白熱電球や電球型蛍光灯をLED電球に交換する作業自体は簡単ですが、白熱電球や電球型蛍光灯と仕様が異なり使えない事があります。
さらにLED電球は、配光、色温度、演色性などが異なるさまざまな種類があり覚えておくと便利なことがあります。
今回は注意事項や覚えておくと便利なことをお話ししていきます。
目次
LED電球に交換!LED電球を選ぶ理由
LED電球は一般的に寿命が長く、長期間使用することができます。
白熱電球は切れた時が寿命、蛍光灯はチカチカし始めたら寿命と眼で見て判断できますが、
LED電球は電球が急に切れたりチカチカしたりすることがなく、経年劣化によって徐々に明るさが落ちていきます。
そのためLED電球の寿命は初期の光束(明るさ)の70%に低下するまでの時間と日本照明工業会で定義されました。
ちょっと暗くなったかなと感じたら、買い替えの時期です。
また、LED電球には紫外線が含まれないため虫が寄ってきません。さらにLED電球は安定した明るさで低温でも発光効率が変わらず、室温・気温に左右されずに安定して明るさが保たれます。
スマートでシンプル 3灯が連なったアクリル付き円筒 LEDペンダントライト
器具の幅5.5㎝と細身でスマートな見た目がポイント。3灯で2.8kgというコンパクトですが、ダイニングテーブルの上を明るくします。3灯使いでも圧迫感を感じることなく、どんなお部屋にでも合わせやすいです。
税込 36,080円
LED電球に交換!LED電球選ぶ時の注意点
1.口金と呼ばれているソケット差し込み部分のサイズは白熱電球、電球型蛍光灯、LED電球どれも同じです。
国内で一般に使われているねじ式の口金について説明します。
口金とは電球の根本にある金属部分のことで、日本で主に使われている口金は「E17」と「E26」の2サイズです。アルファベット「E」は電球を発明したエジソンの頭文字から由来している記号で、数字は口金の直径(たとえばE26は直径26mm)を表しています。
・E26 もっとも一般的なサイズ。
・E17 ミニクリプトン球やシャンデリア球などに使われているサイズ。
・E11 ハロゲンライトに広く使われているサイズ。
・E14 海外規格の口金で、輸入物のシャンデリア、スタンドなどに使用されているサイズ。
・E12 豆電球などに使用されているサイズ。
2.ランプの大きさ(寸法)は違います。
各メーカーによって大きさが違います。
交換する場合はランプの大きさを測り、照明器具に取り付けられるサイズを確認してからの購入をおすすめします。
3.ランプの重量が違います。
LED電球は電圧を下げる点灯ユニットが発熱しています。
LED素子の発熱は少ないですが熱に弱い特性があるため、熱を放熱する必要があります。
LED電球には熱を放熱する為にヒートシンク(放熱器)が組み込まれており、白熱電球に比べ重くなっています。
最近では技術が進み軽くなっているものもあります。
4.調光タイプの器具には調光対応電球をお使いください。
調光機能のついた電球器具や回路に使用する場合は調光機能対応のLED電球をお選びください。
調光器との相性もありますので、なるべく使用する照明器具とメーカーを合わせることをおすすめします。
100%点灯にしていても調光対応でないLED電球は使用しないでください。
5.ダウンライト器具に使用する場合
ダウンライト器具に「S マーク」が付いているかを確認し、ついている場合は断熱材施工にも対応するLED電球をお選びください。
「Sマーク」とは断熱施工された天井に取り付けても安全であることを意味しています。
6.屋外、浴室には防湿・防雨型器具対応・密閉型対応のLED電球をお使いください。
各メーカー毎の指定ランプがある場合は指定ランプをお選びください。
指定ランプが、わからない場合は各メーカーにお問い合わせください。
また、屋外や浴室の照明の電球交換は、危険が伴いますので器具が乾いている状態での交換をお願いします。
カフェのような空間に! 黒いワイヤー の5灯ペンダントライトGPN006-5
見る角度によって幾何学的に見え、表情が変化する飽きのこないデザインの5灯LEDペンダントライト。 黒いワイヤーシェードと対照的に輝くソケットカバーがワンポイント。ペンダントライトの光は電球色(色温度2700K)で、暖かみのある夕暮れのような光の色合いでお部屋を落ち着いた雰囲気に。
税込 54,780円
LED電球に交換!LED電球は光の広がり方を選べます
全方向タイプ 約260°-300° 明るさが全方向に広がるため、電球を使用するさまざまな器具に対応出来ます。
広配光タイプ 約180° 明るさが広範囲に広がるので均等に空間を照らします。
下方向タイプ 約120°-140° 明るさが下方向に集まるので効率よく照らしたい場所を照らすことが出来ます。
各メーカー毎に光が広がる角度に差があります。
特にダウンライト器具のソケットが斜めや横向きの場合、適正な光の広がりや明るさを得られない場合がありますので、ご注意ください。
LED電球に交換!LED電球は明るさを選べます
「lm」とは「lumen」で「ルーメン」と読みます。
LED電球の明るさの単位です。
ルーメンの数字が大きい程明るくなります。
