料理を頻繁にする人は特に、キッチンの使い勝手というのはとても大切だと思います。キッチンの冷蔵庫や電子レンジなどを置く位置や動線などもとても大切ですが、今回はあまりフォーカスされていないであろう、キッチンの照明について説明していきたいと思います。
キッチンにはどのような照明が使われるのか、種類や光の色のおすすめなどもお話します。
天井照明の種類とその照明の特徴【キッチン編】
キッチンで使える天井照明の種類は4種類あります。天井に取り付けられるのであれば天井照明の種類は5種類ですが、今回はあまりキッチンには採用されることのないシャンデリアはのぞきました。シャンデリアは装飾的でサイズの大きいものが多く、リビングやダイニングほどキッチンは空間がない狭い場所ですし、空間の大きさとシャンデリアのサイズ、掃除のしにくさもあります。ですので他の4種類の照明器具についてみていきましょう。
シーリング
シーリングライトは天井に直接くっついているような照明のことです。4種類ある照明の中で1番、1灯のみで部屋全体を明るく照らすことができます。白い円盤状のデザインのイメージが強いかもしれませんが、それだけではなく木やガラスなどでつくられたお洒落なデザインのシーリングライトもたくさんありますよ。
キッチンでは小さいサイズのシーリングライトを2、3個つけているお宅もあります。
6畳用・8畳用・12畳用 LEDシーリングライト LOG(ログ)
発光面に年輪をイメージしたグラフィックを施した丸太のような形状。日々の「ちょっとした幸せ」の積み重ねが年輪のように記録として刻まれていくようにと思いを込めてつくりました。見た目だけでなく使うシーンによって、光の色や明るさを調節できます。部屋の大きさに合わせて6畳用・8畳用・12畳用から選べます。
ペンダントライト(天井照明)
ペンダントライト(天井照明)は天井から吊り下がった照明のことです。引っ掛けシーリングに直接取り付けるタイプとダクトレールにつけられるダクトプラグタイプの2種類の取り付け方が一般的です。(上記写真はダクトレール)
天井から吊り下がっており、低い位置に光源がくるので光が届く範囲は狭く、光の範囲はペンダントライトの直下のみ照らされるというイメージでいいと思います。
ペンダントライト(天井照明)だけでキッチンを照らすというのは空間の大きさにもよりますが暗いかもしれません。ダウンライトやスポットライトなど、他の照明器具と組み合わせて使うと明るさもしっかり確保しながら、ペンダントライト(天井照明)にしか出せない空間づくりを楽しめます。
マットな質感の磁器ペンダントライト
ダイニング等お部屋のワンポイントに清潔感あふれる純白な磁器素材を使用。磁器はひとつひとつ手作りです。自然由来の素材なので、ナチュラルな空間にマッチ。昼間は磁器の白さ、夜は磁器からもれる灯りがお部屋を素敵に照らします。
ダウンライト
ダウンライトとは天井に光源を埋めこんだ照明のことであり、シーリングライトやペンダントライトなどと違い照明器具が目立たず、天井をフラットに見せてくれます。
ダウンライトは他の照明と違い絶対に工事が必要となる照明器具です。工事した後は位置や数などを手軽に変えることができないので、取り付けの前に慎重に配灯デザインを吟味する必要があります。
多灯使いすればメイン照明としても使えますがペンダントライトなどのメイン照明の補助として使われることも多く万能な照明器具です。最近は照明デザインをダウンライトのみで仕上げた都会的なお家やお店も多く見られます。
ダウンライトは照明器具が小型で天井に埋め込まれているため邪魔になることがないので、キッチンに向いているかもしれません。
スポットライト
スポットライトは光源を向けている方向に集中的に光を当てて照らすライトです。ピンポイントで照らしたい対象物(絵やオブジェ、観葉植物など)を照射し目立たせることができたり、壁や天井に光を当て反射させ、間接照明のようにも使うことができます。
スポットライトもダウンライトと同じく多灯使いすればメイン照明としても使えますし、他の照明の補助としても使える照明器具です。
天井や壁などに配線された電線と直接結線して取り付けるタイプ(電気工事が必要)とダクトレールにつけられるダクトプラグタイプの2種類が代表的な取り付け方です。
