レジナトマトを育てよう

LED水耕栽培の初心者でも比較的簡単に育てられ、観賞用にも食用にもなるミニトマト、それがレジナトマトです。
もちろん地植えにも適していますが、観賞用なら部屋に置きやすいLED水耕栽培がよいですよね。
この記事を見て、是非レジナトマトの栽培にチャレンジしてください。

レジナトマトとは?

レジナトマトは株式会社「サカタのタネ」が、1985年に農林水産省に品種登録をしたミニトマトです。
同省の詳細情報には、レジナトマトについて次のように記載されています。
この品種は、「シュガーランプ」に「タイニーティム」を交配して、選抜を重ねて育成した固定品種であり、鉢物用（観賞用）の早生品種である。

「シュガーランプ」は、世界的に有名なミニトマトの代表格で、「タイニーティム」は海外の「ドワーフトマト」のことです。
「タイニーティム」は、背丈が30cm～40cmと、とてもコンパクトなサイズのミニトマトです。
赤いトマトが実り、大きさは直径2.5cmくらいの可愛らしい実が沢山なります。

ドワーフトマト（Dwarf tomato）とは、背の低いトマトのことで、矮性トマトとも呼ばれます。
日本で栽培されているトマトの多くは、草丈が高くなります。
主枝を1本だけ残し、それをまっすぐに伸ばして育てます。
そのため、生長すればするほど草丈が高くなり、際限がありません。

ドワーフトマトの場合は、どんどん伸びることが無く、草丈の低い状態で栽培が終了します。
同じドワーフトマトであっても、草丈は様々です。
30ｃｍ以内というとても小さいものから、1メートル以内くらいのものまであります。

日本の代表的なドワーフトマトが、まさにレジナトマトです。
「レジナ（トマト）」の特長は、観賞・鉢栽培専用のミニトマト。草丈は15～20cmくらいで、支柱などの支えはいりません。赤橙色のかわいらしい実が鈴なりにたくさんつき、赤く熟して食べることもできます。

このようにレジナトマトは、観賞用として楽しめて、しかも沢山実がなって食べられるという、嬉しい特徴を備えています。
放任栽培・支柱が不要というように、地植えでも育てやすいレジナトマトをLED水耕栽培で育ててみましょう。

レジナトマトの育て方

トレーに水を張って、予め３㎝角程度に切ったスポンジを浸します。
スポンジには、カッターナイフで上部に予め切れ込みを入れておきます。
切れ込みの中にレジナトマトの種を2~3粒入れていきます。
冷暗所にトレイを移動し、発芽するまで待ちます。

レジナトマトの発芽率は80%と高いですが、発芽の適温が20℃～30℃となっています。
冬場は室内でも寒いので、LEDライトが付いた水耕栽培器で育てるのをおすすめします。
また、種まきにはピンセットを使って、種をスポンジに入れていくと楽です。

数日から1週間で発芽し、3週間程度で本葉が出てきます。
発芽したらトレーの水切れや感想に注意して、数日が経過したら冷暗所から明るい場所に移動させます。
低温では育ちが悪いので、温度管理は20℃を目安にしてください。

本葉2~3枚が出てきたら、水耕栽培容器に移します。
薄めの液肥を与えて、LED照明を点灯させれば、後は時々液肥の管理をするだけです。
LED照明の照射時間によりますが、2〜3ヶ月程度で花が咲き実がなって、鑑賞できます。
実が完熟するまで待ってから収穫すると、青臭さが無く美味しくいただけます。

レジナトマトのレシピ

ミニトマトは一般的なトマトより栄養価が高く、美白効果があると言われていて健康に良いリコピンも豊富です。
リコピン以外の成分、ビタミンやカリウム、そして食物繊維も多く含まれています。

ミニトマトは生でも美味しく食べられますが、火を通すことでリコピンの栄養価がアップし、体への吸収もだんぜん良くなります。
同時に、甘みやうま味も増してさらに美味しくいただけます。
一方で、トマトはカロリーが低く、しっかり食べてもとてもヘルシーなのです。

レシピ：ドライトマト

ドライトマトは、ミニトマトを切ってオーブンで乾燥させるだけなので、とっても簡単に作れます。

➀ミニトマトは洗ってへたを取り、キッチンペーパーで水分を取る。
②縦に半分に切り、切り口を下にしてキッチンペーパーの上に並べて10分放置する。
③120℃に予熱したオーブンに②を入れ、60分。
　その後、100℃に落として60分加熱する。（セミドライトマトになる）
　もっと乾かしたい方は、10分ずつ様子を見ながら加熱する。
④粗熱が取れたら乾燥剤を入れた瓶で保存する。

レシピ：ミニトマトのフリット

ミニトマトに衣をつけて、油でカリッとフリットにすれば、口の中でトマトの甘みがじゅわっと広がります。

➀ミニトマト（10個）はヘタを取らずに洗う。ボウルに＜衣＞の材料を混ぜ合わせ、水を加えて混ぜる。
②ミニトマトに＜衣＞をつけ、170℃の揚げ油でカリッと揚げ、塩を振る。

<衣>　小麦粉大さじ1
　　　片栗粉大さじ1
　　　ベーキングパウダー小さじ½
　　　バジル（ドライ）小さじ½
　　　揚げ油適量
　　　塩少々

レシピ：ミニトマトのアヒージョ

ガーリックの風味が食欲をそそり、そのままパンにのせても美味しくいただけます。

➀ミニトマト（15個前後）はヘタを取り、縦半分に切る。
②フライパンか小鍋にオリーブオイル 大さじ4、にんにく（みじん切り） 小さじ1を入れて弱火にかけ、にんにくの香りが立ったらミニトマトを入れる。
③火を強めてフライパンを揺すりながら全体にオイルをからめ、塩、オレガノ、バジルで味を調える。
④ミニトマトの皮にシワが寄ってきたら火を止め、お好みで彩りにパセリのみじん切りを振る。

レシピ：ミニトマトのグラタン

ミニトマトをコロコロとたっぷり並べた、食卓が華やぐ一品です。（4人）

下準備：玉ねぎを薄切りにする。ベーコンを細かく切っておく。
　　　　トマトの水煮缶は水を切っておく。
　　　　オーブンを２００度に温めておく。
➀フライパンにオリーブオイルを入れて、玉ねぎとベーコンを炒める
②①にトマトの水煮、ケチャップ、砂糖を入れて更に炒め、塩、こしょうで味を整える。
③②の粗熱をとり、冷めたところに溶いた卵を入れて軽く混ぜる。
④③を耐久皿に流し入れ、その上にプチトマトを並べる。
⑤オーブンに入れて２０分程焼く。
⑥焼けたところに、上から粉チーズをかける。

まとめ

レジナトマトはLED水耕栽培の初心者でも比較的育てやすく、とても育てやすいミニトマトです。
発芽してからは、液肥の管理と、LEDライトに苗がぶつかるようになったら、苗を切って高さ調整する必要があります。慣れてしまえば簡単です。

毎日育っていくのを見ながら、育ったら観賞用として楽しみ、最後に収穫して味わうことができるので、満足度も高い野菜です。
子供の食育にも適しているレジナトマトを、是非LED水耕栽培で育ててください。