ペンダントライトはデザインに凝ったものが多く、お部屋を一気におしゃれな空間に変えてくれます。しかし、買って取り付けてみてから「思っていたより暗い」という感想を持つ方も多いようです。
では、ペンダントライトが暗かった場合、どうしたらいいのでしょうか?
ペンダントライトが暗い…購入前に知っておくべきこと
ペンダントライトは形に凝ったおしゃれなデザインが人気です。
ネットや店頭で見て一目惚れして買ってしまったけど、実際取り付けてみると「なんか暗いな…」ということがよくあります。
では、購入前にどんなことに気をつければいいのでしょうか?
ペンダントライトの特徴
ペンダントライトとは、コードなどで天井から吊り下げられた照明のことです。
おしゃれなデザインのものが多いため、インテリアのアクセントとして取り付けるご家庭も増えてきています。
照明の位置がシーリングライトよりも低くなるため、広範囲を明るく照らすのには不向きで、照らしたいところだけを部分的に照らすことができる照明です。もともと部屋全体を照らすような照明ではないということを納得した上で購入しましょう。
白熱電球ではなくLED電球を選ぶ
白熱電球よりLED照明の方が、少ない電力で明るく照らすことができます。
白熱電球で使われる消費電力の単位はワット(W)ですが、LEDでは「◯◯W相当」という表記になっています。これはLEDの明るさを体感で白熱電球の明るさに置き換えて現したものです。
しかし、LEDの60W相当が白熱電球の60Wと同じ消費電力というわけではありません。
LEDは消費電力が白熱電球と比べて85%カットされているので、LEDの消費電力はそんなに気にする必要はありません。
白熱電球の場合は最大ワット数を超えたものを取り付けると発熱し、照明器具の変形や火災の原因になるので気をつけましょう。
LED電球の配光角度に注意
LED電球を選ぶ時に気をつけていただきたいのは配光角度です。
全方向タイプは電球の周り260度まで、広配光タイプは180度まで光を届けることができます。しかし下方向タイプの電球は、下方向130度と光の広がりが狭いため暗く感じてしまうことがあります。
ペンダントライトに明るさを求めるのであれば、全方向タイプか広配光タイプを選ぶことをおすすめします。
ペンダントライトが暗いと感じたら…おすすめのアイテム
より明るい電球を取り付けるためのアイテムやLED電球を紹介します!
変換ソケット
電球を購入する時に、口金E26とか口金E17という表示を見たことはありませんか?
口金E26とは電球のソケット部分の直径が26mm、口金E17は17mmという意味です。
サイズが違うと取り付けられないので、照明器具にあった口金を選ぶ必要があります。
口金E26の電球の方がより明るい電球を選ぶことができます。
照明器具の口金がE17で、口金E26の電球を取り付けたい場合は、変換ソケットというものを取り付けると、サイズの違う口金の電球を取り付けることができます。
しかしペンダントライトのデザインによっては、電球がはみ出してしまうなど、見た目に影響が出てしまうので気をつけましょう。
分岐ソケット
1つの口金に複数の電球を取り付けることができる、分岐ソケットというものがあります。これを照明器具に取り付けると、2又のものは2つ、3又のものは3つまで電球を取付けられます。
しかしシェードが小さいペンダントライトだと、何個もの電球を取り付けるスペースがない場合もありますので注意が必要です。
IKEAのTRADFRI調光キット
IKEAで販売されているTRADFRI調光キットには、電球とリモコンがセットで入っています。
この電球をIKEAのペンダントライトに取り付けると、リモコンで明るさや光の色合いを変えることができます。
明るさを変える機能を「調光機能」、光の色合いを変える機能を「調色機能」といいます。
この電球はリモコン操作で何段階にも調光することができます。
明るさMAXだと980lmもあるので、眩しいと感じるほどの明るさです。
しかし何度もいいますが、ペンダントライトは部屋全体を明るく照らすことはできませんので、明るいといってもその照射範囲のみです。
ダイニングテーブルだけを照らしたいなど、限られた範囲であれば十分な明るさです。
また光の色合いは、オレンジっぽい電球色、自然光に近い昼白色、その中間の温白色と3段階に調色できます。リラックスしたい時、作業する時など生活シーンに合わせて光の色を変えることができます。
こちらの電球はリモコンと電球をペアリングすることで、1つのリモコンにつき10個までの電球を同時に操作できます。対応していない照明もあるため、ご購入の際にご確認ください。
ペンダントライトが暗い…多灯使いでおしゃれな空間に
ペンダントライトはどうしても部屋全体を照らすことはできません。ペンダントライトだけでは明るさが不十分な時は、ペンダントライトを増やしたり、他の照明で明るさを補うのも一つの方法です。
ダクトレールに取り付けて個数を増やす
天井の配線器具にダクトレールというレールを取り付けると、複数のペンダントライトをレール上に取り付けることができます。
配線器具の耐荷重量範囲内であれば、レール上に数個取り付けて明るさを確保するという方法もあります。また小型のペンダントライトもありますので、1つだと暗いと感じる照明でも2、3個取り付けると、だいぶ明るくなります。
多灯使いで明るさもセンスもアップ
ペンダントライトだけでは明るさが足りないという時は、明かりが届かない場所に他の照明をプラスするという方法もあります。
例えばダイニングにペンダントライトを取り付けたけれど、壁側のデスクには光が届かないという場合は、デスクライトやスタンドライトで明かりをプラスします。
おしゃれなデスクライトやスタンドライトライトもたくさんあります!ペンダントライトと組み合わせて購入してみるのもいいかもしれません。
1つの空間に1種類の明かりである必要はありません。最近では多灯使いで、インテリアを作り上げるスタイルも人気です。
ペンダントライトを取り入れて、空間をセンスアップしてみましょう。
まとめ
ペンダントライトは暗いと感じる方もいらっしゃいます。
ペンダントライトはそもそも、空間全体を明るく照らす照明ではありません。限られた空間を明るく照らすための照明です。
そのため、部屋全体が暗いなと感じるのであれば、他の照明を取り入れる必要があります。
もし、電球そのものが暗いと感じるのであれば、LED電球の明るいものにしてみましょう。LED電球の「〇〇W相当」という表記は、消費電力ではなく、白熱電球の明るさと比較したものです。
LED電球は消費電力が白熱電球より85%もカットされているので、消費電力をそこまで気にしなくても明るい電球を取り付けることが可能です。
もし、それでも暗いと感じるのであれば「変換ソケット」を使ってより明るい電球を付けられるようにしたり、「分岐ソケット」を使って電球の個数を増やすこともできます。ただし寸法の制約があります。
IKEAのTRADFRI調光キットは、リモコンで明るさや光の色合いを調節できるLED電球で、手頃な価格で購入することができるのでおすすめです。※対応していない器具もございますので、ご注意ください。
全体を明るく照らすだけが照明の役割ではありません。ペンダントライトの良さを活かしつつ、足りない明るさは他の照明で補ってうまく明るさを調整しましょう。