部屋の印象をおしゃれにしたいなら、照明器具の選び方や使い方はとても重要なポイントとなります。どのような照明器具を使うかによって、部屋の雰囲気は大きく変わってくるからです。
照明器具の種類や特徴を把握して、空間に合わせて上手に使いこなすことができれば、おしゃれな住まいになります。
ここでは、照明プランニングの重要さと、照明器具の種類や特徴、空間ごとの照明プランのポイントなどをご紹介します。
空間をほんわか照らす5灯の球状ランプ付きシーリングライト
かわいい球状のランプがリズミカルに天井を照らします。灯具のつく水平アーム部分は上下と横向きで位置を変えられるため、オリジナリティのあるアレンジが可能。
部屋のおしゃれさは照明器具選びが重要!
転居や新築、リノベーションなどをきっかけに、インテリアを一新するような場合には、 「おしゃれな部屋にしたいな」 と思われる方が多いでしょう。
では、どうすればおしゃれな部屋を作ることができるのでしょうか?
インテリア雑誌やSNSを見れば、おしゃれな部屋にもさまざまなスタイルがあることがわかります。北欧風、アジアンリゾート風、西海岸風、ブルックリン風などなど、人気のスタイルだけでも実に多彩ですよね。
「おしゃれな部屋」と言われて思い浮かべるスタイル、「こんな感じの部屋にしたいな」というお手本にしたいスタイルは人それぞれでしょう。
どんなインテリアスタイルを選ぶ場合にも重要になってくるのが、照明プランです。
照明器具の配置や陰影のつけ方、明るさや光の色をどのようにするかによって、同じ内装や家具を使っていても、部屋の印象はがらりと変わってきます。しっかりと練られた照明プランが、インテリアの魅力を最大限に引き出すのです。
もちろん、照明器具自体のデザインがインテリアテイストにマッチしていることも重要です。
照明器具選びは、おしゃれな部屋を作るための重要ポイントです。お部屋作りのプランニングの段階から、照明のことをきちんと考えておくことをおすすめします。
特徴を知って使いこなそう! おしゃれな照明器具の種類
照明器具をおしゃれに使いこなすには、照明器具の種類や特徴などを把握したうえで選ぶのが大切です。
一般家庭で使われる照明器具にはどういった種類があるのかと、それぞれの特徴をご紹介します。
シーリングライト
シーリングライトとは、天井に直接取り付けるタイプの天井照明器具です。高い位置から部屋全体をフラットに照らす照明として用いられることが多く、一般家庭の天井照明としてもっとも普及している照明器具です。リビングや子ども部屋、キッチンなど家庭内のさまざまな空間で使用されます。
シーリングライトは天井から出っ張る部分が少ないため、部屋の上部の空間に視界を遮るものがなく、すっきりとした印象になりやすいという特徴があります。デザインも丸型で装飾の少ないシンプルなものが多い印象ですが、シェードの素材や装飾にこだわったものなどもあります。
ペンダントライト
ペンダントライトとは、コードやチェーンで天井から吊り下げる形で取り付けるタイプの天井照明器具です。高い位置に取り付けて全体照明に使われる場合と、低めの位置に取り付けて部分照明として使われる場合があります。ダイニングやキッチン、寝室などでよく使用されます。
ペンダントライトは天井から少し下がった位置に取り付けるため、照明器具の本体が視界に入りやすいです。そのためデザインや大きさにはさまざまなバリエーションがあり、インテリアテイストに合わせて選ぶことができます。複数灯を並べて吊るしてもおしゃれです。
ダウンライト
ダウンライトとは、天井に穴を開けて直接取り付けるタイプの天井照明器具です。天井面がフラットになるため、洗練された雰囲気のインテリアによく似合います。
リビングやダイニング、寝室、キッチン、廊下、浴室などさまざまな場所で使用されます。 ダウンライトが照らす範囲はあまり広くないため、リビングなどで使用する場合は、間隔をあけて複数取り付けるケースが多いです。
シャンデリア
シャンデリアとは、ガラスや金属で華やかに装飾された天井照明器具です。天井から吊り下げて設置するタイプと、天井に直接取り付けるタイプがあります。吹き抜けや玄関、リビングなどで使用されることが多いです。
華やかな存在感があるシャンデリアは、重厚感やゴージャス感を演出したい場合や、アンティーク風などクラシカルなインテリアテイストにしたい場合などにおすすめな照明器具です。
スポットライト
スポットライトとは、集光性が高く狙った箇所をピンポイントで明るく照らすことのできる照明器具です。壁や天井に取り付けるタイプ、ダクトレールに取り付けるタイプ、置き型のタイプなどがあります。
家庭ではダクトレールに取り付ける形で、リビングなどに取り入れる方が多いです。屋外型のものはエクステリア用照明器具としても人気です。
ブラケットライト
ブラケットライトとは、壁に取り付けるタイプの照明器具です。家庭内ではリビングや寝室、階段、玄関などによく使用されます。全体照明と組み合わせて補助照明として使われるケースが多いです。
