住宅で使用している照明器具は、シーリングライトやダウンライトなどさまざまな種類があります。それらの照明器具は、自分自身で交換できるということをご存じでしょうか?
一般家庭で使用されている照明器具は、「シーリング」という専用の部品に接続して使用します。シーリングの形は「角型」と「丸形」の2種類です。ところが、少し昔の住宅になると、現行の照明器具が使用できないという壁にあたることも少なくありません。理由は、シーリングの形状が異なったり、昔の照明器具はコンセント設置されているからです。
そこで、現行で販売されている照明器具を使うために「角型引掛シーリングアダプター」が必要です。聞きなれないパーツの名前ですが、ここでは、角型引掛シーリングアダプターについてご紹介するため、参考にしてください。
目次
アダプターの種類
照明器具を取り付けるためには、古い照明器具を取り外す必要があります。古い照明器具を取り外して気づくことが、「新しい照明器具が接続できない」ということです。これは、古いタイプの照明器具と、現行で販売されている照明器具のシーリングの形状が合わないためです。
しかし、「合わないから使えない」とあきらめる必要はありません。そこで、登場するアイテムが「アダプター」です。照明器具を設置するアダプターは、「増改アダプター」、「引掛けシーリングアダプター」の2種類があります。
ここでは、2種類のアダプターをどのような時に使用するのか、特徴をご紹介します。
増改アダプター
まず一つ目は「増改アダプター」です。増改アダプターは、すでに設置されている天井の引掛けシーリングに接続をして、今以上の機能を持たせることを目的としています。
増改アダプターの種類は1型から4型まであり、それぞれの番号で増改アダプター自体の形状が異なります。
「増改アダプター1型」は、シーリングにコンセントがついています。例えば、天井に配線をしてそこから電源を取りたい場合に、増改アダプター1型を使います。
次に「増改アダプター2型」は、2つ引掛けシーリングを接続できる設計になっています。
「増改アダプター3型」は、天井にコンセントがある住宅に使用できる形状です。コンセントにはめるのみの作業で、引掛けシーリングに変更できます。
最後は「増改アダプター4型」についてです。増改アダプター4型の特徴は、紐がついているということです。紐を引っ張るだけで、照明器具の電気を点灯することができます。
引掛シーリングアダプター
「引掛シーリングアダプター」とは、昔のシーリングや、天井のコンセントにはめて使う道具です。昔のままでは、現在の照明器具に電気はつきません。そこで、活躍するのが角型引掛シーリングアダプターです。
角型引掛シーリングアダプターを接続するだけで、新しい照明器具が使用できるようになります。そのため、特別な工事などは必要ありません。
また、逆にシーリングからコンセントに変えることも可能です。例えば、壁を伝って天井まで配線をすると、配線を長くしなければいけないこともあります。そのような時に、シーリングをコンセントに変えると、配線を短くすることが可能です。
配線が短いと配線にかけるお金が節約でき、見た目もすっきりするというメリットがあります。
「コンセントから引掛シーリング」、「引掛シーリングからコンセント」のどちらを使うかは、部屋をどのようにするかで決めましょう。
角型引掛シーリングアダプターとは
「角型引掛シーリングアダプター」という言葉は、日常生活では使うことはなかなかないでしょう。まず、「引掛シーリング」とはシャンデリアやペンダントライトに電気を通すための、配線器具のことをいいます。
また、「丸型」の引掛シーリングアダプターも販売されています。丸型引掛シーリングアダプターは、丸型引掛シーリングタイプの照明器具の取り付けはもちろん、角型でも使用可能です。
どちらのタイプも特別な知識は必要なく、すでに設置されているシーリングに接続することで、使用することが可能です。
角型引掛シーリングアダプターが活躍する場面とは
住宅事情によって、引掛シーリングの形状が古く、現行の照明器具がそのままでは接続できないこともあります。
そのようなとき、すでに天井に設置されている角型引掛シーリングに、新しい形に対応する角型引掛シーリングアダプターを差し込みます。すると、現行の照明器具を使用することが可能です。
また、ダクトレールに照明器具を使う場合にも、角型引掛シーリングアダプターを使用します。ダクトレールに使用する場合は、設置する照明器具と同じ数を用意しましょう。
角型引掛シーリングアダプターの設置方法
天井にある接続したいシーリングのツメと、角型引掛シーリングアダプターの穴を合わせます。そして、角型引掛シーリングアダプターを回し、引っ張るなどしてしっかりと接続されたことを確認します。
接続するときに、特別な道具は必要ありません。さらに、電気のプロに依頼する必要もないため、照明器具が使えるようになるまで時間がかかりません。ただ、天井に接続しなければいけないため、脚立や踏み台などの台があるとスムーズにできるでしょう。
