にんにくの水耕栽培は、室内で簡単にできるため、植物を栽培したことがない初心者からも注目を集めています。
にんにくの水耕栽培で収穫できるのは、においが少なく栄養たっぷりのにんにくスプラウトです。
本記事では、にんにくの水耕栽培の基礎知識や方法、食べ方や1日の摂取量目安を紹介しています。
ペットボトルを使ったにんにくの水耕栽培の方法や、おすすめのLED植物栽培器についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
にんにくの水耕栽培の基礎知識
ここでは、にんにくの水耕栽培をはじめる前に知っておきたい基礎知識を紹介します。
土を使わずに水だけでにんにくを育てるのが水耕栽培
にんにくの水耕栽培とは、土を使わずに水と液体肥料で、にんにくを栽培することです。また、次のようなメリットがあります。
- 天候を気にすることなく室内で育てられる
- 安心して食べられる無農薬のにんにくを栽培できる
- 土をさわらないため手が汚れない
専門的な農業の知識も不要のため、初心者も挑戦しやすいです。
また、水耕栽培で使う液体肥料に農薬は含まれておらず、室内使用でも人体への悪影響はありません。
水道水のみでも、にんにくの水耕栽培は可能です。
しかし、植物を成長させるための栄養を豊富に含む液体肥料を使用すれば、にんにくがより健やかに成長します。
水耕栽培で収穫するのはスプラウトにんにく
水耕栽培で収穫するのは、次のようにも呼ばれる「スプラウトにんにく」です。
- 発芽にんにく
- 芽子(めご)にんにく
スプラウトにんにくとは、一片のにんにくから発芽させ、10cmから15cmほどまで成長させた、にんにくの新芽のことです。
一般的なにんにくとスプラウトにんにくを比べると、次のような栄養素を豊富に含んでいます。
鉄分 | 約9倍 |
カルシウム | 約8倍 |
またスプラウトにんにくはにおいも少ないため、摂取した翌日にはほとんどにおいが気にならないでしょう。
にんにくの水耕栽培の方法【基本】
ここでは、基本となるにんにくの水耕栽培の方法を紹介します。水耕栽培に必要なものは、次のとおりです。
- 種にんにく
- 容器
- ハイドロボール、または水に濡らしたキッチンペーパー
- 液体肥料
- 水
続いて、下準備となる種にんにくの購入と容器の準備、にんにくの水耕栽培の手順を紹介します。
種にんにくの購入
まずは種にんにくを購入しますが、購入場所によって発芽の可能性が変わります。
スーパーマーケットで購入した場合は、芽が出ないように処理してあるにんにくが多いため、発芽しない可能性があるでしょう。
次のような場所で国産のにんにくを購入した場合、芽の処理がされていない場合には発芽を期待できます。
- 青果店
- 直売所
- 産地直送の通販
ただし一般的に、6月から8月末くらいまではにんにくの休眠期間のため、発芽の可能性が低いでしょう。
ホームセンターなどで「にんにく種球」を購入する場合が、最も発芽の可能性が高いです。なかには、球を崩してバラバラの状態にした、バラシにんにくなどもあります。
容器の準備
容器は、底の浅いタッパーのような入れ物がおすすめです。
準備した容器に、ハイドロボールを敷き詰めます。もしくは、均一に水で濡らしたキッチンペーパーを、1枚から2枚程度広げて敷きます。
ところでハイドロボールとは、水成岩を焼成して作られた、なかに小さな穴がたくさんある石のことです。ホームセンターや100円均一ショップなどで購入できます。
ハイドロボールのなかに溜め込まれた水・肥料・空気を、にんにくの毛根が吸収することで発芽する仕組みです。
にんにくの水耕栽培の手順
にんにくの水耕栽培の手順は、次のとおりです。
- 購入した種にんにくを、1片ずつバラして薄皮をむく
- ハイドロボールやキッチンペーパーを敷いた容器を準備する
- 1の種にんにくの尖った方を上にして2に置く(にんにくの底が2に少し埋まる・触れる程度)
- 3へにんにくの底が触れる程度まで水を入れる(キッチンペーパーの場合は省略)
- 4を温度変化の少ない日陰に置き、発芽をまつ
- 芽がでたら、液体肥料の使用方法に従い、液体肥料を水で薄めて養液を作る
- 6に続いて、容器の水を捨てて(キッチンペーパーも捨てる)、にんにくの根が半分程度つかるまで養液を入れる
- 芽がでてからは日当たりの良い場所に置く
- 毎日養液をかえる(ハイドロボールの場合は養液がなくなる都度でもOK)
- 新芽が10cm以上になれば収穫する
にんにくは嫌光性種子のため、発芽の際に光を必要としません。