ペンダントライトと同様、ブラケットライトも視界に入りやすい照明器具です。さまざまなデザインのものがあり、選択肢の豊富な点が魅力だと言えるでしょう。
フロアスタンドライト
フロアスタンドライトとは、床に置いて使用するスタンドタイプの照明器具です。補助照明や間接照明として使われることが多く、リビングや寝室、玄関などでよく使用されます。
存在感のある照明器具なので、デザイン性の高い商品も多いです。形状や素材にこだわって選べば、点灯しているときはもちろん、消灯しているときもインテリアのおしゃれなアクセントになります。
ミラーライト
ミラーライトとは、洗面台などの鏡に合わせて設置することができ、暗い場所でも鏡を利用することができるように対象物を照らす補助照明のことで「ミラー灯」とも呼ばれます。鏡の上部やサイドに取り付けるタイプのほか、鏡にLEDライトがフラットに埋め込まれたものもあります。
全体照明と組み合わせて、主に洗面所で使用されますが、リビングなどで使用されることも。鏡に向かうときに点灯することで、明るく見やすくなりスキンケアやメイクアップがしやすくなるという効果があります。
【スフィアシリーズ】 球状のランプが可愛い 直径Φ100mm ブラケットライト MBK034
内玄関・廊下・階段のポイントになるブラケットライト。新築・リフォーム・店舗照明として人気がある商品です。
【空間別】おしゃれさを演出する照明器具選び
照明器具は住まいのさまざまな空間で使われます。空間によって、取り入れるべき照明器具やおしゃれな使い方は変わってきます。
ここからは、住まいの空間別に照明器具選びのポイントをご紹介します。
リビング
リビングは住まいの中でも、家族が多目的に使用する空間です。夜や休日の家族だんらんはもちろん、日中は家事や子育てのスペースとして、小さなお子さんのいる家庭では遊びや勉強のスペースとして使われることもあるでしょう。また、リビングで来客の対応をすることもあるかもしれません。
幅広い用途で使われるリビングには、複数の照明器具を使用して、時間帯やエリアに合わせて光の色や明るさを調節しやすいようにしておくことをおすすめします。シーリングライトで全体を照らすとともに、テーブルランプやデスクライト、フロアスタンドなどを組み合わせると良いでしょう。
ダイニング
ダイニングは家族が食事をする空間です。近年ではリビングとダイニング、キッチンが一続きになった間取りが主流ですが、この場合もダイニングエリアはダイニングとしての照明プランを練りたいところです。
ダイニングには演色性の高い照明器具がおすすめです。料理の色合いが自然に見えるので、よりおいしく感じられる効果が期待できますよ。ペンダントライトの多灯使いはダイニングに取り入れたいおしゃれな方法です。
寝室
寝室は住まいの中でもプライベートな空間です。就寝前の穏やかな時間を過ごす部屋なので、癒しや安らぎを感じさせる照明プランを意識しましょう。
フラットに明るくする必要はあまりないので、寝室のメイン照明にはダウンライトやペンダントライト、ブラケットライトなどが向いています。ベッドに横になったとき、光源が直接目に入らない位置に取り付けましょう。寝室の照明には、温かみを感じさせる電球色がおすすめです。
読書灯やフロアスタンド、フットライトなどを取り入れるのもおすすめです。
廊下・階段
廊下や階段の照明プランは、まずは安全性を確保するのが最優先です。そのうえで、住まいのインテリアに雰囲気を合わせたデザインでおしゃれさを演出しましょう。
廊下や階段の照明で大切なのは、明るさです。転倒や転落といった家庭内事故を防ぐためにも、足元がしっかりと見えるような明るさは確保したいところです。とはいえ、階段の照明は見上げたときに眩しく感じるようなものも良くありません。ダウンライトやブラケットライトとフットライトを組み合わせるような使い方がおすすめです。
人感センサーによる自動点灯・消灯機能付きの照明器具なら、夜間の移動の際などにも便利で安心です。
玄関
玄関は家の出入り口であり、お客様を迎える場所でもあります。照明使いで明るく清潔感のある印象や、あたたかみのある雰囲気を演出しましょう。
外玄関には屋外対応型のブラケットライトなどがおすすめです。さまざまなデザインがあるので、エクステリアとインテリアのテイストに合うものを選べば、外から訪れた人に屋内の雰囲気を予感させる役割を果たしてくれます。
内玄関は、程よい明るさでほっとする空間づくりを意識すると良いでしょう。
まとめ
おしゃれな部屋を作るうえでの照明プランニングの重要さと、照明器具の種類や特徴、住まいの空間ごとの照明プランのポイントなどをお伝えしました。
照明器具自体のデザインの美しさはもちろん大切ですが、配置や組み合わせ方もおしゃれな部屋を作るために欠かせないポイントです。
雰囲気のある素敵な照明使いで、おしゃれで居心地の良い部屋を作ってくださいね。