これまでは消費電力=ワット(W)数が高ければ高いほど明るくなることから白熱電球の明るさを選ぶ基準としてこのワット(W)数が使われてきました。LED電球の場合は白熱電球に比べてはるかに低い消費電力で同じほどの明るさを実現することができるため、LED電球の明るさの指標として日本照明工業会(JLMA)は「ルーメン(lm)」を表示するよう新ルールを設定しました。
ほかにLED電球には「W相当」という表示があります。
これは白熱電球と比較した表示です。例えば「60W相当」と記載があった場合、実際には60ワットの消費電力を使わずに白熱60ワットと同等の明るさを実現できるということです。ただし「W相当」では、必ず同じ明るさではないので注意が必要です。
一般社団法人 日本照明工業会「電球形LEDランプ性能表示等のガイドライン」(日本照明工業会ガイドB-008)電球形 LED ランプの性能表示、代替表示及び比較表示の方法を統一することによっ て、消費者に製品の正しい認識と選択を容易にするために決められています。
一般白熱電球からお取り替え口金「E26」の場合
一般電球ワット(W)相当 40W相当 485ルーメン以上
60W相当 810ルーメン以上
小型電球からお取り替え口金「E17」の場合
小型電球ワット(W)相当 40W相当 440ルーメン以上
60W相当 760ルーメン以上
ボール電球からお取り替え口金「E26」の場合
ボール電球ワット(W)相当 40W相当 400ルーメン以上
60W相当 700ルーメン以上
目安として選びましょう。
アシメントリーでおしゃれな6灯のLEDシャンデリア GCH003-6
緩やかな放物線を描いたアームの先に真球ガラスがついたシャンデリア。空間を華やかに演出します。真鍮メッキと乳白色ガラスの組み合わせにより、高級感の中に安らぎを感じさせます。
税込 48,070円
LED電球に交換!LED電球とお部屋の明るさの関係
お部屋毎に照度基準が、JIS規格で定められています。基準があると安心しますね。
JIS規格で定められている住宅の各部位の「推奨照度」をご紹介します。
廊下 75-150ルクス
吹き抜け空間 200-300ルクス
リビング 150-300ルクス
キッチン 200-500ルクス
書斎、学習部屋 500-1000ルクス
書斎、学習部屋など仕事や勉強などをする場所で照度が低い場合は、文字が見えにくく眼に負担がかかり、視力に影響してしまいます。
キッチンで作業する場合も同じで魚の骨をとる時など細かい作業の時はルクスを上げた方が、作業効率は良くなります。補助ライトは必要ですね。
リビングでは、落ち着いた空間を演出する為、直接照明を少し暗めにして、間接照明で明るさをプラスしたり工夫してみてはいかがでしょうか。
間接照明にはスポットライト、デスクライト、フロアスタンドライトなど沢山の種類のライトがありますので、部屋のスタイルに合わせて選んでみてください。
電球を購入するとルーメンが表示されています。
ルーメンとは厳密には、光源がすべての方向に放射する光の量を示しています。
ルーメンからルクスを算出する場合は下記のように計算方法があります。
1ルクス=1ルーメン/面積(平方メートル)です。参考にしてください。
LED電球に交換!LED電球は演色性を選べます
演色性とは、光で物体を照らしたときに、自然光(太陽光)が当たったときの色をどのくらい再現しているかを示す指標のことをいいます。
例えば真っ暗な部屋では、色鉛筆の色が見えなくなり、すべて黒に見えてしまいます。
太陽の光で見るとはっきり色の区別が出来ます。
太陽の下で見る基準を100としてそれに近いほど「演色性が高い」と表現されます。
単位は平均演色評価数Ra(アール エー)になります。
おすすめはRa80以上です。
きらめく切子ガラスの3灯ペンダントライト KRI003B(R) 引掛シーリング
独自の製法によるきらめく切子ガラスと柔らかな透過光を創出する布セードからなり、日本的な暖かみや懐かしさに加え、デザインの斬新さも持ったこだわりのある商品で、青と赤の2色展開。
税込 58,080円
LED電球に交換!LED電球は光の色を選べます
光源の光の色を数値で表したもののことを色温度といい、単位は K(ケルビン)で表します。
青みがかった光ほど数値が高く、赤みがかった光ほど数値が低く表されます。
<代表的な色温度>
2600~3250ケルビン(JIS規格)電球色:赤みがかったあたたかみのある光色。
3250~3800ケルビン(JIS規格) 温白色:電球色と昼白色の中間色で、ややあたたかみのある光色。
4600~5500ケルビン(JIS規格) 昼白色:さわやかな白い光色。
5700~7100ケルビン(JIS規格) 昼光色:日中の自然光のような、青みがかった明るい印象の光色。
※JIS規格とは日本産業規格のことです。 2019年日本工業規格→日本産業規格に変わりました。
LED電球を購入する場合は色温度は重要です。
暖かいイメージのお部屋が好きな人は、電球色を選びましょう。
明るい太陽のような色が好みであれば昼白色を選びましょう。
昼光色は仕事や勉強をする場面では最適ですが、脳に刺激を与える光になるため、その反面疲れやすくなります。
まとめ
LED電球は、安価な物から高価な物まであります。
安いというだけで選ぶと短寿命だったり保証がついていない場合があります。
高価な物を選べば良いわけではありませんがPSEマーク付きで保証が1年以上のものを選びましょう。
選び方がわからない場合は、適当に選ばないで家電量販店や電気屋さんに相談してから決めましょう。