照明が部屋にもたらす効果はとても大きいです。インテリアにこだわるために、家具だけではなく照明にも注目している方が増えている時代ですが、照明は部屋ごとに適切な照明の種類や特徴が異なります。
今回は、より素敵で快適に過ごせる空間を作るために、各部屋に適切な照明の選び方をご紹介していくので、イメージチェンジをしたい空間の照明選びや新居の照明選びに参考にしてみてください。
目次
部屋ごとに照明を変える重要性
まずは、部屋ごとに照明の種類を変える重要性をお伝えしていきます。理由は、「各部屋で照明に求められる機能性が異なるから」です。万能に対応できる照明もあるかもしれませんが、細かい部分まで注目してみると、メインで使用している照明の他に補助照明があると、より快適な空間になる可能性が高まります。
もちろん、インテリアの観点から注目しても部屋によって、必要な光の明るさや色、デザインが異なるので、バランスを合わせるためにも1つ1つの部屋に合った照明を選ぶようにしましょう。
どんな部屋におすすめ?照明に使用される電球の特徴を徹底解説!主に使用されているLED照明との違いは?
照明の種類を解説する前に、照明に使用される電球について解説していきます。照明を購入するときは、必ずどの電球を使用しているのか確認することをおすすめします。電球によって、得ることのできる光の特徴やコストも左右されるので気を付けましょう。
LED電球
今や主流になっている電球が「LED電球」です。価格も高くなく、長い期間使用することができるため、コストパフォーマンスの高さからも多くの方が使用しています。大きな特徴は、消費電力が少なく、電気代の節約やエコにも繋がること。
また、LED電球を使用している照明のなかには、【調色機能】【調光機能】という、光の明るさや色を調節することのできる機能もあるため、その場の状況に合わせて適切な光を作ることができます。
白熱電球
昔から使われている電球で、現在商品として取り扱われていることは少なくなってきていますが、暖かみのある光が特徴の電球です。LED電球でも再現のできない優しい光で空間を照らしてくれます。
電球自体の価格が低く設定されておりますが、比較的消費電力が大きく、交換するスパンが短いことがデメリットとして挙げられてます。しかし、再現できない暖かい光で作る空間は素敵で、アンティークやレトロの雰囲気が好きな方におすすめの電球です。
蛍光灯
蛍光灯は、一般的な住宅の照明に使用されることは少なくなりましたが、白っぽい光で教室やオフィスなどでは、現在も活躍していることが多い電球です。白っぽい光なので、集中力をアップさせる効果があり、仕事を行い場所や教室などにおすすめです。
【部屋別】おすすめの使用方法や部屋ごとに求める照明の特徴を理解しよう
部屋ごとに、どんな照明の機能性が求められるのかを、特徴やポイントと共に解説していきます。おすすめの照明の種類も解説していくので、部屋の作りや家具の雰囲気と合わせながら、どんな照明が適切なのか、比較しながら選んでみましょう。
ダイニング
「ダイニング」は、食卓なので料理が美味しく見えるような照明がおすすめです。家族が同じ時間を過ごす空間だからこそ、おしゃれかつ過ごしやすい照明を選びましょう。
ダイニングは、キッチンと同じ空間に設計されているケースが多いので、注意点としてはキッチンとダイニングの光の色は揃えた方がバランスがとれ、空間の違和感もないのでおすすめです。
食事を美味しくみせる効果は、光の色にあります。「電球色」という色は、明るさも確保しながら、食事の見た目もよく見せてくれます。インテリアにこだわりたい方は、ダイニングテーブルの真上にペンダントライトを吊るしてあげると、落ち着いたおしゃれな雰囲気にすることができます。
【おすすめの照明】ペンダントライト、シーリングライト、ダウンライト
リビング
「リビング」は、家族がリラックスする場所でもあり、時間帯によって行う動作がバラバラな場所でもあります。朝ならば、比較的明るさは確保したいですが、夜はリラックスするために明るさは抑えてあげると過ごしやすい空間になります。
リビングには、家具なども多く配置されているため家具や空間などを有効的に活用して、【間接照明】などを取り入れてあげると、ぐっとおしゃれな空間に変えることができます。
様々な照明を使って、過ごしやすい空間を作りましょう。LED照明で、明るさなどを意図的に変えることができる照明も使いやすいです。
【おすすめの照明】シーリングライト、ダウンライト、間接照明、補助照明
キッチン
「キッチン」は、料理をする場所なので、食べ物が美味しく見えるようにダイニング同様、【電球色】の光をおすすめします。また、手元が暗いと料理を行いにくくなってしまうので、手元にしっかりと明るさを確保する工夫が必要です。
基本的に、キッチンの空間にメイン照明が1つだけでは、手元に十分な明るさが得られない可能性が高いので、補助照明などを使用して明るさを確保しましょう。
【おすすめの照明】ダウンライト、補助照明、シーリングライト
玄関
「玄関」は、内玄関と外玄関で違う機能性が必要です。
・内玄関
内玄関は、スペースが限られてしまうため、できるだけ邪魔にならないコンパクトな照明がおすすめです。家族が必ず外出・帰宅する時に通る空間でもあるので、おしゃれにもこだわりましょう!
