照明を部屋に設置する際に、ときおり耳にする「引掛シーリング」ですが、実際にどんなものなのか気になることはありませんか?
引掛シーリングは、照明を設置するときになくてはならない大切なパーツです。基本的に一部屋に一つは必ずついている部品なので、自宅の部屋にどんな引掛シーリングがあるか確認してみましょう!
目次
引掛シーリングってなに?照明のどの部分?
引掛シーリングは、照明を設置するに当たりどんな役目をするのか知っていますか?引掛シーリングがなければ照明の設置は出来ないといっても過言ではありません。気になる場所に照明を設置できるかどうかもこの引掛シーリングの有無で決まります。
引掛シーリングは照明器具と電気を接続するコンセント
引掛シーリングは、照明器具と電気回線を接続する部品のことを指します。家電製品でいえばコンセントと同じ役目を果たします。
この引掛シーリングのボディ部分がなければ、自分の設置したい場所に照明を付けることができません。基本的には、各部屋の天井の中央部分に1か所必ずついている部品です。
引掛シーリングボディの種類
引掛シーリングボディは全部で5種類あります。一般的には室内の天井には引掛シーリングが付いていますので、自分の部屋にどのシーリングボディがあるか確認してみましょう。
名称 | 特徴 |
角型引掛シーリング | ・外形サイズが長方形の形をした引掛シーリング ・照明器具の引掛シーリング部分にカバーがないものを設置する場合は、すっきり納まり易い |
丸形引掛シーリング | ・丸い形をした引掛シーリング。 ・天井面で目立つ形をしているが、照明を取り付けた時の安定感がある |
丸形フル引掛シーリング(高荷重・耐熱形引掛シーリング) | ・ボディの外周につばのような突起がついた形状 ・取り付けの際につばの部分が支えになり、より安定感が増す |
引掛埋込シーリング | ・引掛埋込ローゼットともいい、うすい円盤状の引掛シーリングのこと ・耳のような突起が付いている ・薄いので天井部分から飛び出ている部分が少ない |
フル引掛シーリング(ハンガー付埋込引掛シーリング) | ・ハンガー付き引掛埋込ローゼットともいい、埋込引掛シーリングよりも、重い荷重に耐えられる ・つめの部分でねじ止めが可能なため、照明器具をしっかり固定できる |
引掛シーリングを取り付けるメリット・デメリット
取り付けの際には、引掛シーリングのメリットとデメリットを知っておくと良いです。その点も確認して今の部屋に取り付ける必要性があるかをを検討しましょう。
【引掛シーリングのメリット】
・ほとんどの照明器具が引掛けシーリングに対応しているため、取付けが簡単
【引掛シーリングのデメリット】
・電気工事士の資格がないと引掛シーリングボディを取り付けができない
・照明本体をつけない場合は引掛シーリング部分が目立つ
引掛シーリングボディの選ぶポイント
引掛シーリングボディを取り付ける際にどれを取り付けるか考えてしまいます。そこで、選ぶポイントを紹介します。
①設置したい照明が決まっているか。
②設置したい照明は決まっていないが、シャンデリアなど重たいものか
以上のようなポイントが、どの引掛シーリングボディを取り付けるかの判断基準になります。もし決まっていなければ、照明器具に対して万能な丸形を選ぶことをおすすめします。詳しくは電気工事を請け負っているお店に相談をするほうがいいでしょう。
引掛シーリングボディの取り付け方
引掛シーリングボディの取り付け方を説明します。取り付け方の流れを知っておけば、事前に準備しておくものがわかりますので、流れを把握しておきましょう。
取り付け前の準備と確認事項
天井に設置されている引掛シーリングボディの状態を確認します。
①本体が破損していないか
②触った際に本体がグラグラ動かないなど、しっかり固定されているか
③電源端子が露出タイプのものか
この3点のどれかに当てはまる場合、そのまま使用すると火災や感電・照明器具の落下などの危険があります。引掛シーリングの取換工事をしてから照明器具を取り付けましょう。
ただし、取付けには電気工事士の資格が必要になります。無資格の人が工事を行うと、法律で罰せられます。
また、配線工事の際に感電する、配線がショートして火災事故を引き起こすなどの可能性があります。そのような危険を避けるためにも、資格がある人に相談してから取付けを検討しましょう。
引掛シーリングボディの取り付け手順
引掛シーリングボディの取り付け手順を案内します。ただし、取り付け電気工事士の資格があるプロに相談しましょう。
1.ブレーカーを落とす
2.現在使用している照明器具を外す
3.天井からでる配線の被膜を破る
4.引掛シーリングボディに、被膜を破った配線を接続させる
