2階建て・3階建ての家だと必ず階段があります。階段で使われる照明は、足元をしっかりと照らしてくれる安全性の高いものを選ぶ必要があります。安全性をまず考えることが重要ですが、せっかく照明を選ぶなら階段をよりおしゃれにしてくれるものを選びたいですよね。
本記事では、おしゃれな階段照明を選ぶ際の注意点について、階段をおしゃれにする照明器具にはどのようなものがあるのかを解説しています。
目次
おしゃれな階段照明を選ぶ際の注意点
階段に使われる照明はおしゃれなデザインのものも多いです。しかし、おしゃれな照明器具を選ぶ際にはいくつか注意点が存在します。
- 安全性を考えること
- メンテナンスのしやすさを考えること
- 適切なスイッチの場所を決めること
- 取り付け高さに注意すること
それぞれの注意点について見ていきましょう。
安全性を考えること
まずは安全性を考えることです。階段は転倒・転落など家庭内事故が起こりやすい場所でもあります。小さい子どもや高齢者の方だけでなく、健常な大人でも足を踏み外して転落してしまうという事故がよく起きる場所です。階段からの転倒・転落は、大きな怪我につながるだけなく、最悪の場合、死亡するケースもあります。階段での事故をなくすためにも、踏み板がはっきりと見えるように足元まで明るく照らしてくれる照明を選ぶことが重要です。
ただ、明るければ安全というわけではありません。
眩しすぎるほどの明るさだと、目がチカチカしたりして足元が見えづらくなる可能性もあります。適度な明るさで、隅々までしっかりと照らしてくれる照明を選ぶことが重要です。足元にフットライトを設置したり、階段全体をしっかりと明るく照らしてくれる照明を選んだりなど、おしゃれさよりもまずは安全性を第一に考えましょう。より階段の安全性を高めたいなら、手すりをつけたり勾配のゆるい階段にするなど、階段そのもののプランニングを見直すのも手です。
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内玄関・廊下・階段のポイントになるブラケットライト。新築・リフォーム・店舗照明として人気がある商品です。
メンテナンスのしやすさを考えること
階段照明を選ぶ際には、メンテナンスがしやすいかどうかも重要になってきます。天井や壁に取り付けた照明の電球を交換したり、不具合があったりした時に手が届かないような高さに照明があると非常に不便です。照明計画を立てる際には、自分で照明を交換できるように脚立を立てられる場所に照明を設置するなどして、住み始めてから困らないように工夫するようにしましょう。
また、寿命の長いLED電球を使うという方法もあります。
LED電球の寿命は約10年ほどなので、頻繁に電球交換をする必要もありません。
また、電球交換の際には業者を呼んで、足場を組んでもらって交換してもらうことも可能です。
大掛かりな作業のため費用も発生しますが、自分で交換するよりも安全に電球交換ができます。
自分での電球交換に不安がある場合は、業者に頼むという選択肢も持っておくと良いでしょう。
ビンテージテイストのブラケットライト
落ち着きのある真鍮古美メッキとクリアガラスセードがポイント。ビンテージテイストのセードが、程よいヴィンテージ感を演出します。壁に設置するライトで、電気工事が必要です。
適切なスイッチの場所を決めること
階段照明は、照明器具の位置だけでなくスイッチの位置も検討するようにしましょう。階段から離れた場所にスイッチがあるなど、動線上にスイッチがないと階段の上り下りをする時にも不便です。階段の上り下りをする動線上にスイッチがあると、階段照明の消し忘れを防止することができます。
また、夜中にトイレに行く時などにすぐ手に届く場所にスイッチがあると、安心して階段の上り下りが可能です。
暗い時には足元のフットライトが自動点灯するセンサー式にすれば、より安全に階段を利用できるので、フットライトの設置を検討するのも良いでしょう。
取り付け高さに注意すること
