばかり！と思ってしまいますが、必ずしも良い事ばかりというわけではありません。
次に、シーリングライトをledにする時に電気代以外で気になるところやデメリットをご紹介していきます。

本体代が意外と高いのが一番のデメリット

シーリングライトをledにする際、導入時の初期コストがかかってしまうというところが最大のデメリットと言えます。
従来の蛍光灯タイプのシーリングライトとledタイプのシーリングライトには値段に大きな違いがあります。
また、照明を蛍光灯からledに交換するということは、本体自体を買い換えなければいけませんね。
天井に配線器具が付いていれば自分で交換することも可能なのですが、ledに対応していないタイプの場合は業者に依頼して電気工事からやってもらわなければならなくなります。
新しい照明器具を購入する前に、まずは天井の配線器具のチェックをしておきましょう。

洗面所のシーリングライトをledにする時は要注意!?

シーリングライトをledにすると電気代もお得だし、交換も長い間しなくていい、というメリットがあるのですが、実は使う環境によっては「思っていたほど長く使えなかった」ということが起こってしまいます。

ledは熱や密閉状態にとても弱いものなので、ご家庭の場合はお風呂場や洗面所は特に注意が必要です。
お風呂場や洗面所は湿気が多く、密閉した状態にすることも出てきますね。Led照明は使用する際に熱を上手に逃がしてあげられないと劣化や故障の原因になってしまいます。

寿命が長いledタイプのシーリングライトでも使用環境には十分に注意しましょう。

高いところの照明にも注意が必要

新しく家を建てる時など、階段上の高いところの照明をledにする、というご家庭も多いですね。
数年間の交換が不要なのでとても便利なのですが、その一方で交換するときに高いところなので自分で交換ができない、という事態に陥る場合があります。

特に吹抜や階段上などのシーリングライトをledにする際には、自分で交換ができるかどうか、業者に頼む場合にはいくらくらいかかるのか、を気にした方が良いかもしれません。

まとめ　シーリングライトをledにした方が総合的にはお得

いかがでしたか？
メリットもデメリットもありますが、長い目で見ればシーリングライトをledに交換することで節約できる電気代はとても大きいです。
「そろそろ電気の交換かな・・・」と思った時には、ぜひledへの交換を検討してみてください。