また、発芽に適した温度は15℃から20℃です。ただし、25℃以上になると休眠状態になるため発芽しません。
ハイドロボールを使う場合、手順4や6で水や養液を入れる目安は、ハイドロボールがひたひたになる程度です。
水や養液を入れ過ぎると根が腐り、成長しない可能性があるので注意しましょう。
ただし根が養液に浸かっていないと枯れるため、養液が少ない場合は補充が必要です。
また、水耕栽培キットや植物栽培器を使う場合は、説明書の手順に従ってください。
にんにくの水耕栽培にペットボトルを使う方法
にんにくの水耕栽培にペットボトルを使う方法は、次のとおりです。
- にんにくを1片ずつバラして薄皮をむく
- ペットボトルの上部をぐるりと1周カットして、2分割する
- 2でカットした上部を、飲み口を下にして、ペットボトルの下部に入れ込む
- 3の飲み口付近に、種にんにく(尖った方が上)をセットする
- ペットボトルの下部に、種にんにくの底が触れる程度まで水を入れる
- 発芽したら、水を捨てて根が半分程度つかる程度まで養液を入れて、日当たりの良いところに置く
- 毎日養液を入れ替える
- 新芽が10cm以上になれば収穫する
手順4で飲み口からにんにく片が落ちそうな場合は、濡らしたキッチンペーパーを敷いた上に、種にんにくをセットしましょう。
水耕栽培のスプラウトにんにくの食べ方・1日の目安摂取量
ここでは、水耕栽培のスプラウトにんにくの食べ方と、一日の目安摂取量を紹介します。
水耕栽培のスプラウトにんにくの食べ方
根から新芽まで丸ごと食べられる、水耕栽培のスプラウトにんにくの食べ方は、次のとおりです。
- 丸ごとを素揚げ
- 丸ごとを天ぷら
- 丸ごとをホイル焼き
- 刻んだものを炒め物
また、アヒージョや鍋物に丸ごと入れる食べ方も美味しく食べられます。
スプラウトにんにくの1日の目安摂取量
スプラウトにんにくの1日の目安摂取量は、1日あたり30mgから50gmで、本数にすると約3本分です。
健康維持のために摂取する場合には、1日の摂取量を増やすのではなく、毎日続けて摂取することをおすすめします。
にんにくの水耕栽培がおしゃれに楽しめるLED植物栽培器
日当たりを気にせずに、にんにくの水耕栽培をおしゃれに楽しめる、おすすめのLED植物栽培器を紹介します。
LEDライトと植物栽培器が一体となったLED植物栽培器は、日光の代わりにLEDライトで植物を照らして植物の成長を促す仕組みです。
ナチュラルな木製のLED植物栽培器Akarina06
Akarina06は、ナチュラルな木製のLED植物栽培器です。
水耕栽培キットが同梱されているため、種にんにくを準備するだけで、にんにくの水耕栽培をすぐにはじめられます。
下段に水耕栽培ケース、上段には調味料や小物などを置ける、2段式のオープン棚のような設計です。ブラウン・ホワイトの2色展開で、すっきりとしたシルエットは置き場所を選びにくいでしょう。
おうち時間を楽しめる木製の水耕栽培キット Akarina06 OMA06
水と液体肥料だけで植物を育てるので面倒な土づくりをする必要が無く、汚れる心配や難しい経験・知識も必要なく、畑や庭に行く手間や時間も削減できて楽ちん。土でお部屋が汚れる心配も虫が湧く心配も少なく、室内でも安心して育てることができるので初心者や忙しい人でも気軽に始めることができます。
カラフルでおしゃれなLED植物栽培器Akarina05
Akarina05は、丸みを帯びた優しいシルエットの本体上部にハンドルが付いており、移動がしやすいLED植物栽培器です。水耕栽培キットが同梱されているため、にんにくの水耕栽培の初心者にも適しています。また、カラフルな道具箱をイメージしたおしゃれなデザインも魅力です。アイボリー・スカイブルー・ピンク・オレンジの4色展開のため、ほかのインテリアに合わせて選びやすいでしょう。
おうち時間をハーブや葉物野菜の水耕栽培で楽しむキット Akarina05 OMA05
「灯菜(アカリーナ)」は、お部屋で野菜を育むインテリアというコンセプトのもと、野菜・植物を育て愛でる楽しさ、緑を照らしインテリアアクセントとしての心地よいしつらえをご提案します。
まとめ
にんにくの水耕栽培なら、土を使わずに水と液体肥料だけで、栄養たっぷりでにおいも少ない無農薬のにんにくスプラウトを栽培できます。
専門知識も必要なく、室内で栽培できるため、初心者の方もはじめやすいです。
本記事で紹介した栽培方法や食べ方なども参考にしながら、ぜひにんにくの水耕栽培に挑戦してください。
にんにくの水耕栽培を、日当たりを気にすることなく、おしゃれに楽しみたい方には、当店のLED植物栽培器もおすすめです。