5.引掛けシーリングボディを天井に固定させる
引掛シーリングボディ取り付け時の注意点
引掛シーリングボディの取り付けは、電気工事士の資格が必要なことを案内しました。電気工事士に依頼するときは、複数の業者に見積もりを依頼して検討することをおすすめします。
もし、ハウスメーカーや工務店で家を建てた人は、建てたところに直接依頼するのをおすすめします。ハウスメーカーであれば、あなたの建てた家の図面を保管して室内からは見えない梁や構造を検討しながら照明の配線を検討してくれるでしょう。
また、照明器具によっては使用している材質で天井に大きな負荷がかかります。もし取り付ける照明が決まっていれば重さも合わせて相談することが大切です。
実際に取り付け工事をを行う際は、電気工事士の人がブルーシートや毛布などを敷いた上に、脚立を使って工事しますので、周りに邪魔なものが無いように片付けておきましょう。
引掛シーリングボディの取り付けが終わったら、照明器具を選びましょう
Co working office in loft style
引掛けシーリングを設置し終わったら、お気に入りの照明を選びましょう。ですが、照明を選ぶときに注意しなくてはいけないポイントがあります。下記に紹介する2点を頭に入れて照明を選ぶことをおすすめします。
部屋の大きさに適した明るさを選ぶ
照明を選ぶときに気を付けるのが、部屋と光の明るさのバランスです。気に入った照明でも、部屋を照らすのに明るすぎたり暗すぎたりしては意味がありません。照明のカタログには、どの広さに対応しているかを説明しているものもありますので確認しておきましょう。
取り付ける部屋で照明の色合いを選ぶ
次に選ぶときにを気を付けるのが「照明の色」です。瞳は光に反応して瞳孔大きさを調整します。室内を照らす明るさによって、気持ちのオン・オフを切り替えるきっかけを促してくれます。
特徴 | 適した場所 | おすすめの部屋 | |
電球色 | ・暖色系 ・オレンジ色で温かみがある ・目が疲れにくい | ・リラックスしたい場所 ・間接照明に適している | ・リビング ・和室 ・寝室 ・廊下 ・階段 ・トイレ |
昼白色 | ・太陽の明るさに近い自然な色 ・外の明るさに一番近い | ・部屋が生き生きとした雰囲気に ・服を選ぶ場所 ・化粧をする場所 | ・リビング ・寝室 ・ダイニング ・書斎 |
昼光色 | ・白っぽく青みがかった色 ・照明色の中で一番明るい色 ・集中力を高めやすい | ・細かい部分がよく見えるので、細かい作業をする部屋にピッタリ | ・書斎 ・作業部屋 ・オフィス ・デスク ・クローゼット |
引掛シーリングボディを取り付けた後におすすめする照明
引掛シーリングボディを取り付けた後は、照明を選びます。その際は配線器具が引っ掛けシーリングに対応した器具を購入しましょう。
照明の選び方次第で自分が明るくしたい場所、陰影をつけたい場所を選ぶことが可能です。
あなたのイメージに合った照明を見つけていきましょう。
クラシックかつシンプルに彩るシャンデリア
公式価格:59,290円
サイズ:幅φ520mm
重さ:2.5kg
電球の種類:LEDミニクリプトン形電球4.4W(E17)×8
クラシカルな8灯シャンデリア。白いセードとブロンズメッキのアームでシックな空間にします。
ダイニングテーブルを照らす3灯円筒ペンダントライト
公式価格:36,080円
サイズ:幅700×奥行き88×高さ228mm
重さ:2.8kg
電球の種類:LEDモジュール21.9W
LEDモジュールならではのスリムな直径5.5センチの円筒ペンダント。3灯連なっているので、簡単に設置できます。
引掛シーリングタイプの照明を設置して、部屋の空間作りを楽しみましょう!
引掛けシーリングボディが天井に設置していれば、照明の取り付けが簡単に出来るだけではありません。照明を増減、別の照明器具に変えることで、部屋の明るさが変わります。
自分の決めたコンセプトに合わせて照明を選べば同時に明るさもデザインすることができます。もちろん、照明を一つ変えるだけでも一気に部屋の印象が変わりますので、気分を変えたいときや、部屋のイメージを変えたいときは照明だけでも変えて、イメージチェンジを試していきましょう!
ペンダントライトをご購入する際の注意点は、照明器具の取り付けがどのタイプかを確認の上、天井の配線器具にあった照明器具を購入しましょう。一般的に取り付けタイプは、端子台、引掛シーリング、ダクトプラグ(レール用)のどれかになります。端子台は電気工事が必要ですので、電気工事の依頼が必要です。ダクトプラグタイプは天井にダクトレールが設置されていれば、簡単に設置できます。ぜひ参考にしてください。