小さな子供がいる家庭では、人感知センサー機能が備わっている照明が人気です。両手に荷物を持っている状態や子供のお世話をしながらでも、確実に照明が点灯し、安全性を高めてくれます。
【おすすめの照明】シーリングライト、ダウンライト、ブラケットライト、フットライト
・外玄関
外玄関は、防水機能が備わっていることが1番大切です。雨や雪など、天候が悪い日にもしっかりと機能させる必要があるため、防水性がある照明なのかを購入前に必ず確認しましょう。
外玄関は、道路を歩いている人にも家の外が見えるため、防犯性を高める必要があります。人感知センサーなどで、人が近づくと点灯する照明を設置すると、防犯にもなります。
家族の帰宅が深夜になってしまう場合でも、安心して玄関まで歩いてこれるように、ガーデンライトなどを設置するのもおすすめです。
【おすすめの照明】ブラケットライト・ポーチライト・ガーデンライト
廊下
「廊下」で基本的に必要な機能性は足元や空間を照らしてくれることです。特に、夜などはメイン照明を使用しなくても、補助照明となる照明が設置されていると安心です。
廊下のメイン照明としては、しっかりと空間を照らしてくれるものがおすすめ。基本的には、どんな照明でも対応可能です。
補助照明としては、廊下には決まった幅があるので、邪魔になりにくいものを設置しましょう。
【おすすめの照明】シーリングライト、ペンダントライト、ダウンライト、ブラケットライト
トイレ
「トイレ」は、家の部屋の中でも小さな空間になります。なので、大きめの照明や吊り下げるような照明は邪魔になってしまう可能性もあるので、注意しましょう。
基本的には、滞在する時間も少ないですが、お客さんは意外とトイレのインテリアをみています。自分が唯一1人になることのできる空間なので、自然とインテリアに目がいってしまいます。おしゃれさにもこだわったコンパクトな照明を選びましょう。
【おすすめの照明】シーリングライト・ダウンライト
子供部屋
「子供部屋」は、成長に合わせて必要な照明の機能性も変化する難しい部屋です。できるだけ、1つの照明で多くの環境を作ることのできる照明をおすすめします。
また、小学校から「勉強」という環境におかれる子供に関しては、机に設置するデスクスタンドなどがおすすめ。メイン照明だけでは、十分に手元が照らすことができない可能性があるので、しっかりと明るさを確保できる環境をつくってあげましょう。
小さな子供に関しては、就寝時に安心して眠ってもらうことのできるように、常夜灯の設定がされている照明も人気があります。親子で就寝する場合や、赤ちゃんの場合には、夜に点灯できるベッドサイドランプもおすすめです。
【おすすめの照明】シーリングライト・ペンダントライト・ダウンライト・デスクスタンドライト・ベッドサイドランプ
デザインだけでなく、照明の明るさや色で部屋の雰囲気を整えることが大切
デザインは、家具や部屋の雰囲気との調和をはかるためにも大切です。しかし、見た目にこだわりすぎて、必要な場所で求める照射範囲や明るさを提供できない照明を選ぶことはおすすめしません。
毎日使用する空間だからこそ、見た目と同時に使いやすさや機能性にも注目して、照明を選んでみましょう。メイン照明は、部屋のイメージを決める大事なものですが、余裕がある方は【補助照明】や【間接照明】を上手に使って、より過ごしやすい空間作りをしてみましょう。