スポットライトは光の向きを変えられるので汎用性も高く、ダクトレールがあれば位置も気軽に変えられるのであまり失敗がありません。器具のデザインはそこまで豊富ではなくシンプルなものが多いですが、特徴として配光(光の広がる角度)があります。大きくわけて狭角・中角・広角・拡散とあり、空間全体を照らしたい場合は拡散か広角、集中的に対象物を照らしたい場合は狭角など使い分けたり、使い方によってどのタイプがいいか、自分のつくりたい空間のイメージにあわせて購入してみてくださいね。
キッチンの天井照明の組み合わせ方
前述したキッチンで使える4種類の天井照明の取り入れ方について説明していきたいと思います。照明器具はワンルームのお家以外では単体で使うよりも複数で使われることが多いですし、光源が数か所に設置されているほうがお部屋が立体的になりお洒落に見えます。
ベースの照明とポイントの照明を使う
ベースとしてキッチン全体を照らす照明と、ポイントで使う照明を組み合わせて使うと良いですよ。
ベースになるのはダウンライトやスポットライト、シーリングライトといった広範囲を照らせる照明器具です。もちろんダウンライトとスポットライトは1灯だけでは全体を明るくすることはできないので多灯使いになります。小型で装飾的ではないので他の照明器具の明るさのサポートに向いています。
光が及ぶ範囲が狭いペンダントライトや、手元を照らすためのブラケットライトや棚下灯がポイントで使える照明になります。ベースライトで全体を照らせるといっても上からの光だけでは自分の影で手元が暗くなりがちです。そんなとき手元を照らす光があると便利ですし、お洒落です。
キッチンの天井照明の必要な明るさやおすすめの光の色は?
必要な明るさ
キッチンは包丁を扱ったり火を使ったりする注意が必要な場所です。自宅のキッチンの明るさは十分に確保したい場所ですよね。
キッチンの明るさは大体6畳で約3000ルーメン、8畳で約3500ルーメン必要になります。
しかし、使用する照明器具の形や素材によって光の方向や光り方は変わってきますので同じルーメン数(明るさ)の照明器具、電球でも注意が必要です。ダウンライトやスポットライトはデザインがあまり変わらないのでそこまで気にしなくても良いですが、シーリングライトとペンダントライトはデザインがたくさんあるので注意しましょう。例えばペンダントライトが布セードであれば全体に拡散されるような柔らかい光になりますし、透過性のない素材のセードであれば光源の真下はとても明るいですが全体は照らされないものもあります。照明器具の素材やデザインにも注意して照明器具を選択してくださいね。
おすすめの光の色
光の色は大きく分けて電球色・昼白色・昼光色の3つがあります。電球色はオレンジ色で、昼白色は白、昼光色は青みがかった光の色です。
キッチンで取り入れる光の色はオレンジ色の温かみのある電球色か、自然光に近い昼白色がおすすめです。電球色は料理を美味しそうに見せてくれますし、キッチンをお洒落に見せてくれます。昼白色は電球色よりも演色性が高く、より自然に正確に食材の色を見せてくれます。
作業しやすいといった観点では昼白色がおすすめです。全体を電球色にして手元のみを昼白色を取り入れる、そのまた逆のパターンもありです。
しかし、昼光色はおすすめできません。なぜなら昼光色は青みがかった色であり、青色は食欲を失わせる効果もある色です。ですので調理する、食事するといった場には不向きな色ですね。
キッチンの天井照明で気を付けること
キッチンの天井照明は気を付けないと照明器具が邪魔になることがあります。例えばキッチン上の収納戸棚があるのにペンダントライトを近くに吊り下げてしまったらペンダントライトのコードがあたって邪魔になってしまった、なんてことが起こりえます。以下に注意点をあげましたので参考にしてみてください。
注意点
・天井の高さ
・キッチンの形
・収納場所やその他の配置の確認
・器具のルーメン数(明るさ)
・光の色
・ペンダントライトを使うのであればコードの長さ
上記を確認して照明の配置や使う照明器具を選んでくださいね。何も気にせず好きな照明をつけてしまうとキッチンの使い勝手が悪くなってしまいます。キッチンはおしゃれさも必要ですが、使いやすさや快適さが大切です。キッチンを気持ちよく使えるような照明を取り入れましょう。
まとめ
いかがでしたか?キッチンで使う照明は、キッチンの使いやすさを一番重視して決めましょう。危険な作業も多いので、キッチン全体の明るさやピンポイントで手元を照らしてくれる照明の配置、照明器具が邪魔にならない照明の配置、などを気にして照明を決めてください。キッチン照明に使える4種類の照明の説明も参考にしてみてくださいね。