階段照明は天井付の照明だけでなく、壁付の照明を選ぶことがあります。壁付照明を設置する場合、注意しなければならないのが取り付け高さです。取り付ける場所が低いと、階段の上り下りの際に視線に入ってきたり、照明器具に頭をぶつけてしまうことがあります。
反対に、取り付け高さが高すぎると、足元までしっかりと明かりを照らせません。せっかくおしゃれな階段照明を選んだのに高い位置に照明があって視界に入ってこないのももったいないことです。
また、高すぎる位置に照明があると、電球の交換やホコリ掃除などもしにくくなるなどの不便さも出てきます。
取り付け高さを決める際には、どの位置であれば邪魔にならないか、適切な高さなのかを実際に階段に立ってイメージしてみましょう。
照明計画を考える際に図面上だけではわからないことも多いので、実際にシミュレーションすることはとても重要です。
階段をおしゃれにする照明
ここでは、階段照明に使われる照明器具をご紹介します。
これから紹介する照明器具を使うことで、階段をよりおしゃれにすることが可能です。
階段照明をどれにするか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ブラケットライト
ブラケットライトとは、壁に設置して使う照明のことです。階段ではブラケットライトが使われることがよくあります。階段の形状に合わせて、1〜2か所に設置するプランが多いです。階段照明にブラケットライトを使用する場合、壁から大きく張り出したデザインは向いていません。大きく張り出した照明は、階段の上り下りの際に圧迫感が感じられるからです。また、家具を搬入する際に照明と家具が接触して、照明が壊れてしまう可能性もあります。ブラケットライトを選ぶ際には、明かりをしっかりと確保できるだけでなく、安全面や見た目の圧迫感も考慮してコンパクトなデザインのものを選ぶことをおすすめします。
シャンデリア
シャンデリアは、吊り下げ式でガラスなどの豪華な装飾が施された照明器具のことです。ガラスだけでなく木製やアイアン製など、様々なデザインのものがあり、階段をよりゴージャスに彩りたい時におすすめします。シャンデリアを階段に飾るなら、天井の高い階段に飾ると良いでしょう。また、玄関から見える場所にある階段に飾るのもおすすめです。玄関扉を開けた時にパッと目につくところにシャンデリアがあると、より階段空間がおしゃれに感じられます。
フットライト
フットライトは、足元を照らしてくれる照明のことです。階段にフットライトを使う場合、メインの照明で階段空間を照らし、補助的な役割としてフットライトを使うことが多いです。足元を照らすことで段差がみやすくなるため、踏み外して転倒するなどの事故を防ぐことができます。特に夜間に階段の上り下りをする際にフットライトは活躍します。センサー付きのフットライトを選べば、人が通った時に自動で点灯して安全性をより高めることが可能です。フットライトには埋め込み式のものと後付け式のものがあります。埋め込み式の照明の場合、電気工事が必要になります。後付け式にはコンセント式と電池式があるので、電気工事は必要なく、自分で気軽につけることが可能です。
ダウンライト
天井に埋め込むタイプのダウンライトも階段照明でよく使われています。天井に凸凹ができないため、空間をスッキリ見せることが可能です。ダウンライトを階段照明にに使う場合、光を全体に広げる拡散型のダウンライトがおすすめです。光を広げない集光型のダウンライトは、階段に明るい場所と暗い場所ができてしまい、上り下りがしにくくなる可能性があるためあまり向いていません。
まとめ
おしゃれな階段照明を選ぶ際の注意点について解説しました。階段照明は、安全性をまず考えた上で照明器具を選ぶことが重要です。おしゃれな空間にしたいからと、デザイン重視で照明を選んでしまうと、しっかりと階段が明るく照らされず階段の上り下りがしにくくなる可能性もあります。また、住み始めてからのメンテナンスのしやすさやスイッチの位置、取り付け高さなどにも注意しましょう。安全に階段の上り下りができるように、デザインだけでなく様々な視点から階段照明を選ぶことをおすすめします。