角型引掛シーリングアダプター設置の注意点
角型引掛シーリングアダプターは、すでに設置されているシーリングボディやコンセントに接続をします。そのため、特に難しい作業は必要なく、手順に通りに接続をすることで作業は完了です。
ただし、作業以外にいくつか注意したほうが良いことがあります。安全に交換作業を完了させるために、参考にしてください。
耐荷重に注意
角型引掛シーリングアダプターの耐荷重は、3kgまでです。天井から吊るすタイプのペンダントライトの場合、角型引掛シーリングアダプターの部分だけでライトの重さを支えています。
そのため、ライトの重さが耐荷重をオーバーしてしまうと、事故の原因になるため非常に危険です。ペンダントライトなどは、販売されている段階で重さが記載されています。重さが3kg以内か確認をして購入しましょう。
ブレーカーを落としてから接続しよう
角型引掛シーリングアダプターは、すでに天井に設置されているシーリングボディやコンセントに接続します。電気配線は、天井のシーリングボディやコンセントに繋がっています。そのため、角型引掛シーリングアダプターを挿入するだけで、照明器具が使える仕組みです。
そのままでも問題はないことのほうが多いですが、角型引掛シーリングアダプターを接続するときは、感電などの事故防止のためにブレーカーを落としておきましょう。古いシーリングやコンセントが、どのように作動するかわかりません。念のため、安全に作業を行うために、ブレーカーを落としておきましょう。
高所作業時には転落に注意
角型引掛シーリングアダプターは、天井に設置されているシーリングやコンセントに接続するため、必然的に高所作業です。高所作業をするときは、照明器具を持って脚立や踏み台に乗り、狭いスペースで作業を行います。
そのため、バランスが取りづらくなり、転落することが考えられます。さらに、上を向いて狭い場所で作業するため、踏み外したりする可能性もあるでしょう。慣れない高所作業時は、作業中はもちろんのこと、脚立や踏み台などから降りるまでは注意しましょう。
照明器具を落下させないようにしよう
接続をする時は、角型引掛シーリングアダプターの部分を持ちます。角型引掛シーリングアダプター自体は、そこまで大きくありません。そのため、手を滑らせないように注意することが大切です。
また、接続をすると「カチッ」と音が鳴るため、音が鳴ったことを確認してから手を離しましょう。
おすすめ照明器具2選
角型引掛シーリングアダプターを使って、新しい照明器具を使えるようになったら、お気に入りの照明器具を設置してみてはいかがでしょうか?ここでは、角型引掛シーリングタイプの照明器具をご紹介します。
角型引掛シーリングは一般的な形状のため、いろいろなデザインの照明器具を使うことが可能です。設置したい部屋のイメージを決めると、照明器具のデザインも決めやすくなります。
LEDペンダントGPN002
「LEDペンダントGPN002」は、セードがスモークガラスのようになっています。そのため、電気を付けたときに、スモークガラスの働きでクリアガラスより柔らかい光が放たれます。
重さは1.6kgの単灯タイプのペンダントライトです。角型引掛けシーリングはもちろん、その他のシーリングにも対応しています。一つでも美しいペンダントライトですが、複数あることでさらに美しさも増すでしょう。
スモークガラスのセード 1灯ペンダントライト 幅φ30cm GPN002 引掛シーリング
エンボスで煌めきを際立たせるスモークガラスセード。エンボスのテクスチャがガラスの煌めきを際立たせます。スタイリッシュなムードを演出してくれます。
LEDペンダントライト1灯GPN008U
「LEDペンダントライト1灯GPN008U」は、セードが黒色ワイヤーになっています。また、電球は「クリア電球」というタイプで、キラキラとした輝きが特徴です。そのため、セードがワイヤーになっていても、クリア電球の効果でキラキラするため、華やかさを感じるでしょう。
黒いワイヤーがおしゃれな1灯LEDペンダントライト GPN008U 引掛シーリング
見る角度によって幾何学的に見えたり表情が変化して見ていて飽きのこないデザイン。黒いワイヤーのシェードと対照的に輝く銅のソケット部分が高級感を演出します。リフォーム・新築、引っ越しなどのお住まいを可愛らしさや大人らしさ、そして他とは違った自分らしい部屋にすることができます。
新しい照明器具に交換してみよう
今ある照明器具を交換することで部屋の雰囲気を変えたり、同時に気分も変えることにも繋がります。古い住宅の場合、シーリングの形状が違うことで、照明器具が接続できないこともあります。
接続できないと、大体は新しい照明器具に交換することを諦めてしまうでしょう。しかし、角型引掛シーリングアダプターを使うことで、工事をすることなく新しい照明器具が使えるようになります。
さらに、特別な工具なども必要もありません。古い照明器具から新しい照明器具に交換して、部屋の雰囲気を変えてみてはいかがでしょうか。