ブラケットライトの「ブラケット」にはどのような意味があるかご存じでしょうか?今回はブラケット照明の「ブラケット」の意味と、ブラケット照明の種類や取付方法について解説をさせて頂きますのでご覧いただければと思います。
球状ランプΦ65mmが2灯ついた ブラケットライト MBK036W(B)-2
ミニマルな直径65mmの乳白フロストガラスにより、やわらかな灯りを発する「スフィアシリーズ」の壁面ブラケットライトです。
お好みに応じて縦横、どちらの向きにも設置していただけるので、居室空間にあかりのリズムが生まれます。
目次
ブラケットの意味とは?
さて、「ブラケット」の意味とは何なのでしょうか?ブラケットとは建築用語で「持ち送り」といって壁や柱などに取り付けて「庇(ひさし)」・「梁(はり)」・「棚」・「床」などの突出部分を支える横材のことを言い、装飾を兼ねたものが多いです。カーテンレールの止め金具もブラケットと呼びます。そして、壁などから腕木で持ち出した照明器具の事を「ブラケット照明」と呼び、部屋全体を照らすのではなく、リビングや吹き抜けの補助照明が必要な空間や廊下・階段・玄関ドア付近・勝手口などに用いられることが多く、個性的でアンティークな演出も可能な機種が多く、店舗照明にも使われています。
ブラケット照明(壁付照明)を取り付ける意味
では何故壁に照明器具を付ける必要があるのでしょうか?まず1つに天井がない場合、もしくは天井に器具の取り付けが難しい場合には壁面が有効だからです。住宅では外玄関の扉横や階段室、吹き抜けの空間に多く設置をされています。
次に床面ではなく、鉛直面の明るさを得たい場合、例えば浴室と洗面での顔面照度を必要とする鏡の照明に全般拡散配光のブラケットが鏡の横もしくは上に1~2灯付けます。これらの器具の多くが半球形や角、シリンダー、たらい形の乳白グローブ付きで柔らかな光が顔の表情を優しく見せます。
ブラケットも光源としてLEDに変わっている
ブラケット照明で使用する光源もLEDに変わってきています。住宅で使用されるLEDブラケットは5~10Wほどのパワーのものが多くて、白熱灯に換算すると30~60Wくらいの光束(明るさ)となります。ブラケットには取り付け位置の設定が重要であり、特に窓であったり扉の高さであったり、鏡や絵画の位置関係で取り付け高さが調整されます。
これは頭でイメージしたり勘を頼りにするのではなく、できれば簡単な実験に基づいて高さを決めると良いでしょう。ちょっとした寸法の誤差が空間の見え方に影響して時には日常の生活行為の邪魔になるからです。
【ブラケットの意味】ブラケットの種類について
さて、ブラケットにはどんな種類があるのでしょうか?電球そのままの形を活かしたシンプルなソケットだけの裸電球タイプは、LEDランプの配光で光り方が決まっています。上方向のみ照らすアップタイプは、光が直接視界に入らず、天井を高く見せる効果があります。下方向のみ照らすダウンタイプは直接照明を消してブラケットの灯りだけでも安心できて頼りになります。上下照らすアップダウンタイプは名前の通りアップタイプとダウンタイプ両方を兼ね備えています。遮光板に光を反射させ、光を抑制させるタイプなどの光の演出や遊び心を取り入れたデザイナーさんこだわりのスタイリッシュなデザインのブラケットが多数あります。
子供部屋にふさわしい動物やお花が付いたデザインもあります。アートや写真を照らす専用のピクチャーライトもあります。お部屋や廊下の壁のスペースにギャラリーのように好きな写真だったり、絵画などを飾り、美術館の真似をしてブラケットで照らしてみましょう。お子様が描いた絵を飾っても素敵で額に入れただけでも素敵に見えますが、ブラケットで照らしたらもっと素敵になります。
素材は、鉄、樹脂、和紙、木、ガラスなど様々な素材があります。ブラケットは種類が豊富であるのに、あまり重要でないと思われているため、新築やリフォームの時に選ぶことを忘れてしまいがちです。是非ブラケットもカーテンやソファのインテリアと同じようにしっかりと自分で選ぶようにしましょう。
ビンテージテイストのブラケットライト
落ち着きのある真鍮古美メッキとクリアガラスセードがポイント。ビンテージテイストのセードが、程よいヴィンテージ感を演出します。壁に設置するライトで、電気工事が必要です。
【ブラケットの意味】ブラケットを選ぶポイントは?
さて、ブラケットを選ぶポイントについて場所を交えながら解説します。まず「玄関」ですが、玄関はお客様をお迎えする場所です。そして家族が出入りする場所でもありますので、「おうちの顔」とも呼ばれる重要な場所となるので慎重に選んだほうが良さそうです。玄関のドアの色や床の色と合わせて玄関空間と調和のとれたブラケットを選びましょう。
ちょっと冒険をして奇抜な色を選んでもアクセントになります。ブラケットの写真を玄関の付けたい場所にマスキングテープなどで貼って確かめてみても良いでしょう。明るさは暗い外から家の中に入ったときに眩しいと感じないくらいが丁度良いです。
次に「階段や廊下」ですが、これはできるだけフラットになるタイプがおススメです。上り下りの時に光が邪魔にならないようなブラケットをお選びください。足元が暗いと感じられた時には足元灯をおすすめします。次に「リビング」です。どれを選んでも素敵な空間が演出できますが、光に遊びがある電気を付けた時の光り方で選びましょう。
器具と光が調和されたデザイン性があふれたブラケットには見ているだけでも幸せな気分になります。そして「寝室」リラックスするお部屋になるので、ブラケットの意匠のデザインより光のデザインで選びましょう。まずは電球が見えないタイプのブラケットをおすすめします。眠りにつく前は強い光を見ないようにしましょう。
次に調光機能が付いているブラケットをおすすめします。好みに合わせて光の調節もできますので大変便利でしょう。次に「屋外」ですが、屋外に取り付けるブラケットは防水・防塵性能が必要です。照明器具の防水性能・防塵性能は保護等級「IP」が決められており、この「IP」はIECによって定められている防水・防塵の保護規格となります。玄関ドアの外壁につける家の一番の顔になる部分のブラケットは照度センサーが付いているタイプがおすすめとなります。このセンサーは周囲が暗くなってしまうと点灯する機能がついているブラケットになります。
【ブラケットの意味】ブラケットライト(壁付照明)の取付方法
ブラケットにプラグが付いているタイプならばご自身で取り付けが可能です。ブラケットも少しずつ人気が出てきているのでプラグが付いているタイプも増えてきています。ブラケットにプラグがついていないタイプはご自分では取り付けが出来ませんのでご注意下さい。取り付けるときは必ずお近くの電気店や工務店に依頼をすると良いでしょう。配線が露出してもかまわないようであれば、コンセントにプラグを差し込むだけの工事不要なブラケットライトもあります。
まとめ
さて、ブラケットの意味は分かりましたでしょうか?ブラケットを取り入れることでアクセントができてとてもおしゃれな空間になったりスタイリッシュな空間になります。是非お気に入りのブラケットを見つけたら実際に手に入れて取り付けてみてはいかがでしょうか。