配線器具を使用し、取り付け金具が必要なシーリングライトの取り付け方法をご存じですか?
重さのあるシーリングライトは天井への取付金具が付属されています。
シーリングライトのおすすめもご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
目次
ローゼットで取り付け金具付きシーリングライトを取り付ける方法
金具が必要となるローゼットには、「フル引掛けローゼット」と「引掛け埋込ローゼット」の二種類があります。
「フル引掛けローゼット」は、重さのある照明器具を取り付ける際におすすめの配線器具です。
外周に突き出たハンガーと呼ばれる金具を持ち、ハンガーをネジ止めして照明器具を固定することができるため、照明器具の重荷に耐えることができます。
「引掛け埋込ローゼット」は、天井から露出している部分の厚みが他のボディに比べて、半分程度しかないのが特徴です。
コンクリート埋込用の八角アウトレットボックスに取り付けることを目的にした薄型の引掛けシーリングで、ある程度の重荷にも耐えることができます。
引掛けシーリングの耐荷重が約5㎏なのに対し、ハンガー金具が付いている「フル引掛けローゼット」と「引掛け埋込ローゼット」は、耐荷重が約10㎏となっています。
耐荷重を考慮せずに照明器具を取り付けてしまうと、天井板が照明器具ごと崩落するといったトラブルにもなりかねません。
通常のシーリングライトなどの照明器具は、ほとんどの商品が引掛シーリングで対応可能ですが、シャンデアリアをはじめとした一定以上の重量がある照明器具は「フル引掛けローゼット」や「引掛け埋込ローゼット」を使用して取り付けることをおすすめします。
通常角形引掛シーリングなどしか天井についていない場合、補強された天井に取り付け金具を直接取り付ける方法となります。
シーリングライトを設置するための取り付け金具が不要な引掛シーリングの取り付け方法とは
引掛シーリングは照明器具の電源ソケット・照明器具を固定するための配線器具で、照明器具を取り付けたい天井に直接設置します。
天井に取り付けるシーリングライトのコンセントの役割となる部分を、「シーリングボディ」と呼び、シーリングライト側の端子のことを「シーリングキャップ」と呼びます。
引掛シーリングの種類として、以下の三つをご紹介します。
一つめが、直方体の形をした「角型引掛シーリング」です。
竿縁の幅に近く、並べても違和感がないことから和室に用いられることが多く、吊り下げ照明であるペンダントライトにも多く使用されます。
二つめが、丸型で厚みのある円盤の形をした「丸型引掛シーリング」です。
角型に比べて天井との設置面積が広く、しっかりと固定できるという特徴があります。
和室・洋室のほか、浴室などにも使用されることの多い引掛シーリングです。
三つめが、「ツバ付き丸型引掛シーリング」です。
和室の目透かし天井、洋室で使われる機会が多く、高荷重のシーリングキャップを取り付けることで荷重耐性をアップさせることができます。
重いシーリングライトを取り付ける際、コンセント代わりになる引掛シーリングです。
ここからは、引掛シーリングの取り付け方法についてご紹介します。
まず、引掛シーリングがない状態の天井は、配線用の電線がたれさがっている状態です。
電線はゴムカバーで覆われているため、適切な長さに剥がします。
次に、ゴムカバーを剥がした電線を引掛シーリングに取り付けます。
シーリングボディの穴に電線を差し込み、強度を保てるよう下地にビス止めすれば完成です。
引掛シーリングの取り付け方法についてご紹介しましたが、配線器具の工事を行う際は「電気工事士」の資格が必要です。
かんたんそうな作業に見えても、資格をお持ちでない場合は、必ずプロの業者に依頼して作業を行ってもらうようにしましょう。
取り付け金具が不要な引掛シーリングを取り付けたあとのシーリングライトの設置方法
ここでは、取り付け金具が不要な引掛シーリングを取り付けた後の、シーリングライトの設置方法についてご紹介します。
天井に引掛シーリングがあれば、誰でもかんたんにシーリングライトを設置することができます。
自宅の天井にある引掛シーリングに対応したシーリングライトを購入するようにしましょう。
まず引掛シーリング取り付けするアダプターがついている器具の場合、引掛シーリングに、シーリングライトに付属しているアダプタを取り付けます。
次に、取り付けたアダプタにコネクタを奥までしっかり差し込みます。
しっかりと差し込んだことを確認したら、シーリングライト本体をアダプタにセットし、カチッと音がするまで本体を押し上げてしっかりと取り付けます。
最後にカバーを取り付け、水平にしっかり嵌っているか確認すれば終了です。
高い場所での作業となるため、バランスを崩さないように注意する必要はありますが、シーリングライトの重さは2㎏~4㎏程度のため、女性などでも作業することができます。
メーカーにより取り付け方法が異なることがあるため、事前に説明書を確認しておくことが大切です。
取り付け金具が不要な引掛シーリングを取り付けたあとに設置するシーリングライトのおすすめは
ここでは、取り付け金具が不要な引掛シーリングを取り付けたあとに設置する、おすすめのシーリングライトをご紹介します。
一つめは、アイリスオーヤマのスマートスピーカー対応シリーズ「フラットタイプ」です。
「フラットタイプ」はAmazonEcho、GoogleHomeなどのスマートスピーカーやアプリから操作することができるLEDシーリングライトです。
以下の4種類が展開されています。
・LEDシーリングライト スマートスピーカー対応 プレーン6畳調光 CL6D-6.0HAIT
・LEDシーリングライト スマートスピーカー対応 プレーン8畳調光 CL8D-6.0HAIT
・LEDシーリングライト スマートスピーカー対応 プレーン6畳調色 CL6DL-6.0HAIT
・LEDシーリングライト スマートスピーカー対応 プレーン8畳調色 CL8DL-6.0HAIT
操作方法はリモコン、スピーカーからの音声操作、アプリの3つから選ぶことができ、それぞれ点灯・消灯、調光・調色の操作を行うことができます。
アイリスオーヤマの新技術・メタルサーキット構造を採用しており、従来より明るく、高い省エネ性能と全面発光でムラのない明るさを実現しています。
10分・30分のおやすみタイマー機能では、設定時間後に消灯させることができ、おやすみ時の消し忘れ防止に役立ち、点灯タイマー機能では好きな時間に自動点灯を設定することができ、目覚ましの代わりにすることが可能です。
るすばん機能では、留守中でも点灯・消灯を毎日繰り返し、防犯対策になります。
LEDシーリングライト スマートスピーカー対応 プレーン6畳調色 CL6DL-6.0HAIT及びLEDシーリングライト スマートスピーカー対応 プレーン8畳調色 CL8DL-6.0HAITには読書・食事・くつろぎの3パターンで設定することができるシーンボタン機能では、設定された明かりを再現することができ、シーンに合わせて明かりを演出することができます。
二つめは、パナソニックのスタンダードシリーズ、「スタンダードモデル」「大光量モデル」です。
スタンダードシリーズは、天井をすっきり見せ、明るく省エネで、独自の新レンズ設計を採用することで薄型化を実現したパナソニックのシーリングライトです。
以下の6種類が展開されています。
・HH-CE1444A(適用畳数~14畳)
・HH-CE1244A(適用畳数~12畳)
・HH-CE1044A(適用畳数~10畳)
・HH-CE0844A(適用畳数~8畳)
・HH-CE2033A(適用畳数~20畳※パナソニック独自基準)
・HH-CE1833A(適用畳数~18畳※パナソニック独自基準)
適用畳数8畳~14畳の商品が「スタンダードモデル」、適用畳数18~20畳の商品が「大光量モデル」です。
薄型化を実現した新レンズ設計で、シーリングライト本体の高さは従来品の約140mmから、約90mmとなり、約36%のカットに成功しました。
明るさ・省エネ性能は変わることなく、薄型になったことで天井をすっきり見せることができます。
また、光を拡散させて中央まで光を届かせる「内側レンズ」、内側レンズよりさらに角度を広げて端まで光を届ける「外側レンズ」、LEDが配置されない基板間の光の途切れを緩和する「導光プリズム」という3つの技術を搭載することで光をより拡散し、畳数基準内で最大光量の明るさも実現しています。
「スタンダードモデル」には、文字が見やすい色温度6,200Kと明るさで、小さな文字もくっきり見え読書や勉強に最適な文字くっきり光機能や、全灯ボタンを長押しすることで全灯時の約1.3倍の明るさにできる明るさアップ機能、リモコンの「おやすみ」ボタンを押すと、30分後に自動で消灯してくれるおやすみタイマー機能が搭載されています。
「大光量モデル」には、「スタンダードモデル」と同様の文字くっきり光機能に加え、虫の侵入を防ぐムシブロック機能、さっと拭くだけでかんたんにお手入れできるキレイコート機能、設定時間になると自動であかりのシーンを切り替えることができるおまかせモード機能、リモコンの「るすばん」ボタンを押すことであかりのスイッチが自動的にオン・オフになるおるすばんタイマー機能、リモコンの「おやすみ」ボタンを押すことで30分または60分後に自動で消灯するおやすみタイマー機能が搭載されています。
まとめ
取り付け金具が必要となるローゼットでは「フル引掛けローゼット」「引掛け埋込ローゼット」の2種類、取り付け金具が不要な引掛シーリングでは「角型引掛シーリング」「丸型引掛シーリング」「ツバ付き丸型引掛シーリング」の3種類をご紹介しました。
ともにシーリングライトなどを取り付けるために必要な配線器具です。
一般家庭に取り付けるシーリングライトをはじめとするほとんどの照明器具は引掛シーリングを使用して取り付けることが可能ですが、シャンデリアなど重量のある一部の照明は、引掛シーリングより耐荷重のあるローゼットを使用します。
このような配線器具の設置には電気工事士の資格が必要になるため、資格を持っていない場合はプロの業者に依頼するようにしましょう。
ローゼット・引掛シーリングが設置されていれば、誰でもかんたんにシーリングライトを取り付けることができます。
今回は、おすすめのシーリングライトとしてアイリスオーヤマとパナソニックの商品をご紹介しました。
シーリングライトを取り付ける際の参考にしてみてくださいね。